当商品は2011年10月発足の「新商品開発プロジェクト」がコンセプト開発をした内の一つとして、2012年9月から8年間の熟成期間を経て、ようやく発売に至りました。この8年間の樽熟成により、オーク樽特有の芳醇でバニラの様な甘い香りと燻製された香りがつき、さらに熟成によってまろやかで奥深い甘みを感じる濃醇な味わいに仕上がりました。蒸留酒とはひと味違う、日本酒らしいしっかりとした味わいがそのままに感じられる逸品で、8年の時を経て変化した、日本酒とは思えない個性的な味わいも楽しめる、まさに“究極の嗜好品”です。
商品開発背景
当時から業界内でも日本酒離れが問題視される中、当プロジェクトでは日本酒の需要拡大に向けた新たな価値や飲用機会の創出のために、様々なアイデアを検討しました。その中で、食中酒としての日本酒ではなく食前や食後ど【時間を楽しむ日本酒】があれば、もっと新しい日本酒の楽しみ方が増えるのではないかと考え、ゆっくりと時間を重ねることで味わいが増す樽熟成日本酒を商品化することとなりました。
「家飲み」や「おうち時間」を楽しむ方がさらに増えている中、当商品をゆっくり味わっていただくことでご自宅で過ごす時間が贅沢なひとときとなり、コロナ禍だからこその楽しみの一つになると考えています。
商品特徴
ウイスキーやブランデー等の貯蔵に使用される「オーク樽(樫樽)」にアルコール度数の高い純米酒を8年間貯蔵しました。尚、熟成に使用した樽は新樽や様々な中古樽の中から試行錯誤を経て、もともとブランデーに使用していたものを選びました。その為、洋酒を思わせるような「芳しい木の香り」と日本酒の「ふくよかな甘み」が相まった、まろやかで奥深い芳醇な味わいです。ひとくち含むとオーク樽ならではの華やかで芳しい香りが口の中いっぱいに広がります。また、透明瓶を選定し、ラベルもシンプルにすることにより「洋酒のような琥珀色」を目で見ても楽しんでいただけるパッケージにしました。自分用としてはもちろん、化粧箱(カートン)に入っていますので、旅立ちの季節やお祝い用のギフトとしても最適です。
販売について
2021年2月15日(月)12時より日本盛オンラインショップにて数量限定で販売いたします。
http://shop.nihonsakari.co.jp/shop/g/g06754-0-0/
商品概要
おすすめの飲み方
STEP.1【常温で楽しむ】まずはそのままの香りと味わいをダイレクトに。ビターなチョコレート、くちどけの良いトリュフチョコや生チョコがおすすめ。
STEP.2【ロックで楽しむ】大きめの氷を浮かべて口あたり軽やかに。チーズやナッツとの相性が抜群です。
商品開発者より
写真左:商品開発室課長 高野 将彰 写真右:研究室 櫻井 崇弘
「自分たちが飲みたい日本酒を造りました(櫻井・写真右)」
当時は入社4年目で、日本酒の飲用機会を増やすため、リキュールの開発などを担当していました。ただ、リキュールは香りも味も日本酒と離れてしまうため、もう一歩日本酒に近いものが造れないかと悩んでいました。当時流行りだしていたウイスキーのハイボールからヒントを得て、杉樽ではなくオーク樽に日本酒を寝かしてみようと
チップを入れて造ったのがきっかけです。想定以上に美味しいお酒が出来ていますので、夜のリラックスタイムやちょっと贅沢なお酒を飲みたい方に楽しんでいただけたらと思っています。
「日本酒は“究極の嗜好品”。嗜好性(美味しさと世界観)を追求して出来た商品です(高野・写真左)」
“嗜好性”を追求すべく、「日本酒だからこそ表現できる新しい美味しさ・飲用スタイル・世界観の醸成」を切り口に様々な角度からコンセプトを開発し、試行錯誤を繰り返した結果、この商品に行きつきました。コロナ禍でますます重要視されるくつろぎ時間に、長年寝かし続け育ててきた秘蔵酒はきっと楽しみの一つになると思います。
新商品開発プロジェクトから生まれたその他商品
当プロジェクトからは「燗酒ボトル缶(業界初ホット販売専用日本酒)」等も商品化されています。