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食品産業の景況は持ち直しの動きが続いている
~ 設備投資DIはコロナ禍前の水準に回復 ~
< 食品産業動向調査(令和4年1月調査) >
日本政策金融公庫(略称:日本公庫)農林水産事業は、「食品産業動向調査(令和4年1月調査)」を実施し、令和3年下半期の食品産業の景況、新型コロナウイルス感染症拡大の影響、IT技術の導入について調査しました。調査結果のポイントは以下の通りです。
< 食品産業の景況 >
○令和3年下半期の食品産業の景況 DI は、前回調査(令和3年上半期)から 0.1 ポイント上昇し▲9.2 となった。令和4年上半期は、さらに 4.7 ポイント上昇し▲4.5 となる見通し。【P3】
○業種別景況DIは、製造業と飲食業で上昇。特に、飲食業は平成 30 年下半期よりマイナス値が続いていたが、今回調査でプラス値に転じた。他方、小売業は令和2年上半期よりプラス値が続いていたが、今回調査で大幅に低下し、マイナス値となった。【P5】
○令和4年上半期の業種別景況 DI は、すべての業種で上昇する見通し。中でも、今回調査でプラス値に転じた飲食業は、さらに大幅に上昇しプラス幅が拡大する見通し。【P5】
○設備投資 DI は 6.2 となり、新型コロナウイルス感染症拡大前(令和元年 1 月時点/7.0)と同水準に回復した。【P9】
< 新型コロナウイルス感染症拡大の影響 >
○新型コロナウイルス感染症拡大により“売上高にマイナスの影響がある”とする回答割合は、製造業で低下した。他方、卸売業、小売業、飲食業では、割合に大きな変化はみられなかった。 なお、飲食業では、約9割が“売上高にマイナスの影響がある”とする回答となった。【P14】
○製造業における“売上高にマイナスの影響がある”とする割合は、すべての売上階層で低下した。特に、売上高 10 億円以上の各売上階層においては、令和2年7月調査以降、継続して低下している。【P15】
○今後の経営発展に向け取り組みたい課題は、すべての業種で「人員確保、育成対策」が上昇傾向にある。一方、「衛生対策」や「資金繰りの安定」は低下傾向にある。【P16】
< IT技術の導入 >
○食品産業におけるIT技術の導入状況は、44.7%が「取り組んでいる」と回答し、「現在は取り組んでいないが、今後検討したい」を合わせた 75.3%がIT技術の導入に前向きとする回答となった。【P17】
○IT技術を導入している業務は、製造業、卸売業、飲食業で「経理・財務」、小売業で「人事・労務」がそれぞれ最も高くなった。【P21】
○IT技術の導入における課題は、すべての業種で「スキルを持った人材の不足」との回答割合が最も高く、次いで「投資コストの負担が大きい」となった。卸売業では他業種と比較して「業界にアナログな文化・価値観が定着」との回答割合が高くなった。【P22】
■詳細は、添付のレポートをご参照ください。
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_220309a.pdf