大阪府能勢町天王地区で稲作農家向けドローン講習会を開催

掲載日: 2020年11月16日 /提供:アルケミックス

11月22日に大阪府能勢町天王地区において、水稲の種まきと薬剤散布をドローンで行えるよう技術講習会を実施

「大阪のてっぺん」天王地区スマート農業推進コンソーシアム(代表機関:株式会社アルケミックス、代表取締役 森田吉公)は令和2年度「スマート農業実証プロジェクト」に採択され、大阪府能勢町天王地区においてスマート農業の実証実験を行っています。この度は、ドローンで水稲の種もみや薬剤などの散布と生育管理を行うことで生産性向上を目指す中で、天王地区の農家様向けにドローンの技術講習会を開催することとなりました。


水田を飛翔するドローン
【大阪府能勢町天王地区】
大阪府能勢町の天王地区は、大阪府最北端に位置し、“大阪のてっぺん”と言われています。標高約500m、57世帯(うち農家戸数48戸)、耕地面積38.9ha、人口約130人の山に囲まれた小さな集落です。主な農産物は米で、地区の農家さんが協力して稲作に取り組み、農村の良好な景観が保たれています。


天王地区中心エリアの写真

【プロジェクトへの想い】
小さな集落でも、高齢化が進み、数少なくなった担い手を守りたい!農業を盛り上げて、先祖代々からの田畑・山・家を次世代になんとかして繋げたい!との、地域の想いがあります。スマート農業によって農業を盛り上げ、天王地区が多くの人から注目され、関係人口・交流人口が増加し、昔のような活気ある集落の姿を取り戻したい一心です。同様の課題を抱える全国の中山間地の生産者の皆様にこのプロジェクトで希望を届けられればと考えています。

【プロジェクト全体の取り組み】
天王地区を3つのゾーンに分けて、中山間地域特有の課題に取り組んでいます。

居住ゾーン:中心エリア、省力化・品質・収量アップ、獣害対策、防災・減災対策
西山ゾーン:不整形で水はけの悪い圃場、獣害被害、携帯電話のエリア外
東山ゾーン:大半が遊休農地、関係人口・交流人口を増やすための農業観光の拠点


【ドローン講習会の位置付け】
天王地区の農業従事者の高齢化、後継者不足により、水田の耕作放棄地の拡大が懸念されています。そこで、少ない労働力でも天王地区の水田を維持できるよう労働生産性を高める必要があります。そこで、当コンソーシアムではドローンで水稲湛水直播栽培(水田に水を張った状態で種もみを播種)と生育管理に取り組む計画です。田植えを行う作業の削減、薬剤や肥料散布の時間の削減、水田の均平測量や生育の違いを可視化することによる生育向上を目指し、コメの収量を5から10%の向上、作業時間を最大75%削減することを目標としています。それらの取り組みにはドローンの操縦技術が不可欠となりますため、天王地区の農家様を対象にドローンの技術講習会を開催することとなりました。

【ドローン講習会の開催概要】

日時:令和2年11月22日(日)午前10時から午後4時まで
場所:天王公民館(大阪府豊能郡能勢町天王359)、天王東山フィールド
主催:「大阪のてっぺん」天王地区スマート農業推進コンソーシアム
講師:株式会社ふるさと創生研究開発機構

講習会のスケジュール
09:30 公民館集合
10:00 関係者の挨拶
10:00 ドローン講習会(座学:1.航空法 2.ドローン基礎知識)
12:00 昼食休憩・天王東山フィールドへ移動
13:00 ドローン講習会(実技:1.基本操作 2.基礎訓練)
16:00 天王公民館へ移動し、振り返り・交流
16:30 解散

【「大阪のてっぺん」天王地区スマート農業推進コンソーシアム】
株式会社アルケミックス(代表機関)、棚田米穀、棚田むすびの会、特定非営利活動法人棚田ネットワーク、特定非営利活動法人大阪府民環境会議、能勢町 環境創造部 地域振興課(産業振興係)、大阪府 北部農と緑の総合事務所 農の普及課、天王ナチュラルファーム

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