
人手不足と競争激化が続く今、企業DXは必須である。本特集では、2030年の未来を見据えたイベント「インフォマートサミット・ハーモナイズ2030」で紹介された最新ソリューションを紹介する。
対象は、業務の属人化やデータ管理が課題のフード(飲食・食品製造)業界、煩雑な書類管理や原価管理に悩む建設業界、そして全社的な業務効率化を目指す企業だ。AIによる発注・シフト最適化や、経営データ一元管理、アプリ不要の集客ツール、建設現場の書類・産廃管理をデータ化するクラウドサービスなどを取り上げる。
売上・経費の一元管理で、経営データをリアルタイムで可視化・分析
FLARO(flaro)

「FLARO」は、複数店舗を経営する飲食企業向けの経営管理システムです。売上・食材原価・人件費・広告宣伝費・家賃・その他様々な経費をFLAROで一元管理できます。インフォマートの『BtoBプラットフォーム 受発注』をはじめ、会計システム、POSレジデータなど、様々な他社システムと連携でき、特にPOSレジは20を超える製品と連携可能です。今まで、経費・発注・人件費など、それぞれのシステムで確認していたデータをFLAROで一つに集約することで、経営データをリアルタイムに可視化・分析できます。
「売上・客数・シフトが一元管理できるので、人件費を適切にコントロールできるようになった」「店舗スタッフの、数字に対する意識が向上した」という声もいただいております。
使うのはLINEだけ!ダウンロード・ログイン不要
LINEミニアプリ(LINEヤフー)

「LINEミニアプリ」は、企業のアプリをLINEで提供できる新しいアプリプラットフォームです。エンドユーザー様には個別のアプリダウンロードやログイン不要で、QRコードやLINE内のウォレットタブやメッセージ、検索などあらゆる場面からスムーズに起動していただけます。ユーザーにお店のLINE公式アカウントに友だち追加しておいてもらうと、お店からお得情報やオススメ商品を通知でき、お店を思い出していただくきっかけにもなります。お客様とお店とのインターフェースとして、集客や販促にお役立てください。
飲食店様向けには、モバイルオーダー、ポイントカード、順番待ちのアプリなど、ゼロからの開発不要のLINEミニアプリの認定パッケージを数多くご用意しています。自社で開発する場合でも、LINEアプリ上でサービス提供できるので、OSごとの開発が不要です。
食品製造業に特化した製販一体型統合パッケージ
スーパーカクテル Core FOODs/スーパーカクテル Core FOODs STORE(内田洋行ITソリューションズ)

「スーパーカクテル Core FOODs」は、販売(在庫)管理、原価管理、生産管理の3つのモジュールで構成された、食品業の商習慣にフィットしたERPパッケージシステムです。中核を成す販売管理モジュールは、仕入・販売・在庫管理を一元化し、余剰在庫や在庫ロスを防ぎます。また、過去の受注・売上データから、精緻な需要予測・製販計画に繋げ、経営分析や顧客への提案、レポーティングにご活用いただけます。
「生産管理システムモジュール」は、多様な品目の煩雑な管理を効率化するだけでなく、販売計画策定や、生産計画での適正在庫維持のほか、品質管理・トレーサビリティにも対応しています。「原価管理システムモジュール」は、高精度の原価管理と分析環境で生産管理を支援します。食品製造小売業様にはPOSレジ・ECサイトのデータ連携や、各種店舗にも対応する「スーパーカクテルCore FOODs STORE」をご用意しております。
基幹系システムとグループウェアの統合で、日々の業務に革新を
SMILE- eValue DX統合パッケージ(大塚商会)

「SMILE- eValue DX統合パッケージ」は、基幹系システムとグループウェアが統合されたパッケージソフトです。販売管理、人事給与、会計といった基幹系システムと、ワークフローやグループウェアなどの情報系システムが、DX統合パッケージという土台の上で一つのシステムとして利用できます。同一基盤上で稼働するのでデータは共有され、複数システムを利用していると発生する重複した情報の入力や管理は必要ありません。
「まずは販売管理と会計だけ」というように、必要なモジュールだけを組み合わせて導入していただけます。もちろん、後から他のモジュールを追加して導入していただくことも可能です。お客様のニーズに合わせたカスタマイズが可能なオンプレミス版の他、一部のモジュールではクラウド版もございます。
店舗DX化で業務効率・売上向上に貢献
USENレジ(USEN)

