移動時間の合間に立ち寄れる駅ナカバル。必要なのは「お待たせしないこと」
崎陽軒の創業は1908年と、110年前の明治時代まで遡る。看板商品の「シウマイ」は、本社のある神奈川・横浜ではちょっとした手土産用途だけでなく、日常的に食卓にのぼるほど親しまれている。
駅弁「シウマイ弁当」は、販売エリアである首都圏のみならず、全国の駅弁フェアやインターネット上のクチコミでも知名度が高い人気商品だ。
崎陽軒のレストラン事業は横浜を中心に展開しており、シウマイBARは初の東京店舗となる。崎陽軒が駅ナカで展開してきた店舗は弁当を中心とした物販で、そこにバルを組み合わせた店舗形態自体も初の試みだ。広報・マーティング部の金田祐輔氏によると、「東京駅という出店場所にあわせて考えた業態」だという。
「出店エリアは『にっぽん、グルメ街道』という、全国各地の味を集めた飲食街フロアです。ありがたいことに弊社は神奈川代表・横浜名物として出店のお声がけをいただきました。
駅ナカという立地は、一般的な出店とは違う制約や特徴もあります。それは出張帰りの新幹線の待ち時間や、バス旅行の移動時間の間など、限られた時間の中でお越しになる方が多いということです。
本格的な料理をゆっくりお楽しみになるよりも、手軽なおつまみで1杯2杯、さっとお飲みになるニーズにお応えするべく、バルという気軽な業態で、お客様をお待たせしない料理をお出ししたいと考えました。その中で、いかに“崎陽軒らしさ”を出していけるかを目指しています」