産学連携で開発した日本初の熟成食材製造用「エイジングシート」が「九都県市のきらりと光る産業技術表彰」受賞

掲載日: 2020年11月16日 /提供:ミートエポック

コロナ禍で飲食店の廃棄ロスの抑制に貢献 生鮮肉や生鮮魚の延命や保存に活用

 株式会社ミートエポック(本社:川崎市多摩区、代表取締役社長:跡部美樹雄、取締役:明治大学農学部教授村上周一郎)が開発した熟成食材製造用シート「エイジングシート」が、令和2年度「九都県市のきらりと光る産業技術表彰」を受賞しました。短時間で安定的に「発酵熟成肉」を作れるだけでなく、腐敗防止の点からコロナ禍で飲食店の廃棄ロスの抑制に貢献。そして魚への活用促進など、今後のさらなる発展につながる点などが評価されました。



■受賞の概要

「エイジングシート」は、昨年、川崎市ものづくりブランド認定を受けました。そのことから「九都県市首脳会議」への推薦をいただき、今回の受賞となりました。

受賞の概要:
-熟成に必要な菌が短時間で増殖するため、熟成が促されるだけでなく、腐敗菌の混入リスクが抑えられることで、初心者でも容易にかつ安定 して熟成させた食材を製造することが可能。
-明治大学との産学連携事業による日本初の新製造技術
-川崎市の中央卸売市場北部市場と連携し、「エイジングシート」を活用した 「発酵熟成熟鮮魚」を商品化している。
-肉の長期保存にも本シートが活用可能ということで、コロナ禍での飲食店 の廃棄ロスにも貢献。
-各種メディアで多数取り上げら れている。
ー第16 回(令和元年)川崎ものづくりブランド受賞「九都県市のきらりと光る産業技術表彰」 の受賞を糧に、今後も、「エイジングシート」を使った食材の魅力向上や、飲食業の発展に向けて努力してまいります。




■「九都県市のきらりと光る産業技術表彰」とは
埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県の知事と、横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市の市長で構成する「九都県市首脳会議」では、連携して首都圏の諸課題の解決に取り組んでいます。九都県市で活躍する企業と、卓越した技術に贈る「九都県市のきらりと光る産業技術表彰」は、平成22年度から開始し、今年で11回目となります。



エイジングシートとは

(株)ミートエポックでは、肉の熟成に利用できる人体に無害な“菌”を純粋に培養し、回収した胞子を滅菌した布に付着、この布が「エイジングシート」です。「エイジングシート」の製造技術は、株式会社ミートエポックと明治大学が共同で特許を取得しております。

従来のドライエイジング法により製造される熟成肉は、時間をかけた菌の増殖によって肉の美味しさが増し、好ましい香りを放ちます。 「エイジングシート」で包んだ肉には、熟成に必要な“菌”が短期間で増殖します。それにより腐敗の防止ができ、かつ肉のドライエイジングが促進されることで、通常熟成日数の3分の1以下となる20~30日の短期間で安定的に『発酵熟成肉』を製造することができます。

また、エイジングシートは、菌の力で酸化を防止することが分かり、肉魚の保存期間の延長が可能となりました。消費期限を延長することで、フードロス、餓飢ゼロを掲げる持続可能な開発目標(SDGs)などの食文化の発展にも繋げてまいります。


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