【国内初】アルミ付き紙容器の再生段ボールを大阪万博で実用化 王子ホールディングス・ゴールドパック・日本テトラパックが連携

掲載日: 2025年04月30日 /提供:日本テトラパック

~新しいリサイクルシステムの実現を万博から~

食品の加工処理機器および紙容器の充填包装システムの大手サプライヤーである日本テトラパック株式会社(東京都港区、代表取締役社長 ニルス・ホウゴー、以下「日本テトラパック」)は、王子ホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:磯野 裕之、以下「王子ホールディングス」)およびゴールドパック株式会社(東京都品川区、代表取締役:宇治 俊雄、以下「ゴールドパック」)と連携し、紙容器入りボトルドウォーターおよびアルミ付き紙容器の古紙を原料とした再生段ボールを、EXPO 2025 大阪・関西万博の北欧パビリオンで活用することをお知らせします。

今回使用する段ボールは、大阪・関西万博の北欧パビリオンで来場者へ配布される「ノルディック・サークル」オリジナルデザインの水を梱包するもので、国内で初めてアルミ付き紙容器の古紙を使用した再生段ボールが実用化される事例となります。

<EXPO 2025で実際に使用されているアルミ付き紙容器古紙を使用した再生段ボール>

■ アルミ付き紙容器の再生段ボール化が実現
アルミ付き紙容器のほとんどは従来、焼却処理されるサーマルリサイクルが主流で、紙製品への再利用(マテリアルリサイクル)は3.6%(*1)にとどまっていました。
日本テトラパックと王子ホールディングスは、アルミ付き紙容器を段ボールへ再生する国内初のリサイクルシステムを構築し、今後の展開として食品業界などへの本格普及を目指しています。
今回ゴールドパックが「ノルディック・サークル」オリジナルデザインのボトルドウォーターを製造し、再生段ボールを採用したことを皮切りに、今後さらに再生段ボールの採用加速が期待されます。





<北欧パビリオンで実際に使用されている様子>

■ 各社コメント
・王子ホールディングス株式会社 グループオペレーション本部 リサイクル推進部長 島谷啓二
「王子グループは、経営理念の一つである「環境・社会との共生」に基づき、環境問題への取り組みを積極的に行っています。その一環として、液体紙容器を含む、様々な紙容器をリサイクルできるようシステム構築を進めています。このたび、アルミ付き紙容器を含めた古紙リサイクルのさらなる拡大をテトラパックと共同で目指します。本取り組みを通じて、サステナブルな社会の実現を推進します。今回のEXPOでの実用化は、紙資源の循環利用に向けた大きな一歩です。より多くの企業・自治体と連携し、回収拠点とリサイクル技術の拡充を目指します」

・ゴールドパック株式会社 経営企画部 百瀬淳吾
「ゴールドパックは、企業活動における環境方針として「企業活動と自然・地球環境との融和の実現」を掲げ循環型社会実現への貢献を目指し様々な取り組みを進めています。
そうした取り組みが評価され、当社は『令和6年度、水循環に資する取り組みを積極的に実施している企業』として内閣官房水循環政策本部事務局の「水循環ACTIVE企業」として認証されました。
そして今回、新たな取り組みとして、アルミ付き紙容器を再生した段ボール活用への取り組みに参画いたしました。この再生段ボール活用は、当社の環境方針に合致するもので、単なる“包装資材”ではなく、使用後の紙容器がもう一度価値を持って生まれ変わる、その循環の姿を来場者の皆さまに直接届けられることは企業としての大きな喜びです。今後もこうしたパートナーシップを通じて、循環型社会の実現に貢献してまいります」

・日本テトラパック株式会社 サステナビリティディレクター 大森悠子
「テトラパック・グループは、2050年までにバリューチェーン全体の温室効果ガス排出をネットゼロにする目標を掲げています。使用済み紙容器の焼却処理から排出される温室効果ガスを削減するため、全ての紙容器が捨てられることなく、確実に回収・リサイクルされることを目指しています。紙容器が段ボールへリサイクルされる取り組みは、国内初の試みとなります。新たなリサイクル製品の創出により活用用途が広がり、回収・リサイクルのさらなる促進が期待されます。今回、各社のご協力のもと、紙容器入りのボトルドウォーターを再生段ボールを用いて出荷し、万博という象徴的な場でご提供できることを大変嬉しく思います。1本のボトルドウォーターを通して、資源循環、環境価値を実感していただけると思います。今後も紙容器の回収・リサイクルの取り組みを促進し、再生段ボール等リサイクル品の活用機会を増やし、循環型社会の実現に貢献してまいります」

アルミ付き紙容器のリサイクルは、国際的に見ても高度な技術と回収体制が必要とされます。今後も持続可能な未来に向けて関係各所の皆様と協業することで、循環型社会の実現に向け、食品・飲料業界でのさらなる普及と、消費者への理解促進に取り組んでまいります。

関連プレスリリース:王子ホールディングスと日本テトラパックが協業 国内初、アルミ付き紙容器から段ボールへリサイクルシステム構築 紙資源の循環型経済の実現に向け始動

*1:「アルミ付飲料用紙容器のリサイクルフロー調査報告書(2023年度実態)」(印刷工業会液体カートン部会/(株)ダイナックス都市環境研究所)
■ テトラパックについて
テトラパックは、1951年にスウェーデンで誕生した食品加工処理と紙容器充填包装システムの世界的なリーディング・カンパニーです。世界160カ国以上のお客様のニーズを満たすため、安全で栄養価の高い食品を提供しています。世界中に24,000名以上の従業員を擁するテトラパックは、食品をどこでも安全に入手できるようにすることを約束し、「大切なものを包んでいます (PROTECTS WHAT’S GOOD) (TM)」というモットーのもと、食品、人々、そして地球を守ります。テトラパックは、テトラパックグループの商標登録です。更に詳しい情報につきましては、下記をご覧ください。
ウェブサイト:https://www.tetrapak.com/ja-jp
日本テトラパックは、2025年大阪・関西万博 北欧パビリオンのプラチナスポンサーに就任しました。2025大阪・関西万博では、持続可能な食品包装を通じて、食品ロスの削減や食品安全性の向上を目指すテトラパックの取り組みや、紙容器のリサイクルや学校給食における活動などを紹介します。更に詳しい情報につきましては、下記をご覧ください。
特設ページ:https://www.tetrapak.com/ja-jp/campaigns/expo2025

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