グリル料理だけでなく、パスタやスイーツまで
スキレットの料理といえば肉や魚のグリル系を連想するが、使いみちは多彩。そこで、岸田さんに教わった定番メニューのアレンジ方法を紹介しよう。
●パスタ
「たっぷりのソースと一緒に乾麺のまま入れてフタをするだけで、簡単に仕上がります。茹でていない状態で調理するので、ソースの旨味を全部パスタが吸ってくれるんです。フツフツと沸き立つソースが、シズル感を演出してくれます」
●ご飯もの
「意外に感じられるかもしれませんが、スキレットで炊くご飯は格別です。白いご飯はもちろん、炊き込みご飯や鯛めしなんかも、モチモチで美味しく仕上がります。時間も短く8分で炊き上がるので、オーダーごとに出来たてを提供できます。居酒屋や和食店の締めメニューとして、お櫃代わりにスキレットごとご提供するのもいいですね」
●モーニングセット
「目玉焼き一つとっても本当においしく焼けますし、パンもトースターで焼くよりおいしくなるので、喫茶店やカフェのモーニングセットに使ってみてはどうでしょう。大きめのスキレットを使い、半分でバターを塗ったパンを焼いて、もう半分で目玉焼きを焼いてそのままご提供するだけです」
●スイーツ
「ダッチベイビーはメニューに取り入れているお店も多く差別化が難しいので、『スプーンクッキー』はどうでしょう。一人分の小さいサイズで焼いたソフトクッキーをスプーンですくいながら食べるスイーツで、アイスクリームを乗せたりします。アメリカではステーキハウスなどでデザートに出てくるのですが、日本でもSNSで話題になっています。他には、大きいサイズを型として使ったタルトもオススメ。専用の型をわざわざ揃えなくても手軽に作れます」
この他にも、餃子、石焼ビビンバ、お好み焼きをはじめ、スキレットを使って手軽に美味しく作れる料理は和洋中のジャンルを越えて枚挙にいとまがない。
わざわざ新メニューを考えなくても、既存のメニューを生かしてフォトジェニックな一品が仕上がること請け合いだ。奇をてらったサービスやメニュー開発の前に、ぜひ一度取り入れてみてはどうだろう。
取材協力・写真提供:岸田夕子(勇気凛りん)
関連書籍
「ロッジ発 スキレット絶品レシピ」<著:岸田夕子(勇気凛りん)>
価格:1,404円(税込)
発行:2016年2月20日
出版社:イカロス出版
ISBN :978-4-8022-0142-1