日本化薬株式会社 アグロ事業部(所在地:東京都千代田区、アグロ事業部長:岩井亨)は、1.農業生産・販売に関わる男女/2.普及指導員/3.JA職員を対象に、「ハダニ・コナジラミ対策と課題」に関する調査を実施しました。
農業現場では、気象条件の変化や害虫の発生状況が年々複雑化しています。
特に、近年は猛暑が続き、従来の対策では十分な対応が難しいといった課題が農業従事者の間で語られるようになりました。
適切なタイミングで防除を行いたくても、使用できる手段が限られているという現状は、安定した農業生産を維持する上で大きな障壁となり得ます。
こうした中、現場の生産者や指導員は、現状の防除手段に対してどのような課題を感じ、どのような新しい選択肢を求めているのでしょうか。
猛暑でハダニ・コナジラミが多発!約7割が「収穫直前・回数制限で今使える農薬がない」と手詰まりに

はじめに、「近年、猛暑などの気象条件の変化により、ハダニ・コナジラミの防除が『以前よりも難しくなっている』と感じるか」と尋ねたところ、約8割が『とても感じる(36.3%)』『やや感じる(39.8%)』と回答しました。
多くの方が「感じる」と回答したことから、猛暑をはじめとする気象条件の変化が、農業現場における害虫対策を大きく阻害している現状が浮き彫りになりました。
では、実際の防除現場ではどのような事態に直面しているのでしょうか。
「ハダニ・コナジラミについて、『防除したい(農薬を使いたい)のに、今使える農薬がない』と困った(または相談を受けた)経験はあるか」と尋ねたところ、約7割が『ある(67.1%)』と回答しました。
適切なタイミングで防除を行いたくても、実行できる手段が手元にないという厳しい現実に、多くの方が直面しているようです。
害虫への危機感に対して使用可能な農薬の選択肢が不足しており、既存の防除体系において大きな障壁となっていることがうかがえます。
では、具体的にどのような理由から、防除手段の選択肢が限られてしまうのでしょうか。

前の質問で『ある』と回答した方に、「『今使える農薬がない』と困った理由」について尋ねたところ、『収穫直前に使える農薬がなかったから(45.9%)』と回答した方が最も多く、『使用回数制限に達してしまったから(39.2%)』『益虫への影響が心配だったから(38.9%)』となりました。
「収穫直前に使用できる農薬がない」や「使用回数制限」といった農薬の安全使用基準に関わるルールにより、現場における防除の選択肢が限られている実態が判明しました。
また、「益虫への影響」を懸念する声も多く挙げられたことから、単に環境へ配慮するだけでなく、天敵・益虫を活用したIPM(総合的病害虫管理)に取り組む中で「既存の天敵に影響を与える農薬を使えない」という実用上の制約も大きく、現場において手段を慎重に選ばざるを得ない苦悩の深さが読み取れます。
防除手段の制約がある中、初期対応の遅れはどのような結果を招いているのでしょうか。
「初期段階での農薬散布をためらったり見送ったりした結果、ハダニ・コナジラミの被害が拡大してしまった経験(または経験を聞いたこと)はあるか」と尋ねたところ、約7割が『ある(67.0%)』と回答しました。
初期防除の遅れが、結果的に被害の拡大という実害に直結しているケースが多いことが明らかになりました。
使用回数制限や安全性への懸念から農薬の散布を見送らざるを得ない現場の実態が、こうした悪循環を生んでいる要因の一つと考えられます。
「化学農薬の抵抗性対策」や「防除の主軸」として広がる気門封鎖剤。選ばれる決め手は「安全性」と「確実な殺虫効果」
こうした課題を抱える中、一つの解決策として用いられる気門封鎖剤はどのように活用されているのでしょうか。

「ハダニ・コナジラミ対策として、『気門封鎖剤』を主にどのように活用(または推奨)しているか」と尋ねたところ、『化学農薬の耐性対策として活用・推奨(25.2%)』と回答した方が最も多く、『防除の主軸(メイン)として活用・推奨(23.4%)』『天敵農薬との併用目的で活用・推奨(18.8%)』となりました。
「化学農薬への耐性対策としての活用」が最多となった背景には、同一成分の連続使用による効果低下への懸念があると考えられます。
また、「防除の主軸としての活用」や「天敵農薬との併用目的で活用」も上位に挙がっており、単なる補助剤としてではなく、防除戦略の中で気門封鎖剤が多角的に活用されている状況が見られました。
多様な活用がされる気門封鎖剤ですが、現場ではどの製品が選ばれているのでしょうか。
ここからは、前の質問で『気門封鎖剤を活用・推奨していない』と回答した方以外にうかがいました。
「ハダニ・コナジラミが発生し防除する際、最も使用(または推奨)している『気門封鎖剤』」を尋ねたところ、『製品A(24.8%)』と回答した方が最も多く、『製品B(20.3%)』『フーモン(19.6%)』となりました。
上位製品の回答割合が分散しており、現場の用途や好みに応じて使い分けられている状況がうかがえます。
各製品に成分や特性の違いがある中、生産者や指導員がそれぞれの環境や作物、または課題感に最も適したものを選定していると考えられますが、どのような要素が決め手となっているのでしょうか。

