「ビール」に関するツイートについて
上記は「ビール」についてTwitter上での発言(以下ツイート)の推移です。
一般的に、夏に向けて飲食店で売り上げが伸びてくる『ビール』は、全体的なツイート数も6~8月ごろに上昇する傾向にあります。この期間は夏と関連した「広告ツイート」や「ビアガーデン」「ビール祭り」などイベントに関連するツイートが増える傾向がありますが、それらを除く一般のツイート数は一定でした。言い換えればビールというのは年間を通じて興味を持たれていると言えます。一般ツイートの内容を見てみると、「みんなで楽しくのむビール」、「パートナーとのビール」、「一人お疲れ様ビール」、「お風呂上りのビール」など小売向けのワードも多く見られました。
それでは、具体的にどのような「ビール」が求められているのかを、
「ビール」と一緒にツイートされていたキーワードから分析してみましょう。
1~10位までのワードに加え、ツイートの上位注目ワードの中から、特に気になるワードを抽出し(色づけ部分)、組み合わせることで新しい切り口を探します。
今後注目したいビール
ツイートを見ていくと今後注目したい3つのポイントがありました。
①甘め・香り豊かなビールを提案!
「苦味」「香り」など、風味のワードに注目。
苦くないビールとは?という視点でさらにツイートを分析してみると「さくらビール」「紅茶ビール」「チョコビール」など、味が甘めで、香り豊かな飲みやすいビールに関するツイートが多いことが分かりました。昨年、飲食店では「フローズンビール」など温度に一手間加えたものが人気を集めましたが、今年はビールの「苦味」が苦手な人にも飲みやすい、甘めで香りを楽めるビールが増えてくるのかもしれません。
②健康志向のビールが話題!
「kcal」「ビタミン」「ダイエット効果」など、健康関連のワードに注目。
ビールと健康という視点でさらにツイートを分析してみると「ビールとトマトジュースのカクテル」「ワインに次ぐ高ポリフェノール」「美容・健康のために飲むビール」さらには「ビールと女性の骨密度 について」など、女性の美容に関するツイートが多いことが分かりました。一般的にビールと言えばカロリーを気にする声も多いですが、美容に「効く」ビールなどは今後は注目されていくのかもしれません。
③店員さんの心遣いが重要!
その他の注目ツイートとして、「泡だけビールのジンジャーエール」というものがありました。これは会食や雰囲気を乱さずにノンアルコールを出すための提案としてツイートされていたものです。ビールジョッキにジンジャーエールを満たして泡だけビールサーバから注ぐ、店のオリジナル商品といえるでしょう。他の飲食店や居酒屋でも提供できれば、お酒が飲めない人向けの1品として、定着していくのかもしれません。
以上、Twitterからみた『ビール』の新しい切り口でしたが、いかがでしょうか。
今後もソーシャルメディアから読む消費者動向では、消費者の嗜好や新しい商品・サービスの発掘、意外なキーワードを違ったテーマでご提供いたします。
ご期待ください。