若手生産者と共に飼料国産化の現場の視察・研修会を開催

掲載日: 2023年10月28日 /提供:一般グリーンコープ共同体

高品質の牛乳を安定供給するための飼料国産化、そして「新しい産直」のために

西日本を中心に16の生協で構成されている一般社団法人グリーンコープ共同体(本部:福岡市博多区、代表理事:日高 容子、以下「グリーンコープ」)に所属するグリーンコープ連合会は、飼料の国産化に共同で取り組んでいる生産者団体・株式会社鳥越ネットワーク(本社:福岡県田川郡赤村、以下「鳥越ネットワーク」)が手がけるトウモロコシ・サイレージの栽培を学ぶ視察・研修会を、11月2日(木)に九州の若手生産者と共に開催します。視察・研修会には約30名が参加予定です。



サイレージとは、トウモロコシなどの作物をサイロに詰め、乳酸発酵させた飼料です。発酵によって腐敗菌やタンパク分解菌の活動を抑えるため、飼料の長期にわたる貯蔵が可能になります。

グリーンコープと生産者が目指す「新しい産直」とは


ウクライナや中東など国際情勢の流動化、さらには円安の進行によって、輸入飼料が高騰しています。かつて輸入混合飼料は1トン6万5000円程度だったのが、今では10万円にまで値上がりしています。

国際情勢や為替に影響されず、安心・安全・高品質な牛乳を安定供給するには輸入飼料に頼らない生産体制の構築、すなわち飼料の国産化が不可欠となってきます。

そこで、グリーンコープは下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と基本協定書を締結し、国産飼料の製造から乳牛の飼育、そして牛乳の製造まで一貫して行える体制を新たに構築します。

具体的には「1. 1000頭規模の酪農場の建設」「2. 年間15000トン規模の国産飼料をつくるためのTMRセンター建設」「3. びん牛乳工場の建設」を3者の共同経営で来年、実施します。事業規模としては、90億円の投資を予定しています。

一般的な「産直」とは、生産者とグリーンコープのような販売者の関係は「つくる、売る」という一方向の関わり方でした。ですが、上記のびん牛乳の製造では、生産者がグリーンコープと共同で牛乳や飼料をつくり、経営にも参画するという「新しい産直」を目指しています。

参加予定の生産者について


上記の「TMRセンター」は大分県日田市に来年7月予定で開設します。今年は先行して、鳥越ネットワークが、トウモロコシ・サイレージの栽培に着手しています。

今回の視察・研修会に参加するのは、この「TMRセンター」に飼料用作物を提供予定の若手生産者たちです。グリーンコープの担当者らとともに、先行して取り組んでいる鳥越ネットワークの取り組みを視察し、現場の「生の声」を伺います。

開催概要


日時 :2023年11月2日(木)
場所:福岡県赤村役場(福岡県田川郡赤村内田1188)

スケジュール:
13:00 集合
13:10 圃場視察
15:00 研修会(赤村役場)
17:30 終了
18:00 懇親会

組織概要


一般社団法人グリーンコープ共同体
福岡市博多区博多駅前一丁目5番1号
代表理事 日高 容子
https://www.greencoop.or.jp/

2018年、グリーンコープ生活協同組合連合会や、社会福祉法人グリーンコープ、労働協同組合など、九州(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島)、近畿(大阪、兵庫、滋賀)、中国(鳥取、岡山、島根、広島、山口)、そして福島の16の生協、各種団体とともに「一般社団法人グリーンコープ共同体」を設立。ひとつのグリーンコープのように持てるものを共有・連帯しながら、それぞれの地域に根ざした生活協同組合として活動してきました。「安心・安全な食べものを子どもたちに食べさせたい」という母親の想いからはじまって、それぞれの地域を豊かにしていくことを目指しています。

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