かんきつ、落葉果樹で果樹カメムシ類の多発が予想されるため注意が必要です。

掲載日: 2023年09月29日 /提供:静岡県庁


( 令和5年度 )



( 資料提供 )

かんきつ、落葉果樹で果樹カメムシ類の多発が予想されるため注意が必要です。


かんきつ、落葉果樹で果樹カメムシ類の多発が予想されるため注意が必要です。

(要旨)
令和5年9月以降、果樹カメムシ類の発生が多く、かんきつ及び落葉果樹(かき、キウイフルーツ等)の果実への被害が予想される。このため、令和5年度病害虫発生予察注意報第1号を発表し、生産者に対して注意喚起を行う。

(概要)
病害虫名:果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)
対象作物:かんきつ、落葉果樹(かき、キウイフルーツ等)

1 注意報の内容
(1)発生が予想される地域 : 県内全域
(2)発生が予想される時期 : 9~10月
(3)発 生 程 度 : 多い
(4)防 除 時 期 : 9~10月

2 注意報発表の根拠
(1)県内4か所の予察灯において、9月の果樹カメムシ類の誘殺が平年より多かった。
(2)県内6か所のフェロモントラップにおいて、9月の本虫の誘殺が平年よりやや多かった。
(3)本虫の好適な餌であるヒノキ球果(種子)における本虫吸汁痕の調査結果によると、本虫がヒノキから離脱している可能性もあり、果樹園への飛来が予想される。
(4)本年は、本虫の餌となるヒノキ・スギ球果の着果量が少なかったことから、本虫が餌を求めて果樹園へ飛来し、果実を加害する恐れがある。
(5)果樹関係の病害虫防除員から、本虫多発の報告が複数寄せられている。

3 防除方法
(1)本虫の飛来に注意し、ほ場で発生を確認したら直ちに薬剤防除を行う。成虫の移動範囲は広いため、地域での一斉防除が効果的である。ヒノキ・スギ林の隣接地域(特に中山間地)や台風通過後の園地では、急激に発生が増加する場合があるため注意する。
(2)薬剤防除については、「静岡県農薬安全使用指針・農作物病害虫防除基準」(https://www.s-boujo.jp/)を参照する。なお、薬剤の選択に際しては収穫前日数に注意する。
(3)今後の発生状況については、病害虫防除所ホームページ(https://www.agri-exp.pref.shizuoka.jp/boujo/boujo.html)で提供している「害虫誘殺グラフ(果樹カメムシ類)」を参考にする。
(4)本虫の発生は例年10月末で終息するが、最高気温が20℃を超える場合は11月でも発生することがあるため注意する。
(5)不明な点については病害虫防除所、農林技術研究所果樹研究センター、農林事務所等の指導機関に問い合わせる。

4 注意報の提供先
農協等の指導機関に提供すると共に、病害虫防除所ホームページで情報を公開する。

5 情報の問合せ先
病害虫防除所 TEL:0538-36-1543

■ 添付資料

かんきつ、落葉果樹で果樹カメムシ類の多発が予想されるため注意が必要です。:

( 99KB )

令和5年度病害虫発生予察注意報第1号:

( 334KB )


提供日2023年9月29日
担 当経済産業部 農林技術研究所
連絡先病害虫防除所 TEL 0538-36-1543


ページの先頭へ戻る

bnr_500_menuplus.png 記事下バナー

注目のキーワード

すべてのキーワード

業界

トピックス

地域