イタリアンのセオリーを無視した赤ちょうちん的な店~イタリアン酒場 ナチュラ

飲食・宿泊2015.11.13

イタリアンのセオリーを無視した赤ちょうちん的な店~イタリアン酒場 ナチュラ

2015.11.13

イタリアンのセオリーを無視した赤ちょうちん的な店~イタリアン酒場 ナチュラ

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ここ数年、“イタリアンの激戦区”としてメディアにも取り上げられている神奈川県川崎市の武蔵小杉界隈。そんなエリアにありながらイタリアンの業態で3店舗を展開し、開店後すぐに行列ができる店がある。「イタリアン酒場 ナチュラ」だ。入り口には、イタリア国旗の三色に塗られた大きな提灯。活気あふれる店内を覗くと、男性客が多数を占め、大いに食べて飲んで楽しんでいる姿が目に映る。まるで大衆酒場の雰囲気だ。

いわゆる“イタリアン”のイメージとは程遠い店が、なぜここまで人気なのか。その理由を株式会社ナチュラの代表取締役である、河合倫伸氏に聞いた。

目次

ターゲットは女性ではなかった。イタリアンの入り口となる店を目指す

「僕が店を立ち上げた2007年当時、武蔵小杉駅周辺にイタリアンの店は数えるほどしかありませんでした。そもそも飲食店が少なかったですし、遊びに出かけられる場所もあまりなかったんですよ」

川崎で生まれ育った河合さんの根底にあるのは、「この街に足りないものを作りたい」という地元への強い思いだ。そして初めに辿り着いたのは、“イタリアンに馴染みがない人のためのイタリアンを作ろう”というものだった。その考え方を元に、ターゲットの層をもう一度考え直したという。

株式会社ナチュラ 代表取締役 河合倫伸さん

「一般的にイタリアンといえば、女性がターゲットです。お店の内装もおしゃれで、料理もキレイに盛付けられていて、ワインもボトルで頼んで1本3,000円以上。食事をするにはそれで良いんですが、男友達とお酒を飲みに行く店としては少し敷居が高い。もっと気軽にワイワイお酒が楽しめればいいのに。そう感じた時、イタリアンってそういうニーズを取りこぼしているな、と気付いたんです」

そこで河合さんは、男性同士でも気後れすることなく入れるイタリアンを思いつく。コンセプトは明確だが、それをどう店舗づくりに活かすのだろうか。

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