忘年会や新年会の需要が縮小傾向にある今、イートイン以外の需要を見越した集客対策に力を入れる外食企業が出てきた。飲食業界で実施されている様々な事例を紹介するので、自社で取り組む施策の参考にしてほしい。
店舗名(企業名) | キャンペーン |
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お料理宅配サイト ハコシェフ(株式会社ノンピ) | 自宅やオフィスで忘年会を楽しめる特別メニューを提供 |
チアーズワン(ベスティ株式会社) | オンライン忘年会にチアガールが参加。パフォーマンスを提供する |
居酒屋しぶやくん | おうち二次会用のおつまみを無料で提供 |
シェフコレ/くるめし弁当(日本フードデリバリー株式会社) | ・レストランの本格料理をケータリングで楽しめる「シェフコレ」で人数・オフィス・個食に対応した安心・安全な忘年会をサポート。 ・年末年始向けのお弁当/オードブルプランの拡充 |
株式会社ポジティブドリームパーソンズ | テイクアウトとデリバリー特別メニューを販売 |
炭 肉 酒 仕事馬、牡蠣ビストロ 貝殻荘 飯田橋サクラテラスほか (スパイスワークスホールディングス) | 11月限定特別プランを実地 |
DeliPa Cool(株式会社NEO FLAG) | リアル×オンライン融合型の“ハイブリット忘年会”サービス提供 |
巣ごもり需要を狙う際には、プランの規模にも注目
今年の年末年始は、堅実なイートインの営業をしながらも、自宅や会社のオフィスでの忘年会需要に対応する必要がある。そのためにもテイクアウトやデリバリーサービスによる集客は欠かせない。
その際注目したいのが、飲み会に集まる人数や会の規模感だ。感染予防の観点から、自宅宴会やオフィスでの飲み会であってもリスクを減らすため、大人数での開催は控えると予想される。そのため2~6人規模の少人数プランを用意したり、取り分ける必要のない個別容器を提供したり、感染防止の観点から考えられる対策はいくつかあるだろう。
他にも忘年会コースセットの場合、テイクアウトであっても商品を並べた際の見栄え、準備・片付けなど容易さなどの観点からメニューの品数や内容を考える必要がある。
また、近年はオンラインならではの催し物や、料理をセットでパフォーマンスを楽しめるサービスを提供する企業も登場している。料理だけでなく新しい視点で自社のサービスやメニューを見直すことが求められそうだ。
コロナ禍で、忘年会の規模や形態は変わっていても消費者の飲食店に対する期待は大きい。ぜひイートインに加えてオンラインの需要を取り込みながら今年の忘年会・新年会を盛り上げていただきたい。