■実証実験に至った背景
インバウンドの需要が高まっている観光業界において、旅行者の個人情報がサービス毎の企業に保有されているため、旅行者が宿泊先のホテルにおいてパスポートの確認や、台帳記入が必要であり、またサービス予約ごとに個人情報の記入、およびサービス体験前の本人確認を求められるなど、旅行者の不便や旅前~旅中~旅後の体験を一貫して繋げることができないという課題があります。更なるホスピタリティを高めるために、断片的な顧客情報だけでなく、ユーザー情報や予約情報を安全かつ効率的に記録できるWeb3を活用することで、このような旅行者の煩雑な手続きを解消し、お客さまのシームレスな旅行体験に繋がると考え、実証実験をするに至りました。
※Web3:ブロックチェーン技術と分散型ネットワークを基盤とする新しいウェブのパラダイム。ユーザーがデータやコンテンツを直接管理し、制御できる分散型のインターネット。
※NFT:非代替性トークン。ブロックチェーン技術を用いたデジタル資産の所有権を証明するためのもの。
■実証実験の概要について
コスモスホテルマネジメントが運営するアパートメントホテル「MIMARU」では、宿泊者の90%以上が外国人であるため、訪日外国人家族ならではの不安や習慣の違いによる不便を解消するサービス「KURO-GO」を開始しました。第1弾となる手荷物当日配送サービスでは、「MIMARU東京エリア?羽田・成田空港間」の手荷物を当日配送することで、荷物の多い入国・帰国時やお子さまと一緒の電車移動、観光地での滞在を身軽にし、快適な移動をサポートしています。
今回の実証実験では、KURO-GO 荷物配送サービスを利用する「MIMARU」の2施設(MIMARU東京 八丁堀、MIMARU東京 STATION EAST)に宿泊するお客さまを対象にWeb3を活用したNFT会員証を発行します。NFT会員証には、荷物配送サービスの申込および本人確認機能、およびパスポートの事前登録機能を搭載し、この機能を使用する宿泊者に対してインセンティブとしてステーブルコイン(仮想通貨)を付与します。今回の実験において、世界中の旅行者に旅前~旅中~旅後の旅行者の煩雑な手続きを削減し、本人確認プロセスにおける顧客体験価値の向上、およびNFT、ステーブルコインの受容度などの検証を実施します。
■今後の計画
今回の実証実験を通じ、訪日旅行時の顧客体験の向上を目指して、フライトや日本国内移動等の交通手段やレジャー、飲食店予約などとの連携や、一人ひとりに合わせた旅行体験のレコメンド、他企業のサービスとの連携、および会員証保有者向けコミュニティ、リファラルシステムの構築等を視野に、訪日旅行時の顧客体験向上を目指していきます。
■アパートメントホテル「MIMARU」について
コスモスイニシアが開発、コスモスホテルマネジメントが運営するアパートメントホテル「MIMARU」は、キッチン、リビング・ダイニングスペース付きの約40平方メートル からの広い客室を備えた、“みんなで泊まる”を楽しむアパートメントホテルです。東京・大阪・京都に27施設を展開し、35の国と地域から集まった文化や経験の異なるスタッフがゲストをお迎えしています。宿泊者の90%以上が外国人、家族・グループでの中長期滞在が中心のため、人によるサービスと利便性向上により、世界中から訪れる訪日旅行者に対し、日本での最高の体験をお届けしてまいります。
※2024年3月末現在
| UPBONDについて | (本社:東京都渋谷区、代表取締役:水岡駿、URL:https://www.upbond.io/)
「個の力で、社会をつむぐ」をミッションに掲げ、個人にライフログのフルコントロールを提供する個人主権型のライフログプラットフォームの実現を目指しています。主なサービスとして、企業のIDに関連する課題を解決する個人主権型のログイン基盤「Login3.0」、個人主権型のライフログ利活用を実現するWeb3ウォレット「UPBOND Wallet」を提供しています。
| コスモスイニシアについて | (本社:東京都港区、社長:高智 亮大朗、HP:https://www.cigr.co.jp/)
コスモスイニシアは、新築マンション・一戸建、リノベーションマンションなどの住まいを提供するレジデンシャル事業、投資用・事業用不動産の開発・仲介・賃貸管理などを行うソリューション事業、ファミリー・グループでの中長期滞在に対応するアパートメントホテルなどの開発・運営を行う宿泊事業を展開しています。社会の変化とニーズの多様化とともに事業領域を拡大し、都市環境をプロデュースする企業へと進化を続けています。
私たちは、ミッション『「Next GOOD」 お客さまへ。社会へ。一歩先の発想で、一歩先の価値を。』 の実現に向けて全ての経営活動においてCSVを実践していきます。これからも、期待を超える安心や喜びをもたらす価値を追求し、商品・サービスの提供を通じて社会課題を解決するため、より多くの「Next GOOD」を、お客さま、社会と共に創ってまいります。
株式会社コスモスホテルマネジメント
(本社:東京都港区、社長:藤岡 英樹)
コスモスホテルマネジメントは、 “みんなで泊まる”を楽しむアパートメントホテル「MIMARU」を運営しています。ただ寝るためだけのホテルではなく、キッチン、リビング・ダイニングスペースを備えた約40平方メートル からの広い客室で、家族や仲間とみんなで団らんをしたり、一緒にくつろいだり、暮らすように過ごすことができます。旅をサポートするのは、世界中から集まった日本が大好きな多言語対応のスタッフたち。頼れる“旅先の友人”のように、一人ひとりの希望や思いに寄り添いながら、心に残る旅をつくっていきます。
MIMARUでは、”Unwinding time. Endearing ties.”をブランドメッセージに掲げ、MIMARUを拠点にすることで、一緒に旅する人との仲や、旅で出会う人との距離、旅先の街との関係が、もっと縮まり、深まっていくことをめざしています。
サステナビリティ:人から社会へ、未来を喜びでつなぐ。当社では、「人と働き方の多様性」「ゲスト・地域とのつながり」「環境配慮」の3つのテーマで、ゲストから地域、地域から世界、そして未来へ、喜びの連鎖が広がる社会をめざし、SDGsの達成へと実を結ぶよう着実に歩を進めてまいります。
MIMARU公式HP:https://mimaruhotels.com/
サステナビリティページ:https://mimaruhotels.com/sustainability/