全国の猫の飼い主を対象に【動物病院受診に関する実態調査】を実施7割以上の飼い主が「猫の受診ジレンマ」※を感じていることが判明

掲載日: 2025年12月24日 /提供:日本ベーリンガーインゲルハイム

過去1年間に受診した63.5%が心苦しさを感じ、未受診者の59.6%が猫のストレスを懸念

・ ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンが、「『ネコちゃんと飼い主さまのための究極の受診フロー』開発プロジェクト」を発足。獣医師や保護猫団体など「猫のプロ」たちのお知恵を借りながら飼い主のお悩みを解決していきます。



ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:西見 泰浩)は、猫の動物病院受診を促進するため、「『ネコちゃんと飼い主さまのための究極の受診フロー』開発プロジェクト ~ニャンとかなる!病院いくぞ大作戦!~」を発足しました。今回、猫の動物病院受診の実態を把握するため、プロジェクト活動の第一弾として、全国の猫の飼い主男女600名を対象に「猫の病院受診実態に関するアンケート調査」を実施しました。

定期的な動物病院の受診は、病気の早期発見・早期治療によって猫の健康寿命の延伸につながります。しかし一般的に、猫は縄張り意識が強く、動物病院に行くことを嫌がる傾向にあります。当社の調査によると、多くの猫の飼い主が定期的に動物病院に連れて行く必要性を感じているものの、猫を動物病院に連れて行くことに心苦しさを感じているとわかりました。当社は、こうした猫の飼い主の猫の健康を気遣う気持ちと心苦しさの間で生じる葛藤を「猫の受診ジレンマ」※と名付け、どんな飼い主・猫でもストレスなく動物病院に連れて行けるように、既存の動物病院受診までのフローをアップデートし、どんな猫でも病院につれていけるようにサポートする『ネコちゃんと飼い主さまのための究極の受診フロー』開発プロジェクト ~ニャンとかなる!病院いくぞ大作戦!~」を開始します。

■実態調査サマリー
- 約8割の猫の飼い主が「定期的な動物病院への受診が必要」と回答
そのうち7割以上が「動物病院に連れて行くことに心苦しさを感じる」と回答し、”猫の受診ジレンマ“を感じていることが判明
- 過去1年間に受診した人の63.5%が“猫の受診ジレンマ”を感じながら猫を病院に連れて行っていることが明らかに
また、定期受診していない人の59.6%は、“動物病院に行かない理由”に「猫のストレス」を選択
- 猫を動物病院に連れていく前~連れて行ったあとまでの各フェーズで飼い主が抱える様々なお悩みが明らかに

※猫の飼い主が愛猫の健康を気遣う気持ちと“病院受診が愛猫にストレスを与えているのではないか”という心理的負担との間で生じるジレンマ。


1.約8割の猫の飼い主が「定期的な動物病院への受診が必要」と回答
うち7割以上が「動物病院に連れて行くことに心苦しさを感じる」と回答し、“猫の受診ジレンマ”を感じていることが判明
“猫の調子が特に悪くなくても、ワクチンや健康診断などで動物病院に定期的に行く事は必要だと思うか”という質問に対し、600名の猫の飼い主のうちの約8割(78.0%)が「必要だと思う」(「とても必要だと思う」「やや必要だと思う」の合計)と回答しました(グラフ1)。また、そのうちの約7割(72.2%)が“猫を動物病院に連れて行く事に、自分自身が心苦しさを感じることがあるか”という質問に対して「感じることがある(「とても感じることがある」「たまに感じることがある」の合計)」と回答し、多くの人が猫の健康を気遣う気持ちと心苦しさの間で生じる“猫の受診ジレンマ”を感じていることがうかがえました。





2.過去1年間に受診した人の63.5%が”猫の受診ジレンマを感じながら猫を病院に連れて行っている”ことが明らかに
また、定期受診していない人の59.6%は、“動物病院に行かない理由”に「猫のストレス」を選択
グラフ2の結果のうち、回答者を「ワクチンや健康診断の目的で、年に1回以上猫を動物病院に連れて行っている人」のみに絞った場合、うち63.5%が “猫の受診ジレンマ”を感じているという結果もわかりました。(グラフ3)

【グラフ3】年1回以上猫を動物病院に連れて行っている人のうち、猫の受診ジレンマを感じている人(SA/n=397)

さらに、定期受診していない(ワクチンや健康診断の目的で、この1年間は1度も動物病院に猫を連れて行っていないor今まで1度も行ったことがない)人に対して“定期的に動物病院に行かない理由”を聞いたところ、59.6%が「猫が嫌がるから・猫がストレスを感じるから」と回答しました。(グラフ4)。
これらの結果から、過去1年間の受診歴の有無にかかわらず、多くの飼い主が”猫の受診ジレンマ“を抱えていることがうかがえます。

