米国での日本産米粉浸透を目指して 日本産米粉を使ったベーカリーレシピ2種類を発表 世界有数の調理教育機関カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカが開発
2021年12月24日
日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は、米国での日本産米粉の浸透を目指して、日本産米粉を使用した「Cheesy Rice Bread(チーズライスブレッド)」「Apple Fritter(アップルフリッター)」の2種類のベーカリー製品のレシピを発表します。本レシピは、カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカが開発しました。JFOODOは今後、この2種類のベーカリー製品のレシピを、日本産米粉を使用した象徴的なレシピとして、グルテンフリーベーカリー事業者に向けて伝えていきます。
新たなレシピに「Cheesy Rice Bread」と「Apple Fritter」
日本産米粉は、おいしい日本の米を優れた製粉技術で加工しているのが特長です。
昨今、米国ではもちドーナツやもちマフィンなどもちもちの食感を活かしたスイーツやパンが人気です。今回開発した「チーズライスブレッド」は、日本産米粉を使用することでもちもちが際立ち、味わいと共に食感を楽しんでいただけるレシピだと考えています。
米国の消費者に定番人気のスイーツメニュー「アップルフリッター」は、従来の原材料である小麦粉を全て日本産米粉に置き換えました。グルテンフリースイーツとして、ヘルシー志向の消費者のニーズを叶えるレシピとなっていると考えます。
チーズライスブレッド
アップルフリッター
レシピを開発したベーキング&ペストリー アート(製菓製パンコース)助教授のダイアナ・ロソマンドシェフは、『アップルフリッターが出来上がった時、米粉を使用すると、ふんわりとした柔らかさが加わり、美味しく仕上がったことに驚きました。試作を繰り返すうちに、美味しく仕上がった要因の一つは、米粉の使用により、りんごの味がより引き立ち、甘みと酸味が強調されることに気が付きました』と話しました。
また、アシスタントディレクター コンサルティングプロジェクト 教授 デイビッド・カーメンは、『新しいレシピの開発において、ポンデケージョのレシピをベースにしたチーズライスブレッドで、本来の素材である発酵タイプのタピオカ粉の代替として米粉を使用しましたが、このアイデアはとても面白いと思います。今回の2品はグルテンフリーレシピですがグルテンフリーだからというだけではなく、味わいも深まったと考えています』とコメントを寄せています。
開発した2つのレシピは、12月9日(米国現地)に開催した日本産米粉オンラインワークショップで、実際にロソマンドシェフがデモンストレーションをベーカリー事業者に向けて披露しました。
また、来年2月までにオンラインワークショップを3回実施予定です。
フランス、ドイツのシェフによる新たなベーカリーレシピの開発
日本産米粉は、米国のみならずフランスやドイツにも輸出されています。本年度は、米国だけでなく、フランス、ドイツについても、現地のベーカリーシェフを日本産米粉アンバサダー(シェフ)として起用し、日本産米粉の特徴を活かしながらも現地の嗜好に合わせたレシピを開発しました。
- フランス「BARRE ÉNERGÉTIQUE(エナジーバー)」と「FAR NIPPON à la farine de riz(米粉使用のファー・ニッポン)」
- 「エナジーバー」は、米粉ならではの舌触りを楽しめると共に、そば粉も混ぜることでミネラルなど栄養が手軽に摂れるレシピになっています。「米粉使用のファー・ニッポン」は、フランスで親しまれる伝統的菓子ファー・ブルトンにも似ていますが、米の甘みを活かすことで砂糖の量を控えた、もっちりしっとりとした食感のお菓子となりました。
エナジーバー
米粉使用のファー・ニッポン
- ドイツ「Glutenfreier Apfel-Streuselkuchen(林檎のシュトロイゼルクーヘン グルテンフリー)」
- 「林檎のシュトロイゼルクーヘン グルテンフリー」は、ドイツ発祥の伝統的なお菓子シュトロイゼルクーヘンをグルテンフリーに仕上げました。りんごを二層にすることで、しっとりとした食感と、上層のクランブルな食感を一緒に味わえます。きめが細かい日本産米粉を使うことで、ふるいにかける必要もなく作りやすいのも特徴の一つです。
林檎のシュトロイゼルクーヘン グルテンフリー
3か国で開発したレシピ詳細は、日本産米粉プロモーションサイトでも紹介し、2022年にレシピ動画の紹介も予定しております。
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JFOODO 海外プロモーション事業課 大林、加藤、津村、大曲
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