株式会社カギノワ(本社:鹿児島県指宿市、代表取締役:吉川真希、以下「カギノワ」)は、2026年7月11日、国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター(茨城県つくば市、理事長:長谷川利拡、以下「国際農研」)と、「メタン削減に関連するカギケノリの養殖技術に関する基礎的研究」に関する共同研究契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。

共同研究契約の背景
牛などの反すう動物は、飼料を消化する過程で副産物としてメタンを生成し、その多くを呼気を通じて排出します。メタンは二酸化炭素に次ぐ温室効果ガスであり、畜産由来メタンの削減は世界的な課題となっています。
カギケノリは、飼料にごく微量を添加することで牛の体内でのメタン生成を阻害し、畜産由来メタンを大幅に削減できる可能性が示されている海藻です。環境負荷を軽減する新しい飼料素材として、世界的にも注目を集めています。カギノワは、このカギケノリの養殖技術開発と飼料化を進めるとともに、持続可能な形で安定生産・活用するための仕組みづくりに取り組んでいます。
国際農研 水産領域の松田竜也研究員は、国内におけるカギケノリ研究を第一線で進める研究者です。松田研究員は、カギケノリ養殖に欠かせない最初の入口となる、種苗を人工的に安定して生産する方法を、長崎大学との共同研究により示しました。
本共同研究は、国際農研が有する海藻研究の知見と、カギノワがこれまで蓄積してきた養殖技術を組み合わせ、カギケノリ種苗を実海域で育成する養殖試験へと進める取り組みです。
研究内容・目的
本共同研究では、人工種苗を用いた実海域での養殖試験を通じて、さまざまな環境条件下におけるカギケノリの生育特性に関する基礎データを取得します。
また、育成したカギケノリの有効成分について分析するとともに、実験室での培養試験を組み合わせ、その生成・蓄積特性に関する基礎的知見を蓄積します。
これらの研究を通じて、実海域におけるカギケノリ養殖への理解を深め、実用化を支える安定した技術基盤の構築を目指します。
国際農林水産業研究センター(国際農研/JIRCAS)について
国際農研は、農林水産省が所管する国立研究開発法人です。「地球と食料の未来のために」を掲げ、熱帯・亜熱帯地域や開発途上地域を中心に、農業・林業・水産業に関する国際共同研究を展開しています。茨城県つくば市の本所と沖縄県石垣市の熱帯・島嶼研究拠点からなり、日本の農林水産業研究における国際連携の中核を担う研究機関です。
株式会社カギノワについて
カギノワは、微細藻類の培養技術を培ってきたアルヌールからスピンアウトしたスタートアップです。カギケノリを用いた飼料を開発し、牛に与えることで呼気に含まれるメタンの削減に貢献するとともに、カギケノリの養殖を通じて海中の二酸化炭素を吸収し、海の生態系の回復を目指します。カギケノリを通じて漁業と畜産業をつなぎ、関わる人々に新たな収益源をつくり出すことで、その「輪」を絶やすことなく回し続ける仕組みの確立に取り組みます。
共同研究の概要
研究課題: メタン削減に関連するカギケノリの養殖技術に関する基礎的研究
研究目的: 紅藻カギケノリ種苗の屋外環境における生育特性、および有効成分の基礎的な生成・蓄積特性に関する知見を得ること
実施期間: 2026年7月11日~2028年3月31日
実施場所: 国際農研(茨城県つくば市)/カギノワ(鹿児島県指宿市)/山川湾(指宿市児ケ水港沿岸)
研究担当者: 【国際農研】水産領域 研究員 松田竜也氏【カギノワ】代表取締役 吉川真希、取締役 川畑友和
関連研究課題: 科学研究費助成事業(科研費) 基盤研究(C)(課題番号25K09257)「紅藻カギケノリのブロモホルム合成機構の解明―その養殖は他の海藻と共存できるか?」研究代表 松田竜也(2025-2027年度)
会社・団体概要
【株式会社カギノワ】 会社名:株式会社カギノワ 本社:鹿児島県指宿市山川岡児ケ水218-1 代表者:代表取締役 吉川真希 設立:2025年9月 事業概要:カギケノリを活用した畜産分野のメタン削減事業、海藻の養殖研究開発 URL:https://kaginowa.com
【国際農林水産業研究センター】 所在地:茨城県つくば市大わし1-1 代表者:理事長 長谷川利拡 概要:熱帯及び亜熱帯に属する地域その他開発途上地域における農林水産業に関する技術向上のための試験研究などを行うことにより、世界の食料問題、環境問題の解決及び農林水産物の安定供給等に貢献する URL:https://www.jircas.go.jp/ja
本件に関するお問い合わせ先
株式会社カギノワ 広報担当 E-mail:info@kaginowa.com TEL:070-2183-2658









