プレスリリース
G7臨時農業大臣会合の結果概要について
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令和4年3月11日
農林水産省
1.概要
令和4年3月11日(金曜日)、ウクライナ情勢が及ぼす世界の食料安全保障への影響を議論するため、G7臨時農業大臣会合が開催され、金子農林水産大臣が出席しました。会合では、各国大臣がロシアによる侵略を非難するとともに、金子農林水産大臣からは、これに加えて食料輸出国による輸出規制等により、特に食料を輸入している途上国への食料供給が滞らないよう訴えました。
本会合において、ロシアによる侵略を非難するとともに、食料危機を回避するために、G7が協力して対応していくことを決意した「ロシア連邦軍によるウクライナ侵攻に関するG7農業大臣声明」が採択されました。
2.開催日時
令和4年3月11日(金曜日)20時30分~22時00分(日本時間)3.出席国・国際機関
G7(日本、ドイツ(議長国)、カナダ、フランス、イタリア、英国、米国、欧州連合(EU))、ウクライナ、国際機関(FAO、OECD、WFP、AMIS)4.我が国の発言
会合における金子大臣の発言のポイントは以下のとおりです。- ロシアによるウクライナ侵略は、深刻な国際法違反、重大な国連憲章違反であり、強く非難。
- ウクライナからの穀物等の輸出停滞により、すでに高水準にある食料価格が更に上昇し、国際食料市場の混乱が加速化する恐れ。
- 2030年までに「飢餓をゼロに」の目標達成が困難な状況との指摘がある中、更なる危機を回避するために、G7農業大臣の連携が不可欠。
- 食料等の貿易を混乱させ、食料安全保障に悪影響を及ぼすような輸出規制等の措置がとられないよう、国際社会に対し強いメッセージを発信。
- すべての人々が十分で、安全、手頃かつ栄養のある食料にいつでもアクセスできるよう、G7だけでなく、世界のすべての国々、関係国際機関が協働する必要。
- 現在の危機的状況の根本的解決に必要なのは、ロシア軍のウクライナからの即時撤退。
4.G7農業大臣声明のポイント
- ウクライナの領土の一体性、主権及び独立に反するロシア連邦による大規模な侵略に驚愕し、これを非難。
- 食料危機を回避し対応するために必要な、人道支援を含む行動をとる固い決意を持ち、潜在的な混乱に対処するために必要に応じて行動する用意。
- ロシアの侵略戦争が食料安全保障へ影響を与え、飢餓やあらゆる形態の栄養不良に苦しむ人々を増加させていることを深く懸念。
- 世界の食料供給網への深刻な影響や、既に高水準にある農産物価格や肥料等の投入財価格の更なる急騰を懸念。
- ウクライナの運搬や貯蔵を含む重要な農業インフラが攻撃対象とされていることに対し、地域に重大な影響を及ぼすものとして危機感。
- 世界の食料安全保障と栄養を守るために密に協力し、具体的な行動をとること、特にウクライナの人々の食料安全保障を守ることにコミット。
- 全ての国々に対し、食料・農業市場を開かれた状態に保ち、輸出に関するいかなる不当な制限措置をも阻止することを求める。
- 食料及び農産品の入手可能性を減少させうる、人為的な価格高騰を許さず、いかなる投機的行為にも立ち向かう。
- 持続可能な方法で食料を供給し続けてくれている全ての農家、農業従事者並びにサプライチェーンにおける食料・農業ビジネスに対し、深く感謝。
添付資料
お問合せ先
輸出・国際局国際戦略グループ
担当者:山下、島内
代表:03-3502-8111(内線3507)
ダイヤルイン:03-6744-1501
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