エームサービス、環境配慮食材を導入。クライアント企業と生産者の持続可能な循環づくりを推進

セミナー・イベントレポート2026.05.18

エームサービス、環境配慮食材を導入。クライアント企業と生産者の持続可能な循環づくりを推進

2026.05.18

エームサービス、環境配慮食材を導入。クライアント企業と生産者の持続可能な循環づくりを推進

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近年、気候変動による農産物の収量減少や原料の海外依存によるリスクが深刻化しており、飲食サービス事業者にとって食の持続可能性を守ることは重要な経営課題となっている。

こうした中、グループで1日約140万食を提供するエームサービスは、ファベックス東京2026のセミナーで、持続可能な食の実現に向けた取り組みを発表した。同社は、温室効果ガスの削減効果を星の数で示す「みえるらべる」がついた農産物を給食メニューに導入。社員食堂の利用者に選択肢を与えることで、企業のESG課題解決と、安全な食事の提供を両立させている。

目次

持続可能な食の提供を支える事業基盤

エームサービスは、オフィス、工場、病院、学校など全国約3,500カ所の拠点において、社会と広範な接点を持つ。「100年先も安全でおいしい食事を安定的に提供する」という目的のもと、1日140万食という規模を活かし、利用者が持続可能な食の選択に関与できる環境の整備を進めている。

経営課題解決につながる3つの成果

同社の取り組みは、クライアント企業の経営に対して主に3つの側面で寄与している。第一に、従業員のエンゲージメント向上だ。環境施策に取り組む企業に所属しているという意識を醸成する。第二に、クライアント企業の環境施策への貢献だ。給食事業を通じた連携により、一社では限定的な施策の幅を広げている。第三に教育的側面がある。食堂での体験が家庭へ波及し、サステナブルな消費が社会へ広がるサイクルを形成している。

「みえるらべる」の活用実績と認知拡大の取り組み

農林水産省「みえるらべる」星1~3ごとの温室効果ガス削減効果

生産者の努力を可視化するため、同社は農林水産省の「みえるらべる」を活用している。2025年7月には福島県産のトマトを導入し、続く2026年1月からは愛知県碧南産のブランド人参「へきなん美人」の提供を開始した。

この人参は、温室効果ガスの排出量を従来比で20%以上削減し、最高評価の「星3つ」を取得している。同社はこれらの食材を東海や関西など各地域の事業所で展開した。

また、食堂内の掲示物や利用者向けアプリを通じて情報を発信し、「どの食材が環境に良いか分からない」という課題を解消することで、認知の拡大を図っている。

生産地との連携による安定的な食材供給

エームサービスが導入した温室効果ガス削減効果星3つのみえるらべるを表示した、碧南産にんじんポスター

持続可能な循環を維持するため、同社は「JAあいち中央碧南人参部会」などの生産地と連携体制を築いている。約100名の生産者が約100ヘクタールで育てる高品質な人参を、適切な価値で受け入れる体制を整えた。

これにより、生産者は持続可能な農法を継続でき、利用者は付加価値の高い食材を選択できる。この循環を維持することで、生産地の販路拡大を支援し、持続可能な食料システムの実現を目指している。

食の楽しさを通じた環境価値の伝達

同社が展開している事例では食材導入に留まらず、人参ピューレを使った担々麺やキャロットケーキなど、農産物の魅力を引き出すために開発された独自メニューも紹介された。

こうした取り組みは、農林水産省からも「日常的な場である食堂での展開が、消費者の認知拡大に大きく貢献している」と評価された。環境負荷低減の取り組みを食の楽しさと共に届けることで、社会の持続可能性を支えている。

[参照]
農林水産省「
見つけて!農産物の環境負荷低減の取組の「見える化」 ~温室効果ガス削減への貢献と生物多様性保全への配慮~
エームサービス「
地球にやさしいやさい – 社員食堂で「みえるらべる」を取得したトマトを提供 –」(2025/08/28)
エームサービス「
地球にやさしいやさい ‐エームサービスが地域と広げる、持続可能な食の選択 第2弾-」(2026/01/14)
エームサービス「
地球にやさしいやさい – 社員食堂で「みえるらべる」を取得した碧南産にんじんを提供」(2026/03/31)

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