プレスリリース
世界の食料安全保障確保に向けた協働の重要性を発信
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令和3年9月19日
農林水産省
~野上農林水産大臣がG20農業大臣会合に出席~
野上農林水産大臣は、9月17日(金曜日)から18日(土曜日)にかけて、イタリア共和国(フィレンツェ)で開催されたG20農業大臣会合に出席しました。
会合では、食料・農業の生産力向上と持続可能性を両立させること、その取組を共有することの重要性等について発信しました。
1.G20農業大臣会合について
令和3年9月17日から18日にかけて、イタリア共和国(フィレンツェ)においてG20農業大臣会合が開催されました。今回の会合では、食料システムの持続性と強じん性確保に向けた課題と経験や、飢餓ゼロ目標達成に向けた持続可能な農業開発等について議論が行われ、G20農業大臣会合コミュニケが採択されました。
(参考)出席国等
G20諸国:日本、イタリア(議長国)、アルゼンチン、オーストラリア、
ブラジル、カナダ、中国、欧州連合(EU)、フランス、ドイツ、
インド、インドネシア、メキシコ、サウジアラビア、韓国、
南アフリカ共和国、ロシア、トルコ、英国、米国
招待国:スペイン、ブルネイ、コンゴ、オランダ、ルワンダ、シンガポール
国際機関:FAO(国連食糧農業機関)、OECD(経済協力開発機構)、WB(世界銀行)、
WTO(世界貿易機関)、WFP(国連世界食糧計画)、WHO(世界保健機関)、
ILO(国際労働機関)、CGIAR(国際農業研究協議グループ)、
IFAD(国際農業開発基金)
2.我が国の発言
会合における野上大臣の発言のポイントは以下のとおりです。
- 環境負荷を軽減しつつ、食料システムの持続可能性をめぐる諸課題に対応する戦略作りが重要であり、我が国では「みどりの食料システム戦略」を策定。
- 特に、1.イノベーションやデジタル化を促進すること、2.「バランスの取れた食生活」を推進すること、3.課題の解決策は各国・地域の気候風土に応じた対応をすることが重要。
- 全ての施策は科学的根拠に基づく必要があり、そのためのエビデンスの充実が重要。
- G20各国における戦略策定や取組推進により、国連食料システムサミットやCOP26 にも貢献。
3.G20農業大臣会合コミュニケのポイント
- 持続可能で強じんな食料システムが食料安全保障と栄養にとって重要であり、健康的でバランスの取れた食生活や貧困の撲滅等に寄与することを認識。
- 持続可能な開発のための2030アジェンダやパリ協定へのコミットメントを強調し、持続可能かつ強じんな食料システムの促進に取組むとともに、気候変動の原因及び影響にも対処。
- 持続可能で生産性が高く、かつ強じんな食料システムへの変革をデザインするに当たり、異なる地域の状況、文化、歴史、生産システム、消費形態及び伝統を考慮に入れる必要性を強調。
- 食料システムを変革しうる革新的な技術に携わるスタートアップ企業や中小企業への投資を促進し、農業におけるデジタル変革、及び農業者への知識の伝達の重要性を強調。
- 農業・食品貿易が食料安全保障と栄養へ貢献するよう円滑に行われるためには、WTOルールに整合的で、開かれた、透明性のある、予測可能な、かつ差別のない多国間貿易システムが重要であることを強調。
添付資料:G20農業大臣会合コミュニケ(英文(PDF : 138KB) / 仮訳(PDF : 233KB))
4.バイ会談のポイント
野上大臣は、経由地のパリでエロワOIE(国際獣疫事務局)事務局長と会談し、世界的な課題となっているアフリカ豚熱(ASF)について意見交換を行いました。
また、イタリア滞在中、EUのヴォイチェホフスキ農業・農村開発担当委員、フランスのドゥノルマンディー農業・食料大臣、スペインのプラナス農業・漁業・食糧大臣、インドネシアのシャフルル農業大臣とそれぞれ会談を行いました。野上大臣から、日本産食品の放射性物質に係る輸入規制の早期撤廃を働きかけるとともに、フランスとは先日協働文書を発出した、「バランスの取れた食生活」について、インドネシアとは国連食料システムサミットを踏まえたアジア地域の連携について意見交換を行いました。
お問合せ先
(G20農業大臣会合について)
輸出・国際局国際戦略グループ
担当者:山下、池田
代表:03-3502-8111(内線3501)
ダイヤルイン:03-6738-6156
(バイ会談について)
輸出・国際局国際地域課
担当者:古賀、茂木
代表:03-3502-8111(内線3470)
ダイヤルイン:03-3501-3731
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