海と人、水と人との、新しい「つながり」をうみだす水族館『仙台うみの杜水族館』では、2024年6月14日(金)~7月7日(日)の期間、初夏の風物詩“ホタル”を楽しめる特別展示「ホタルの杜」を開催いたします。当館では2019年からホタルの繁殖に取り組んでおり、今年繁殖したゲンジボタル、ヘイケボタルを展示いたします。 照明を落とした特設展示の中で、約50匹のホタルたちが美しく輝き、どこか懐かしい原風景を見ているような気分をお楽しみいただけます。
ホ タ ル の 杜
特別展示「ホタルの杜」は、ほのかに光る美しいホタルを鑑賞できる展示です。照明を落とした空間に設置された水槽の中に、当館で繁殖したゲンジボタルとヘイケボタルの2種類のホタルを展示いたします。常時約50匹のホタルをご覧いただけます。また、ホタルの生態や繁殖への取り組みについて学べるパネル展示も行います。
バックヤードツアー ~ホタルの特別解説~
バックヤードツアーは、通常ご覧いただけない水族館の裏側を飼育スタッフと一緒に探検できる人気のオプションプログラムです。水槽の裏側や、生きものたちのごはんをつくる調餌室など、スタッフの解説付きでお楽しみいただけます。
「ホタルの杜」の開催期間限定で、ホタルの羽化(幼虫が成虫になるまでの期間)を管理する部屋にご案内します。ホタルの成長過程や管理の方法など、ホタルの生態についてお話しします。
?旧マリンピア松島水族館から続く、ホタル展示の取り組み?
ホタルの展示・繁殖は、『旧マリンピア松島水族館』から続く取り組みです。『旧マリンピア 松島水族館』では、2012年から2014年まで毎年ホタル展示を実施しており、当時の 飼育スタッフが泉ヶ岳で見たホタルの風景に感動し、お客さまへ伝えたいという想いから始めたものでした。『旧マリンピア松島水族館』閉館後、一度途絶えたホタル展示・繁殖への取り組みですが、2019年に復活し、『仙台うみの杜水族館』では今回で6回目の展示です。「ホタルの杜」は期間限定展示ですが、一年を通じてホタルの繁殖に取り組んでおります。 ホタルが成虫でいる期間は10日ほどで、人生のほとんどを幼虫の姿ですごすため、成虫まで育てるためには、幼虫期の管理が重要となります。ゲンジボタル・ヘイケボタルの幼虫は水の中で生活をするため、毎日の水替えが欠かせないほか、幼虫たちに安定した食事を与えることも大切です。ゲンジボタル・ヘイケボタルの幼虫は、巻貝しか食べないため、ホタルの飼育とあわせ、巻貝の繁殖・飼育も行っております。安定した繁殖に向け、毎日試行錯誤を 続けています。
『仙台うみの杜水族館』では、これからも近い将来姿を消してしまうかもしれない絶滅危惧種の繁殖や、その生息環境の保護に積極的に取り組んでまいります。