有機・特別栽培の農産物を購入している方の3割超が"3割高でも購入" <消費者動向調査(2021年7月調査)特別調査:特別な方法で栽培され…

掲載日: 2021年10月11日 /提供:日本政策金融公庫

202 1 年 1 0 月 1 1 日
株式会社日本政策金融公庫

有機・特別栽培の農産物を購入している方の3割超が“3割高でも購入”
< 消費者動向調査(令和3年7月調査)特別調査:特別な方法で栽培された農産物について >


日本政策金融公庫(略称:日本公庫)農林水産事業は、「消費者動向調査(令和3年7月)」を実施し、特別調査として、特別な方法で栽培された農産物(以下「有機・特別栽培の農産物」※という。)の購入について調査しました。

※ 本調査における「有機・特別栽培の農産物」とは、有機農産物や農薬、薬品、化学肥料等の使用を控えて栽培された農産物のことを指しています。

調査結果のポイントは以下の通りです。

〇購入頻度は「日常的に購入している」、「時々購入している」との回答が約3割

有機・特別栽培の農産物の購入頻度は、「日常的に購入している」(3.8%)、「時々購入している」(26.4%)を合わせた約3割(30.2%)が“購入している”とする回答になった。その他の回答は、「あまり購入したことはないが、購入に関心がある」(46.5%)、「あまり購入したことはなく、今後も購入する気持ちはない」(23.4%)となった。

○選ぶ基準は「減農薬・無農薬」が最多

有機・特別栽培の農産物を購入する際の選ぶ基準は、「減農薬または無農薬で栽培された農産物であること」(68.1%)の割合が最も高く、次いで「有機農産物であること」(47.7%)、「減化学合成肥料または無化学合成肥料で栽培された農産物であること」(21.3%)の順となった。

なお、有機 JAS を満たす農産物に付される「有機 JAS マーク」について、「意味を含めて知っていた」は 18.5%となった。

○ 最も購入する品目は「葉菜類」

有機・特別栽培の農産物の中で最も購入する品目は、「葉菜類」(37.2%)が最も多く、次いで「米」(17.6%)、「根菜類」(13.1%)となった。

「葉菜類」は、年代を問わず最も購入割合が高く、年代が低くなるほど高くなる傾向となった。

○ 購入理由は「安全な食品を食べたい」「健康にいい」が上位有機・特別栽培の農産物を購入する理由は、「できるだけ安全な食品を食べたいから」(61.3%)が最も多く、次いで「健康にいいから」(47.2%)、「一般の農産物よりも美味しいと感じるから」(25.7%)の順となった。年代別では、年代が高くなるほど「できるだけ安全な食品を食べたいから」の割合が高くなる傾向となった。

〇 購入しない理由は「値段が高い」が最多

有機・特別栽培の農産物を購入しない理由は、「値段が高いから」(45.1%)が最も多く、次いで「身近で販売されている場所がない・少ない」(36.6%)、「関心がないから」(28.0%)の順となった。

○ 有機・特別栽培の農産物を購入している方の3割超は“3割高でも購入”

有機・特別栽培の農産物を購入する際の許容価格は、「一般の農産物と同等の価格」(58.4%)が最も多く、“3割高でも購入する”(「5割高まで」と「3割高まで」の回答を合わせた割合)は2割を下回った。

他方、有機・特別栽培の農産物を「日常的に購入している」または「時々購入している」と回答した方に限定すると、“3割高でも購入する”とする回答は3割を超えた。一方で、「あまり購入したことがないが、購入に関心がある」または「あまり購入したことがなく、今後も購入する気持ちはない」と回答した方に限定すると、“3割高でも購入する”とする回答は2割を下回った。

■詳細は、添付のレポートをご参照ください。

<お問い合わせ先>
日本政策金融公庫 農林水産事業本部 情報企画部(担当:赤羽根、米山) TEL: 03-3270-5585
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-4 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー

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