不動産開発・ホテル運営の株式会社日本ユニスト(大阪市西区、代表取締役・今村亙忠)は5月7日、和歌山市と進出協定を締結しました。2月1日に和歌山市内に開設した支社を拠点に、複数拠点の宿泊施設予約に対応するシステムを開発し、ITエンジニアの雇用創出に取り組んでまいります。
協定締結の背景
日本ユニストはこれまで、不動産の企画販売や開発を手掛ける企画開発事業と、熊野古道で宿泊施設「SEN.RETREAT」を運営する地方創生事業を展開してまいりました。
SEN.RETREATは現在、熊野古道沿いに2カ所の宿があり、将来的にはさらに宿を数カ所つくることで、熊野古道の主要ルート・中辺路を転泊して踏破できるようにする計画です。この旅行形態を実現するためには、複数拠点の転泊に対応した在庫管理ができる宿泊予約システムが必要です。
そこで、熊野古道のほか、関西や四国、九州など限られたエリアを一周する際に、全国各地で活用できる予約システムを、2024年より開発します。
2024年2月にJR和歌山駅前に開設したオフィスを、システム開発の拠点とする予定です。エンジニアやプロジェクトマネージャーを新たに採用し、和歌山県におけるITエンジニアの雇用を創出してまいります。
また、ホテルにおける省人化システム導入などのDX支援事業の展開も計画しています。ホテル運営管理システムを手掛ける台湾系IT企業・ドンケン・テクノロジーズ株式会社と協業し、全国の宿泊施設に対して、セルフチェックインなどのシステムに関するコンサルティングや、導入支援を行います。
企業立地促進奨励金
和歌山市は、企業の立地や事業規模の拡大を支援するため、企業立地促進奨励金制度を設けています。この制度は、産業の振興及び雇用機会の拡大を図ることを目的に、市内で事業所などを新増設する事業者に対して奨励金を交付するものであり、この度日本ユニストも交付にかかる指定企業となりました。
地域資源を最大限活用し、和歌山市の産業振興に貢献できるよう努めてまいります。
和歌山市企業立地促進奨励金制度について
《尾花正啓・和歌山市長 コメント》
和歌山市ではIT系の求人が少なく、人材流出が進んでいます。
観光産業はこれから伸びることが予想され、どのようにDXを活用して観光に結び付けるかが重要です。そうした中で、新たな宿泊予約システムが開発されることで、今後大きな可能性を見出せるのではないかと非常に期待しています。
《今村亙忠・日本ユニスト代表取締役 コメント》
今回、和歌山市にオフィスを開設することになった理由は、2つあります。
1つは、インバウンドの増加を想定し、関西国際空港に近い場所に拠点を置きたいと考えたため。もう1つは、ドンケン・テクノロジーズがすでに、和歌山市に拠点を置いているためです。
地方が誇れる未来をつくり、不動産・DX・観光の3つを掛け合わせたポジションを今後取れるようにしていきたいと考えています。
【和歌山支社 概要】
所在地:和歌山市美園町5-4-6 ライフビル2・3階
設 立:2024年2月1日
事業内容:周遊旅行予約システムの開発・保守
【株式会社日本ユニスト 会社概要】
所在地:大阪市西区立売堀1-4-12 立売堀SQUARE2階
代 表:今村亙忠
設 立:2011年5月
事業内容:不動産開発、宿泊施設運営