期待できる効果とは?
現在、ワクチンは2回の接種までしか行っていないが、3回目が必要になるという話も出ている。そのため、現状は2回の接種記録機能のみの実装でリリース予定だが、状況に応じて3回目の接種である「ブースター接種」記録機能も追加されると予想できる。
加えて、陰性証明書の発行や海外渡航の際に役立つトラベルパスなどとの連携機能を追加する方針も示している。
今後の使い道は?
当初は、発表当日から提供を開始する予定となっていた。しかし、アメリカのGoogleとAppleによるアプリの審査に時間がかかったため、現状は近日中に公開する見込みという段階で止まっている。
もちろんワクチン接種の履歴を記載するという意味では政府のワクチンパスポートと同じ役割を果たす。しかし、このアプリはあくまでも民間主導の自主的な取り組みなので、公的なチェックに使うことは想定されていない。今後の展開として、行政が別に発行する予定である接種証明アプリと連携しながらの運用を試みると考えられる。
ワクチン接種記録アプリの可能性
ワクチン接種証明アプリが広まることで、コロナの感染拡大防止とともにワクチン接種率の向上、さらにはコロナ禍で滞ってしまった事業の平常化や再度活性化が期待できる。
外食やイベントの事業者にとって、来店や参加などへの安心感を出すためには、このようなツールの活用は有効といえるだろう。今後も状況に応じて機能やサービスが変わる場合があるため、常に最新の情報を調べておきたい。
【参考】
「メディカルチェック推進機構とICheck、ワクチン接種記録アプリ「ワクパス」の共同提供を発表」(ICheck)