飲食店を含むあらゆる店舗の開業支援・インフラ整備から、販促・集客・人材確保などの店舗運営までサポートする様々なサービスをご用意しています。それらの中から、今回は「USENレジ」を中心にご紹介しています。
USENレジは、弊社開発のオーダーシステムやキャッシュレス決済などとの連携はもちろん、他社開発の受発注システム、会計システムとも連携可能です。レジを閉めると自動的に会計システムがデータを取得できるので、売上集計や分析をスムーズに行えます。「店舗DX化のリーディングカンパニーへ。」というビジョンを掲げ、店舗運営者様の声に耳を傾けながら進歩を続けて、店舗の業務効率・売上向上に貢献してまいります。
AIがあなたに代わって最適発注
HANZO(Goals)

「HANZO」シリーズでは、飲食店に特化して課題を解決する3つのサービスをご用意しております。
1つ目は、仕入・売上・棚卸などのデータを用いて、各店舗・各食材単位での原価差異の可視化・改善活動を支援する「HANZO 原価分析」。2つ目は、AIによる高精度な需要予測を用いて、最適な人員配置、人件費の適正化を支援する「HANZO 人件費」。
そして3つ目が「HANZO 自動発注」。この「HANZO 自動発注」は、天候や曜日、予約状況、直近の売上状況などを加味した上で、AIが各店舗・各食材単位で最適なタイミングでの最適な発注数量を算出し、自動で発注します。発注の時間削減に加え、品切れ・ロスの削減、在庫の最適化を属人化せずに「誰でも最適発注」を実現できるサービスであるとご好評をいただいております。
入力1分で出店売上予測が完成!現地調査の前にAIで答えを
milize Location(MILIZE)

あらゆる業界の課題をAIで解決すべく、お客様に最適なシステムの導入をご提案するMILIZEが今回ご紹介するのは、「milize Location」です。「milize Location」は新規出店担当者が「ほしかった」機能を厳選して詰め込んだAI売上予測システムです。専門知識不要、簡単・安心・高精度の出退店判断を支援します。また、業務システムと統合できるAIエージェント(自律型AI)「smythOS」は、定型化した煩雑な業務を自動化することで効率アップを実現します。コーディングスキル不要で誰でもアプリケーションを構築できるので、開発期間も費用も不要です。例えば、人事規定や制度の質問に答えてくれるAIエージェントや、様々な資料から情報を集めレポートを作成するAIエージェント等も作成できます。
開かれた学術業界の実現、研究を通じて豊かな社会を目指す
academist(アカデミスト)

研究者と個人、研究者と企業をつなぎ、研究を社会に活かすためのサービス群を運営しています。研究者が発信した研究内容Visionと、それに共感するステークホルダーをつなぎ、研究者とステークホルダーに対話の場を設けます。企業はそこから新しい構想・事業の可能性につなげていただけます。
産学連携を目指す際に、一番の課題は「シーズとニーズのマッチング」であり、双方の感覚や目指す方向のズレが生じないようディスカッションを続けていくことが、当社の大切な役割であると考えています。現在、宇宙開発、医療、食と健康などのジャンルで多くのお問い合わせをいただいています。産学連携サポートの他にも、クラウドファンディングや、サポーターとして月額支援で支えるファンクラブなどでアカデミアをサポートしています。
ノーコードで業務を自動化
Coopel(Coopel)

クラウド型RPAサービス「Coopel(クーペル)」は、データの収集、入力・転記・加工・保存・集計など、繰り返し行われる定型業務をロボットが行います。ロボットの作成は実際の操作をそのまま記録するだけ。専門的なプログラミング知識は不要です。クラウド上で稼働する他社サービスによる会計・請求・受発注等のデータも、基幹システムやエクセルに取り込めます。また、利用制限の多い社内ネットワーク内でも、Coopelを動作することが可能。セキュリティを保ちつつ、社内のさまざまな業務を自動化していくことができます。
今まで手動で行っていたエクセルでのレポート作成や、転記・入力もロボットが行うのでミスを防いで効率アップ。Coopelのロボットは、人手不足や属人化、残業削減に大きな成果をあげております。
シームレスなシステム連携で業務DXを加速
SomuriX

「JOINT iPaaS」は、社内で利用している複数のシステムを連携させることで、業務の効率化を支援する統合プラットフォームです。SaaS、社内システムなど、オンプレミスを含めた複数のシステムを導入されている方にお勧めしております。
複数のシステムで二重に管理しているデータの修正・管理や、業務の二度手間や複雑化を解消します。受発注データを会計や原価システムに自動登録したり、見積もりから請求までのフローを転記なしでデータを社内システムに取り込んだり、システム間のデータ連携を意識せず、1つのシステムを使っている感覚で作業を進められ、システム導入から定着支援までサポートいたします。
膨大な労務安全書類をデータ化・管理するクラウドサービス
グリーンサイト(エムシーディースリー)