【グラフ4】ワクチンや健康診断のために定期的に動物病院に行かない理由についてお答えください。(MA/n=203)

3.猫を動物病院に連れていく前~連れて行ったあとまでの各フェーズで、飼い主が抱える様々なお悩みが明らかに
“猫を動物病院に連れていく前~連れて行ったあとまでの中で、悩んでいることを教えてください”という質問では、これまでに猫を病院に連れて行ったことのあると回答した人のうち、約8割(77.2%)が猫を病院に連れて行く際に何らかのお悩みや困りごとを抱えていることが分かりました(グラフ5)。
また、猫を動物病院に連れていく前~連れて行ったあとの各フェーズについて、具体的にどんなお悩みがあるのかという質問では、猫にストレスを与えていると懸念されるシチュエーションが各フェーズのお悩みごとの上位になる傾向となりました(図1)。

【グラフ5】猫を動物病院に連れていく前~連れて行ったあとまでの中で、悩んでいることや困りごとを教えてください。 (MA/n=565)


【図1】猫を動物病院に連れていく前~連れて行ったあとまでの各フェーズごとの具体的なお悩み 1位移動中  ※「悩んでいること/困っていることはない」を除く(MA/n=565)

調査概要
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンは、猫の飼い主さんの気持ちに寄り添い、猫と飼い主の方々がより長くともに健康に過ごせるよう、ご支援を続けてまいります。

【調査概要】
調査名 :猫の動物病院受診実態調査
調査期間:2025年10月22日~2025年10月24日
調査方法:インターネット調査
対象者 :全国の猫の飼い主 20代~60代男女600名
-猫の飼育をメインで行っている方
-飼育している猫に持病が無い方、もしくは、飼育している猫の持病の有無が分からない方
調査主体:ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社

■獣医師コメント


獣医師 佐藤藍子(さとう あいこ)
猫の健康維持には動物病院の定期的な受診が必要不可欠です。一方で、調査結果にもある通り、飼い主さんには動物病院の受診が愛猫にストレスを与えているのではないかという心理的な負担が存在します。これらの間で生じる「猫の受診ジレンマ」 は大きな課題です。飼い主さんが安心して愛猫を動物病院に連れて行ける環境づくりが求められています。



<略歴>
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社コンパニオンアニマル事業部マーケティング&テクニカルサービス部治療薬・ワクチングループ。動物医療に携わる企業内獣医師として、猫がより気軽に動物医療ケアを受けられるように、動物病院と飼い主を支援する活動を展開中。猫にやさしい獣医療提供を行う認証として、Fear Free(R) Certificate VeterinarianおよびAAFP Cat Friendly Veterinarianを取得している。JSFMねこ医学会実行委員

■『ネコちゃんと飼い主さまのための究極の受診フロー~ニャンとかなる!病院いくぞ大作戦!~』 開発プロジェクト


猫の動物病院の受診率促進を目的とし、ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンと猫のエキスパートたちが共同で取り組むプロジェクト。どなたでも、どんな猫でも、ストレスなく動物病院に連れて行けていくことができる社会を目指し、楽しみながら実践してもらえるようなコンテンツを発信していきます。




ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の健康に貢献するバイオ製薬企業です。研究開発における業界トップクラスの投資を行い、アンメットメディカルニーズの高い分野で、より長くより良い生活を送ることを可能にする画期的な治療法の開発に注力しています。1885年の創業以来、ベーリンガーインゲルハイムは株式を公開しない独立した企業形態により、長期的な視点を維持し、バリューチェーン全体にサステナビリティを組み込んだ活動を行っています。より健やかでサステナブルかつ公平な未来を築くため、約5万4,500人の社員が130ヵ国以上で活動しています。

詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)

ベーリンガーインゲルハイム ‐ アニマルヘルスビジネスについて
ベーリンガーインゲルハイムは、動物の疾患の予防と治療におけるイノベーションをお届けしています。獣医師やペットオーナー、畜産家、政府当局に対し、ペット、馬、ライブストック(産業動物)のワクチンや寄生虫駆除薬、医薬品を幅広く提供しています。アニマルヘルス業界のグローバルリーダーとして、ベーリンガーインゲルハイムは、動物と人の健康は深く関連しているということに重きを置き、人と動物、社会に違いをもたらすべく邁進しています。

詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/animal-health/about-animal-health-business-unit
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス)
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/animal-health
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン)

bnr_article_asp_eatery_juhachu.png

注目のキーワード

すべてのキーワード

業界

トピックス

地域