横丁出店のメリット
横丁に店舗を出すメリットはいくつかあるが、今回は居酒屋が横丁に出店する際の3つのメリットを解説する。
新規出店料が安い
横丁への出店であれば、以前の店舗の内装や厨房設備などが残されているケースもあり、その場合は設備購入費や工事費などが抑えられる。
広告費が安い
経費が高くなってしまう原因のひとつとして考えられるのは宣伝費だ。宣伝費を抑えられず、利益率が5%前後だという飲食店は決して珍しくない。しかし横丁であれば、横丁全体を宣伝することで自分の店舗にもメリットになる。
横丁にはたくさんの店舗が入っているため、場所そのものに魅力を感じるお客が集まる。お客が横丁内の各店ではしご酒をすることもあるので、全体で賑わいを共有できるのが特徴だ。このように横のつながりを重視することができるのも横丁の魅力のひとつだ。
他店から情報収集しやすい
横丁では、他店の状況を実際に見るだけでなく、店舗同士で様々な話が聞けることがある。どの時間帯にどんなお客が何名で来るのか、メニューの入れ替えの頻度はどのくらいか、売上はあるのか、などだ。そのため、売上予測や立て直しの目処が立ちやすい。
管理企業と出店企業で定期的なミーティングを行い、経営状況やイベント計画などについて話し合うことも可能だろう。
今後、横丁に期待される価値は“コミュニティ力”
横丁は来店客の心理的距離感が近くなるため、見知らぬ人同士がいつしか盛り上がることもある。外食の気軽さと楽しさを兼ね備え、コミュニティとしての強みを持つ横丁は、今後も外食産業にとってなくてはならない存在であり続けるだろう。