建設サイト・シリーズの根幹となる「グリーンサイト」をメインに、周辺サービスも併せてご紹介しております。グリーンサイトは、建設業界の労務・安全衛生に関する法令に則った管理書類(通称「グリーンファイル」)を、インターネット上で作成・提出・確認・管理できる業界標準サービスです。現在、登録企業90万社以上(契約企業12万社)の企業情報、作業員280万人以上の情報が登録されており、これらのデータを元にしたサービスを展開しています。
特に施工前から施工後までに発生する、膨大な書類をデータ化し、元請け会社・協力会社の双方で活用することで業務効率化に大きく貢献しています。現場における法的な書類作成・管理と、建設作業員の業務改善を支える機能に加え、請求書買取や福利厚生に関するオプションサービスもございます。
建設現場のDX。電子マニフェストサービス
e-reverse.com(リバスタ)

「e-reverse.com」は、産業廃棄物の電子マニフェスト(JWNET)に対応したクラウドサービスです。マニフェストの登録・確認、社内承認、実績の集計・帳票出力など、管理業務をクラウドで一元化し、転記や確認の手間を大幅に削減します。データで一貫管理されるため、現場・工事単位の排出量把握や、エコアクション21/ISO等の審査・監査、竣工時の提出資料作成にもスムーズに対応できます。基幹・社内システムとのデータ連携(API/CSV)や、JWNETデータ取込機能などの拡張もご用意しています。
リバスタでは、e-reverse.comによる産廃管理に加え、労務安全書類の電子化(Buildee 労務安全)日々の調整会議における作業間連絡調整や入退場管理の効率化(Buildee 調整会議)、CO₂排出量の算定・可視化(TansoMiru)、現場ノウハウの標準化・人材育成支援(GENBATON)など、建設業のDX化を支援しています。
建設業特有の基幹業務を支え、業務効率化を実現するERPシステム
PROCES.S(内田洋行ITソリューションズ)

「PROCES.S」は建設業向けの基幹業務である会計・原価管理・支払・請求入金管理・JV管理・給与労賃などを全て網羅し、他システムとも連携可能なトータルパッケージです。データを一元管理できるので、全社でシームレスかつ正確な情報共有が可能になり、データ活用を促進します。
多岐にわたるプロジェクトの情報や関連データは、プロジェクト単位での労務費や経費の実績、案件の進捗状況などをリアルタイムで把握できるようになります。複数のシステムから必要なデータをダウンロード・つなぎ合わせる作業から解放され、データ入力は発生部署からの分散入力で作業が効率化されます。また、財務データがそのまま原価管理データとなるなど、重複入力・重複データ・古いデータによるミスも削減されます。
建設業・工事業向けERPソリューション
ガリバーシリーズ(あさかわシステムズ)

「ガリバーシリーズ」は、建設・工事業に特化したERPソフトウェアです。営業案件情報、受注管理、原価管理、発注・支払い管理といった業務フローはもちろん、JV管理、労務管理、財務管理等々、会社全体のあらゆるデータを一元化して管理できる統合型工事ソリューションで、業務の効率化を支援します。
データの一元化により、各部署で同一のデータを利用することとなり、また他部門で入力した情報も利用できるようになるので、似たような管理帳票作成やデータチェックの手間を省いたり、信頼性が高い集計が容易になります。経営部門は、それらのデータをもとに業績予想をスピーディーに行えます。セキュリティに関しても、ユーザー単位・部門単位・機能単位でのアクセス権限設定や、データの変更履歴も管理できます。
建設業の業務効率化・標準化を目指すクラウドサービス
どっと原価3(建設ドットウェブ)

「どっと原価3」は6,000社が導入している建設業特化の原価管理ソフトで、9年連続導入実績No1※ を達成した「どっと原価シリーズ」の最新クラウドモデルです。
※東京商工リサーチ社 2025年2月調べ
見積作成、予算管理、日報・仕入・原価管理、支払い・買掛管理、売上・売掛管理をクラウド上で行えます。また、基本機能に追加できる様々なオプションメニューや拡張モジュールもご用意しています。例えば、エクセル関数やフィルター機能も利用して帳票出力できる「Excelフリー」モジュールのほか、WebAPIや承認フローモジュールなど、日常業務に取り入れたいオプションやモジュールが多数ございます。
見積シミュレーション機能、売上・原価・利益の集計、収支見込の把握など、建設業の幅広い業務範囲を全体的にカバーし、業務効率化・標準化に貢献します。









