タブレット型POSレジにはない、専用機ならではのメリット
POSレジには専用機のほか、ここ数年発達してきたiPadなどのタブレット端末を用いる方法もある。専用機との違いはどのあたりにあるのだろうか。
「タブレット端末はPOSレジの専用機に比べると、ハードウェアの購入コストを低く抑えられるのが一番のメリットになります。ソフトウェアも一般的なPOSレジと同じ機能を持っており、各種データの集計、それを元に分析するという面では、変わりがありません」
安価なタブレット端末と一般的なPOSレジの機能が変わらないのであれば、タブレット端末を導入すればいいと考える方も多いだろう。
「確かに機能としては、かなり近いことができるかもしれません。しかし、専用機とはやはり違います。設置スペースの面で考えると、専用機にメリットがあります。タブレット端末の場合、レシートのプリンターやお客様に金額を見せるカスタマディスプレイなどが外付けになってしまい、レジ周りを専有します。専用機であればプリンターやカスタマディスプレイが一体になっていることが多く、省スペースになるのです。
次に、堅牢性の面で考えると、飲食店での利用の場合、どうしても水や汚れが付着する機会が多く、タブレット端末は故障しやすいところがあります。また、操作感や処理スピードの面でも、専用機のほうがストレスを感じることはないと思います」
加えて、タブレット端末はメンテナンス性に欠ける部分もあるという。万一、不具合が生じた場合、ハードウェアそのものを修理に出すか、買い直す必要があるためだ。その点、専用機メーカーは、全国に保守サービス網を持つ企業が多く、不具合が生じた際も専門スタッフが駆けつけてくれる。実際に、シャープビジネスソリューションでは、全国に66カ所の保守サービス拠点を構えているという。
POSレジとテーブルオーダー端末の導入で客単価アップも
POSレジを導入する際に、オーダーエントリーシステムと組み合わせて考える飲食店も多いという。
「ホールスタッフがハンディと呼ばれる端末に注文を入力することで、厨房に無線でオーダーが入ります。さらにそのデータがテーブルごとに蓄積されるため、会計時には一発でデータを呼び出せるのです。お客様に商品を提供するスピードも上がり、会計で待たせることもなくなるので、次のお客様をスムーズに案内できます。店内で発生するひとつひとつのオペレーションが短縮され、効率化につながるのです」
また、テーブルオーダー端末を導入したことで、客単価を大幅にアップさせた例もある。
「ある居酒屋チェーンでは、ホールスタッフの業務削減を狙い、テーブルオーダー用のタッチパネル端末も一緒に採用いただきました。実際に業務削減に成功し、ホールスタッフの必要人数を減らすことができました。さらに、導入前後の約2カ月間のデータを取ったところ、客単価が約15%も上がっていたのです。これには本部の方も驚き、想定した以上の導入効果があったと喜んでいただけました」
データの活用による経営の改善やオーダー関連のシステムによる客単価アップなど、導入のメリットは大きい。だが、スタッフへの操作説明など、既存のレジからPOSレジへの置き換えに不安を感じる飲食店も多いだろう。
「POSレジをはじめ、オーダーエントリーなどのシステムは誰もが使いやすく、導入後もスムーズに稼働できなければならないと我々は考えています。そのため、導入時には弊社スタッフが現場に赴いてサポートをしますし、オペレーショントレーニングも深いレベルまでやらせていただいております」
POSレジ導入時に活用したい補助金制度
実際に導入するとなると気になるのは価格面だが、国からの補助金が適用されるケースがあるという。
「2017年4月(編集部注:2016年秋の臨時国会で2019年10月に延期される見込み)に導入予定の軽減税率が適用される飲食店様の場合、POSレジ購入の一部が補助されるのです。レジ1台あたり最大20万円まで、1企業につき最大200万円までが補助されます。2017年3月末まで(編集部注:同様に2019年9月末までに延長される見込み)に導入を完了させることや企業規模など条件がありますが、ぜひ活用したい制度です」
補助金制度の最新情報は、軽減税率対策補助金事務局で確認できる。POSレジ導入時には、ぜひ役立ててほしい。
売上管理だけでなく店舗全体の運営まで、幅広く活用できるシャープビジネスソリューションのPOSレジ。“はやるお店”にするために、まさに縁の下の力持ちとして、経営を強力にサポートしてくれそうだ。
展示会情報
シャープビジネスソリューションでは、全国各地でPOSレジなどの流通システムの展示会「Eco&Businessソリューションフェア」を開催している。実際に商品に触れることもできる貴重な機会だ。詳細はイベント・フェア情報へ。
シャープビジネスソリューション株式会社
住所:東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館
電話:03-5446-8315 (販売推進部)
事業内容:POSレジなどのシステム機器、業務用ディスプレイ、ドキュメント機器の企画・開発・サポートに至るトータルソリューション事業
公式HP:http://www.sharp-sbs.co.jp/
お話:流通システム営業部 第二営業担当 課長 遠藤範和様