奇抜なアイデアで新しい外食マーケットを切り開く~ゴリップ・勝山昭社長

飲食・宿泊2016.04.01

奇抜なアイデアで新しい外食マーケットを切り開く~ゴリップ・勝山昭社長

2016.04.01

【Q】実際には、どういうことをされるのですか?

毎年、広告出稿による求人以外の方法で、社員採用人数をノルマ化しています。アルバイトから社員登用してもいいし、知り合いを紹介してもいいし、達成方法は問いません。

最初は皆苦労していましたが、今ではほとんど全員がノルマをクリアしています。コンビニのレジの子を説得して連れてきた人間もいますよ。もちろん、達成されれば給料にも反映されます。

【Q】求める人物像などはありますか?

入社の段階で、資質や経験など求める人物像はありません。持って生まれたものや人生経験など、人によって差や向き不向きはあるとは思いますが。それよりもむしろ、会社の理念やビジョンを見て、一緒に成長させようと思ってくれる人であればそれでいいです。

実店舗を持つ強みを生かし、食だけではない新たな価値を創造

【Q】店舗を拡大していく中で、業務のシステム化についてはどのようにお考えですか?

システム化は、会社として積極的に取り組んでいることの一つです。発注ひとつでもFAXからネットへ変わるなど、より迅速かつ確実なシステムに進化しています。飲食店の経営も同じで、10年後20年後に必要とされるためには、今手作業でやっている仕事を一気にシステム化するくらいの改革が必要だと思います。いずれ、人ではなくロボットが厨房に立つ、という時代も来るでしょうからね。

【Q】そんな将来に向けて、すでに構想は練られているのでしょうか?

やはり、『IT』は大きなカギになるでしょうね。特にIT企業の経営者の方と会社の話をすると、会社の財務内容の違いに驚かされます。IT企業と比べて飲食業というのは、どれだけ設備投資が多い仕事なのかと。

例えば、我々は実店舗という設備が必要です。しかしそれは視点を変えれば、バーチャルではなく、リアルにお客様と接することができる強みになるわけです。今、グループ全体で夜の1時間の滞在客数は約5000人です。それを『1時間5000人のユーザーが居る空間』を持っていると考え、「そこでITを使って何かできないかな?」という風に、新しいアイデアを常に持つようにしています。

それでも、「食を通じて目の前の人を幸せにしたい」という思いの下に大きくなってきた会社なので、ITがどれだけ進化しようとも『リアル』な部分は大切にしていきたいと思っています。その根っこの部分さえ忘れなければ、バーチャルとリアルな店舗、両方の良い所を融合させて、今後も新しい価値を生み出し続けていけると信じています。


株式会社ゴリップ

住所:〒600-8811 京都市下京区中堂寺坊城町28-5 革命ビル
電話:075-813-5251
事業内容:飲食店経営
店舗数:65店舗(2016年3月現在)
公式HP:https://www.golip-holdings.com/

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