外食事業者部門
株式会社資さん 代表取締役会長 崎田 晴義 氏

代表取締役会長 崎田 晴義 氏
うどんを「特別な日」から「日常のインフラ」へ
2024年10月のすかいらーくHDとのM&Aを機に、北九州のソウルフードから全国区への飛躍を遂げた同社。崎田氏は壇上で、かつて年間10店舗だった出店ペースを来年には50店舗まで引き上げる野心的な計画を語った。
「私たちが目指しているのは、特別な日の資さんではなく、日常の資さんです。『資さんでも行こうか』『資さんでいい』と言っていただける、生活に密着したインフラにしたい。お客様が待っている場所がある限り、出店を続けてまいります」
すかいらーくグループとのシナジーを最大化させつつ、行列の絶えないブランド力を武器に、新たなうどんチェーン勢力としての地位を確立しようとしている。
株式会社ONODERAフードサービス 代表取締役社長/株式会社なだ万 代表取締役社長 長尾 真司 氏

代表取締役社長
株式会社なだ万 代表取締役社長
長尾 真司 氏
組織力で挑む「次世代職人の育成」
高級ブランド「銀座おのでら」から老舗「なだ万」を率いる長尾氏は、個の技量に頼りすぎる業界の構造を変革し、組織力による活性化を提唱している。
「この賞はチームで勝ち取ったものです。私たちは、高級路線から日常使いまでを網羅するだけでなく、店舗を職人育成の場としても機能させています。新旧の強みを融合させ、日本料理の新たな価値を世界に届けていきたい」
次世代の人材育成に尽力しながら、和食の多様な可能性を提示し、マーケット全体の活況を創出する姿勢を鮮明にした。
株式会社ミナデイン 代表取締役 大久保 伸隆 氏

代表取締役 大久保 伸隆 氏
飲食店の力で「街を再生し、名店を守る」
「まちに、個性を。」を掲げ、飲食店経営を通じて社会課題を解決する異色の経営者だ。後継者難で消えゆく味を承継する「まぼろし商店」など、独自のモデルを展開する。
「目指しているのは、100店舗の達成と100人の独立です。それは単なる数ではなく、100店舗すべてが100年続くような店作り、そして日本中に、世界中に『ジャパンロード』を作っていくという夢です。飲食業が持つ本来の価値を、街づくりに還元していきます」
食材事業者部門
アサヒビール株式会社 代表取締役社長 松山 一雄 氏

代表取締役社長 松山 一雄 氏(代理登壇)
飲める人も飲めない人も「スマドリ」で共に楽しむ
「飲む人も飲まない人も誰もが一緒に楽しめる」という共食シーンの課題解決に向けた「スマートドリンキング(スマドリ)」の普及が評価された。
「外食が元気になれば、日本が元気になります。ビールの代替品としてのノンアルコールではなく、これだったら飲みたい!と思っていただける『アサヒ ゼロ』のような革新的な商品を通じて、外食の楽しみを広げてまいります」
濱田酒造株式会社 代表取締役会長 濱田 雄一郎 氏

代表取締役会長 濱田 雄一郎 氏
「香熟芋」が切り拓く、本格焼酎のグローバルな未来
焼酎市場が縮小する中、ライチのような香りの「だいやめ~DAIYAME~」で若年層や女性層を熱狂させた。
「『本格焼酎を真の国酒へ、さらには世界に冠たる酒へ』という信念で、創業150周年を機にこの商品を世に出しました。焼酎に馴染みがなかった方々にも驚きと喜びを届けたい。感動の一杯をお届けできるよう、これからも挑戦を続けます」
政治・経済の逆風に立ち向かう団結の時
表彰式の冒頭、外食産業記者会の川端崇代表幹事は、衆議院解散総選挙で話題となっている「食料品への消費税ゼロ」議論が、外食産業に与える不公平感に懸念を示した。
「外食だけが取り残されるような税制になれば、業界にとって被害となる。しかし、本日登壇された方々のように、外食には夢があり、可能性がある」と語り、業界全体での団結を呼びかけた。
2025年のキーワードとして挙げられた「米価格高騰」や「生成AIの活用」「朝食市場の拡大」など、変化の激しい時代において、今回のアワード受賞者たちが見せた本質的な価値と変革への情熱こそが、業界を救う一助となるだろう。











