GoldenHarvest、横浜市「TECH-PoC」に採択 市内食品工場の残渣をアメリカミズアブで飼料用タンパクへ変換する実証を開始

掲載日: 2026年09月07日 /提供:GoldenHarvest

焼却されていた"食品の余りもの"を飼料資源へアップサイクル ── 残渣をご提供いただける横浜市内の食品関連事業者を募集

生命産業のR&Dベンチャー、株式会社GoldenHarvest(本社:東京都千代田区、代表取締役:鍬 裕介)は、横浜市が実施する「TECH-PoC(テック系スタートアップ実証実験等支援助成)」(令和8年度)に採択されました(採択日:2026年8月27日)。本実証では、横浜市内の食品工場等から発生する食品残渣を、アメリカミズアブ(Black Soldier Fly、以下BSF)の力で飼料用タンパク質へ変換し、残渣の種類ごとの変換効率と飼料タンパク品質を計測します。実証期間は2027年2月末まで。横浜市より経費助成(上限200万円)に加え、実証フィールドの調整や協業先のマッチング等の伴走支援を受けます。


【ポイント】横浜市の食品工場残渣でBSFを生育し成分分析を実施 ―― 飼料・動物性油脂・有機堆肥に資源化

【背景:飼料危機と、アメリカミズアブの可能性】

日本は飼料の74%を輸入に依存し、配合飼料価格は史上最高値圏で高止まりしています。国内では年間500万トンの飼料利用可能な食品残渣が発生しており、アメリカミズアブ(BSF)を活用すればこの未利用資源を飼料用タンパクへ転換できます。
BSFは、水分の多い"湿潤"な食品残渣をそのまま食べて育つことができる、数少ない昆虫です。幼虫を乾燥・脱脂した「BSFミール」は魚粉に匹敵するタンパク質を含む飼料原料として国際的に利用が進み、日本でも2025年4月に飼料の公定規格へ追加されました。新規参入が続く陸上養殖をはじめ、国産タンパク源への需要は高まっています。
一方で、産業化に向けた大きな空白が残っています。「どんな残渣を与えると、どれだけの量と品質の飼料タンパクになるのか」──答えとなる基礎データが、国内にほぼ存在しません。飼料の価値を決める粗タンパク含有率は与える残渣によって変わり、含有率は飼料の売値に直結します。原価や売価の設計は、残渣ごとの変換データがあって初めて可能になります。本実証では、食品製造業が集積する横浜で残渣の種類ごとの変換効率とタンパク品質を実測し、産業化の空白を埋めます。

【実証内容:残渣種別の「変換効率データベース」づくり】

横浜市内の食品工場等から、調理系・醸造系・菓子系など複数種類の残渣を受け入れ、BSF幼虫を飼育します。生存率・成長・変換効率を記録した上で、収穫幼虫を乾燥・搾油し、「BSFミール(飼料用タンパク)」「BSF油(動物性油脂)」「フラス(有機堆肥)」に分離。BSFミールは成分分析(粗タンパク含有率等)により飼料としての品質を評価し、残渣種別のコスト・収益モデルを構築します。



【GREEN×EXPO 2027への展望】

本実証の終了(2027年2月末)は、横浜・上瀬谷で開催されるGREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会、3月開幕)の直前にあたります。実証で生まれるフラスは花や緑を育てる土壌改良材であり、「食品残渣から生まれた土が、花と緑を育てる」という循環は博覧会のテーマとも重なります。当社は本実証の成果を起点に、地域の資源循環モデルの発信・接続を模索してまいります。

【代表コメント】

「横浜は日本有数の食品産業の集積地であり、資源循環(サーキュラーエコノミー)のフロントランナーを目指す都市です。本実証で取得する残渣種別の変換・品質データは、国産・循環型の代替タンパク供給網を設計するための基盤となります。ご採択いただいた横浜市の皆様に感謝するとともに、市内の食品関連事業者の皆様との連携を心よりお待ちしております。」

【残渣提供パートナーを募集します──貴社の"余りもの"の価値を、データでお返しします】

「毎日出る野菜くず、おから、ビール粕。処理費を払って捨てているが、何かに活かせないか」──そう感じたことのある横浜市内の食品工場・給食事業者・エコフィード関連事業者の皆様。貴社の残渣を、本実証にご提供いただけないでしょうか。
ご提供いただいた残渣は当社ラボでBSF幼虫の飼育試験にかけ、「貴社の残渣が、どれだけの量・品質の飼料タンパクに変わるのか」を計測し、結果をお返しします。廃棄物として処理費を払っている残渣が、飼料原料としてどんな価値を持ちうるのか──将来の処理コスト削減や資源循環の取り組みを検討する際の、貴社オリジナルの一次データになります。必要なのは少量の残渣サンプルのご提供のみで、費用負担はありません。
あわせて、フラス(有機堆肥)を花や野菜の栽培にお試しいただける市内農家・市民農園も募集します。
横浜市のマッチング支援とあわせ、地域の皆様との連携で「横浜の食品の余りものが、地域の資源に還る」循環モデルを一緒につくりませんか。
ご関心のある事業者様は、下記お問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。

【採択概要】
制度名:TECH-PoC(テック系スタートアップ実証実験等支援助成)/横浜市経済局
採択日:2026年8月27日 実証期間:2026年8月27日~2027年2月末
実証実験計画名称:横浜市内の食品工場残渣を対象としたBSF(アメリカミズアブ)変換効率・飼料タンパク品質の実証
横浜市記者発表資料:https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/keizai/2026/techpocgrant.html

【会社情報】
株式会社GoldenHarvestは、経営理念「Unleash potential of life」を掲げる生命産業のR&Dベンチャーです。アメリカミズアブ(BSF)による食料安全保障・資源循環の技術開発を東京大学大学院農学生命科学研究科との共同研究で推進し、2026年6月には農林水産分野SBIR(スタートアップ総合支援プログラム)フェーズ1に採択されています。「研究の深部へ。商売の現場へ。」を旗印に、新たな『生命産業』の創出を目指しています。

・代表取締役:鍬 裕介
・設立:2024年7月23日
・本社:〒101-0047 東京都千代田区内神田1-9-5 SF内神田ビル8階
・Webサイト:https://goldenharvest.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】

実証・残渣提供に関するご相談:info-bsf@goldenharvest.co.jp

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