「使用(または推奨)している『気門封鎖剤』を選んだ理由」について尋ねたところ、『成分が安全だから(27.2%)』と回答した方が最も多く、『殺虫効果が高いから(26.0%)』『害虫の薬剤抵抗性を気にせず使えるから(24.4%)』となりました。
「成分の安全性」という安心感と、「殺虫効果」という実用性の両面が重視されているようです。
また、「薬剤抵抗性を気にせず使える」という点も高く評価されており、単に虫を退治する機能だけでなく、環境や既存の生態系との調和を保ちながら防除効果を得られるかどうかが、製品選びにおける重要な判断基準になっている様子がうかがえます。
では、製品の情報はどこから得ているのでしょうか。
「使用(または推奨)している『気門封鎖剤』を知ったきっかけ」について尋ねたところ、『農家仲間の口コミ(30.4%)』と回答した方が最も多く、『普及指導員やJA職員からの紹介・指導(26.4%)』『農業系メディア(雑誌・Web記事)(25.0%)』となりました。
『農家仲間の口コミ』が最多になったことから、農業の現場における実際の効果や使い勝手といった生の声が製品選びに直結していることが読み取れます。
また、「指導員からの紹介・指導」や「農業系メディア」を通じた情報収集も上位を占めており、実績など信頼できる多様な情報源を活用して対策を講じていることが判明しました。
気門封鎖剤の不満1位は「希釈倍率が低くてコストがかかる」こと。高希釈で展着剤機能も持つ製品への高い利用意向
さまざまなきっかけで導入されていることがわかりましたが、実際に現場で使用する中で、使い勝手に関してどのような課題を感じているのでしょうか。
引き続き、先ほどの質問で『気門封鎖剤を活用・推奨していない』と回答した方以外に聞きました。

「『気門封鎖剤』を使用(または推奨)した際、効果以外の面で『使いにくい』『もっとこうだったらいいのに』と感じたこと」について尋ねたところ、『希釈倍率が低いため消費量が多くコストがかかる(37.5%)』と回答した方が最も多く、『果実や葉に薬痕が残ってしまう(34.6%)』『ニオイがあるので周囲への影響が気になる(28.7%)』となりました。
「希釈倍率の低さによるコスト負担」が最も多く挙げられ、消費量が多くなることで、経済的なハードルを感じている方が多いことが示されました。
次いで、「薬痕の残留」や「ニオイ」といった回答が続いており、作物の外観品質や周辺環境への配慮が求められる現場の苦労が見て取れます。
最後に、「1,000倍希釈で使用でき、展着剤としても使える『気門封鎖剤』があれば、利用(または推奨)したいか」と尋ねたところ、約8割が『非常に利用したい(27.2%)』『やや利用したい(48.3%)』と回答しました。
高希釈で展着剤としても使える多機能な気門封鎖剤に対し、多くの方が前向きな利用意向を示しました。
これは、消費量が多くコストがかさむという従来の課題を解消できる点が、現場の生産者から高く評価された結果と考えられます。
優れた防除効果という基本性能に加え、経済的な負担の軽減と使い勝手の良さを両立した製品が、これからの農業現場で求められているといえるでしょう。
まとめ:高い防除効果と実用性の両立へ。次世代の気門封鎖剤に集まる期待
今回の調査で、猛暑をはじめとする気象条件の過酷化が、農業現場における害虫防除をいかに困難にしているかが浮き彫りになりました。
約8割がハダニ・コナジラミの防除の難化を実感しており、使用可能時期や使用回数制限、益虫への影響によって「今使いたいのに使える農薬がない」という壁が、初期防除の遅れと被害の拡大の要因になっていることが判明しました。
こうした制約を乗り越える手段として、化学農薬の耐性対策や防除の主軸、天敵農薬との併用目的として「気門封鎖剤」が広く活用されていることもわかりました。
製品選びにおいては、安全性や効果の高さが重視されており、環境や作物への負荷を減らしつつ確実な効果を得たいという現場の声が反映されています。
しかし一方で、希釈倍率の低さによるコスト増や、作物への薬痕、ニオイといった課題もあることが明らかになりました。
こうした現場の悩みを背景に、「1,000倍希釈で使用でき、展着剤としても使える気門封鎖剤」という新たな選択肢に対しては、約8割が前向きな姿勢を示しました。
高希釈によるランニングコストの削減と、展着剤としての機能を兼ね備えることは、まさに既存製品の弱点を克服し、生産者のニーズに直結する解決策だといえるでしょう。
総じて、これからの気門封鎖剤に求められるのは、確かな防除効果を前提とした上で、コストの抑制や作業負担の軽減を実現する「総合的な実用性の高さ」であると推察されます。
気象変動や制度の制約というコントロールが難しい環境下において、現場の細かな課題を解決し、柔軟な運用を可能にする多機能な製品が、今後の防除体系においてより一層重要な役割を担っていくのではないでしょうか。
日本化薬では、こうした農業現場における「高希釈(1,000倍)によるコスト軽減」「収穫直前までの使用」「展着剤機能の兼ね備え」といった切実なニーズにお応えする解決策として、気門封鎖剤「フーモン」の開発・提供を通じて生産者の皆様を支援しています。
野菜・果樹のハダニ・コナジラミ対策に!展着剤機能も備えた気門封鎖剤「フーモン」

