店名の「まんぷく」に込められた思い
もともとお米にこだわったおにぎり専門店でスタッフとして働いていたという宮代さん。独立に際しては“やりたいこと”のビジョンが明確に見えていたという。
「私は元々定食屋さんをやりたかったんですが、美味しいコーヒーも出したかったしケーキも作りたかったんです。でもカフェって食事メニューがおいしいけど量が少ないことが多くて、男性ではお腹いっぱいにならないこともあるんじゃないか、と思っていました。それで『じゃあ定食カフェにしよう』ということで定食がメインのカフェにしたわけです」
特にランチタイムを設けず、アイドルタイムも通し営業で夜までずっと定食が食べられるようにしたのも、そうしたコンセプトがあってのことだ。
「定食をメインにしたのには、店の立地も関係しています。この辺りにはオフィス街もありますので、そこで働く人たちにもおいしいご飯を食べて欲しかったんです。出版社やレコード会社といった時間に不規則な業種も多く、ランチタイムに休憩を取れない方がいますので、いつでもランチが食べられるようにしました。店名に『まんぷく』と付けたのも、しっかりした定食が食べられますよという思いがこもっています」
事実、かわいらしい店構えながら男性同士のお客もたくさん訪れているそうだ。