金子農林水産大臣記者会見概要
日時 | 令和3年12月7日(火曜日)10時29分~10時35分 於: 本省3階会見室 |
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主な質疑事項 |
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質疑応答
- 令和3年度補正予算について
記者
質問2点ありまして、一つずつお願いいたします。まず、臨時国会が召集されまして、令和3年度の補正予算がこれから審議されると思います。新型コロナ、日本では落ち着いていますが、世界ではこういった感染拡大という状況の中で、この臨時国会で特に注力していかれるもの、補正の中で注力されたいものについてお聞かせください。
大臣
令和3年度の補正予算につきましては、まず、新型コロナによる需要減少の影響を緩和するための支援策といたしまして、米の特別対策やGo To Eat事業に加えまして、肥料や燃油、飼料の価格の高騰対策、それから北海道の赤潮対策や軽石への対応などを考えております。それから、農林水産業・地域の活力創造本部がこの前開かれまして、岸田総理から受けた指示を踏まえまして、品目団体の輸出力強化や輸出産地の育成等の輸出対策の実施、それから、スマート農林水産業の社会実装の加速化、みどりの食料システム戦略の実現に向けた政策の推進などの対策を講じることといたしております。以上でございます。
- 燃料、飼料及び食品価格の高騰について
記者
続きまして、関連で価格高騰の件なんですけれども、燃料、飼料、それから食料についても価格が高騰しております。それに対する現状認識とですね、今後どのように農水省として対応していかれるか、お聞かせください。
大臣
お尋ねの問題は、現在、施設園芸や漁業で利用されるA重油用の価格が高値水準であるほか、中国の飼料需要の増加や海上運賃の上昇などによりまして、配合飼料価格も高騰しているところであります。農林水産省といたしましては、関係する農林漁業者の経営安定に向けまして、これらの影響を緩和するために、補てん金を交付する制度を着実に実施してまいりたいと思います。
食品価格も、小麦粉、砂糖、食用油、輸入食肉等の原材料を輸入しているものは、原材料価格の高騰や物流経費の上昇によりまして、値上げせざるを得ない状況になっております。食品の価格は様々な要因に左右されるため、今後の動向については予断できませんが、これらの食品価格の動向や事業者間の取引の状況を注視しまして、食料需給に関する情報の収集・分析と消費者等への情報発信を強化してまいりたいと思います。以上です。
- 韓国のRCEP協定批准について
記者
RCEP協定のことでお伺いいたします。韓国がですね、まだ批准手続きが済んでおりませんでしたけれども、3日までに批准手続きが完了いたしまして、昨日6日にですね、2月1日に1か月遅れで発効することが決まったことを発表いたしました。韓国と日本とが初めて結ぶEPAになるわけでありますが、これに関しての受け止め、そして国内農業への影響について改めてお聞かせください。
大臣
RCEP協定は、我が国をはじめ11月2日までに批准した10か国で、来年1月1日に発効いたしますが、2月1日から韓国についても発効することになっております。協定では、米、牛肉などの重要5品目は関税削減・撤廃の対象から全て除外するなど、国内農林水産業への特段の影響は生じないと考えています。一方、日本から韓国への輸出につきましては、清酒を含むアルコール飲料、お菓子など我が国の輸出関心品目での関税撤廃を確保しており、将来的に輸出の拡大につながることを期待しております。今後とも、RCEP協定の成果が最大限に利用されるよう、生産基盤の強化や新市場開拓の推進等、必要な施策を講じてまいりたいと思います。実際、関税等が減額されるのは随分先の話ですから。御存知だとは思いますが。
報道官
よろしいでしょうか。それでは、大臣会見をこれで終了させていただきます。
以上