今回、「ハダニ・コナジラミ対策と課題」に関する調査を実施した日本化薬株式会社 アグロ事業部(https://www.nipponkayaku.co.jp/agro/)は、「フーモン」(https://www.nipponkayaku.co.jp/agro/products/fuhmon/)を製造しています。
「フーモン」が現場の課題を解決する5つの特長
【コスト軽減】1,000倍の高希釈倍率で経済的
消費量を抑えられる1,000倍希釈で使用可能。野菜類やりんご・かんきつなど幅広い作物に対応し、毎日の防除コストを削減します。
【収穫直前まで】回数制限なし!「あと1回」使いたい場面に
有効成分が害虫を素早く包み込んで窒息死(気門封鎖)させます。
また、化学農薬のような使用回数制限がなく、収穫前日まで安心して何回でも使用できます。
【展着剤機能】殺虫剤・殺菌剤の展着剤としても活躍
展着剤としての機能も兼ね備えているため、他剤との混用時にも作業の手間やコストを効率化します(※使用方法・混用条件にご注意ください)。
【同時防除】ハダニ・コナジラミ・アブラムシ・うどんこ病を一括対策
害虫だけでなく「うどんこ病」も同時に防除。発生初期のマルチな対策として防除体系に組み込みやすい薬剤です。
【IPM・抵抗性対策】薬剤抵抗性を気にせず、天敵・益虫とも併用可能
物理作用で退治するため、薬剤抵抗性がついた害虫にも効果的。IPM(総合的病害虫管理)のローテーション剤としても最適です。
実際の使用にあたりましては、農薬の登録内容を必ずラベルでご確認ください。
Q&Aはこちら:https://www.nipponkayaku.co.jp/agro/related/qa/fuhmon.html
【製品概要】
・農薬登録番号:第23741号
・適用作物・害虫:野菜類、りんご・かんきつ等のハダニ類、アブラムシ類、コナジラミ類、うどんこ病など
・有効成分:ポリグリセリン脂肪酸エステル(82.5%) / 界面活性剤(17.5%)
・性状/包装:淡黄色可乳化油状液体 / 500ml×20本
・毒性:普通物 ※毒劇物に該当しないものを指す通称
・有効年限:4年
■フーモン(製品ページ):https://www.nipponkayaku.co.jp/agro/products/fuhmon/
■日本化薬公式YouTube(農薬製品):https://www.youtube.com/playlist?list=PLgEltZQMUm1U7n7eZRa8mTKTXNU8uz8O3
■お問い合わせURL(アグロ事業部):https://reg26.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=sf-nfmcm-63699f6ff35da7a675da2737f66d3a87&inquiryJ=8
調査概要:「ハダニ・コナジラミ対策と課題」に関する調査
【調査期間】2026年7月15日(水)~2026年7月17日(金)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,004人
【調査対象】調査回答時に1.農業生産・販売に関わる男女/2.普及指導員/3.JA職員と回答したモニター
【調査元】日本化薬株式会社アグロ事業部(https://www.nipponkayaku.co.jp/agro/)
【モニター提供元】サクリサ









