崎陽軒の看板商品「昔ながらのシウマイ」はシウマイ誕生以来90年、化学調味料無添加で、国産豚肉に干帆立貝柱を加える製法を守り続けている。戦前に鉄道旅行の合間に食べる名物として考案された背景があり、「冷めてもおいしい」のが特徴だ。
さらに時代の流れにあわせ、贈答向けの「特製シウマイ」が誕生したほか、家庭の電子レンジで温めて食べる用途の「おいしさ長もちシリーズ」が開発され、プレーンなシウマイに加えて、「えび」「かに」「黒豚」、また季節限定の味と各種がそろっている。
シウマイバルでは、これらのシウマイをせいろで蒸しあげ、あつあつの状態で提供している。
「崎陽軒が運営しているレストランの中でも、シウマイの全種盛り合せをメニューにして提供しているのは、この店舗だけです。
実は崎陽軒のことをご存知のお客様でも、シウマイの全種食べ比べは、できそうでできなかったことですので、ここで楽しんでいただきたいと考えました」
半ばできあがった状態でストックされているシウマイは、蒸す工程だけで提供できる。注文を受けてから蒸しあげるが、提供までにかかる時間はわずか5分ほど。
しかも、その5分の間、待たせないようにおつまみメニューを用意し、ドリンクとほぼ同時に出すことができるよう配慮されている。そして、このおつまみの中に、シウマイバルならではの人気メニューがあった。
他にはない“らしさ”で楽しんでもらいたい
「これも初めての試みですが、『シウマイ弁当』の中で人気のおかず、“筍煮”と“鮪の照り焼”を、それぞれ“シウマイ弁当の筍煮”、“シウマイ弁当のマグロのネギ和え”というおつまみメニューとして単品で提供しています。
特に“筍煮”は、弁当のおかずとしてシウマイに次ぐ人気があり、『これだけ単品で売ってほしい』というお声を、ずっといただいていたのです。
今回のシウマイバルという挑戦にあたり、単独デビューを果たした形になります。筍煮をご存知の方のほとんどがオーダーされますし、これを目当てにお越しになるというお客様も非常に多いです。
鮪の照り焼も、そのまま出すのではなくネギ和えにして、よりおつまみらしくアレンジしています。どちらも、シウマイバルだけのメニューです」