キャンセル全体の1割がノーショー。年間2000億円の損害と試算
飲食店における予約のキャンセルは、予約全体でみると年間約10%発生している。その中の1割を占めるのが、何の連絡もないまま来店しない「ノーショー」だ。確率でいえば100件の予約のうち1件だが、一度発生するとそのダメージは大きい。ノーショーによって発生する飲食店の損害は、年間約2,000億円といわれている。
■飲食店の予約に占めるキャンセルの内訳
■ノーショーの被害例
他業界の取り組みを例にあげると、宿泊業界の場合、ノーショーだけでなく事前キャンセルであっても、違約金(キャンセル料)を請求される場合があることが、社会的に認知されている。だが、飲食店がキャンセル料を請求するケースは少なく、ほとんどが泣き寝入りをしているのが現状だ。
今回の有識者勉強会のレポートでは、飲食店におけるノーショーもキャンセル料を請求できるという指針を、法的な根拠を元に初めて示した。