旭日中綬章は日本の勲章の一つであり、社会の様々な分野における功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた者が表彰されます。1889年に醤油醸造業として創業したヤマモリ株式会社における事業活動、醤油業界・レトルト食品業界における各団体での活動、三重県との産学共同・地域貢献といった取り組みを評価され、「食品加工業振興功労」での受章に至りました。
三林は1976年にヤマモリ食品工業株式会社(現ヤマモリ株式会社)に入社、1982年に4代目代表取締役社長に就任致しました。1988年には海外進出、タイ王国を拠点に日本の醤油の製造販売を開始し、日本の食文化を広くアジアに紹介してまいりました。並行してタイ料理の加工食品の製造と日本への輸入にも着手。三林が切り拓いたタイ事業は、現在も当社事業の重要な基盤となっています。
祖業である醤油醸造では業界全体の活性化に取り組み、2002年から三重県醤油味噌工業協同組合の理事長として組合員の経済的地位向上に尽力しました。全国醤油工業協同組合連合会では2013年より10年間会長として在職、醤油業界の組織強化、事業基盤の確立、品質向上、環境問題への対応に取り組みました。
また、企業経営者の立場から2002年より三重県中小企業団体中央会で三重県の中小企業・小規模事業者の組織化と活性化を推進、三重県産業の振興発展にも貢献しました。2013年からは全国中小企業団体中央会にも中小企業支援事業の推進、組織強化にかかわるなど、全国/三重県の両方の視点で中小企業の発展と活性化に尽力してまいりました。
■受章者コメント
この度、「旭日中綬章」受賞の栄に浴しましたことは身に余る光栄でございます。これもひとえに食品加工産業の成長と発展に寄与された諸先輩方をはじめ、業界ならびに関係各位のお力ならびにご支援の賜物であり、衷心より感謝申し上げます。
当社は「果てしなき夢を描き、満足を追求し続ける」を企業理念に、創業の醤油事業をはじめ、レトルト食品や飲料など、皆様の「食」を豊かにする様々な商品を世に送り出してまいりました。事業活動を通じて日本とタイ、それぞれの素晴らしい食文化を相互に紹介し、「タイと日本の架け橋」として取り組んでいます。
これからも事業・業界団体での活動および地域貢献を通じて社会の発展のため尽力してまいります。
■受章者プロフィール

三林 憲忠(みつばやし のりただ)
生年月日 1953(昭和28)年 2月13日 満72歳
職歴
1976(昭和51)年 ヤマモリ食品工業 (現ヤマモリ株式会社)入社
1982(昭和57)年 ヤマモリ食品工業 代表取締役社長
1988(昭和63)年 ヤマモリ株式会社へ社名変更)
2022(令和4)年 ヤマモリ株式会社 代表取締役会長
公職歴
三重県醤油味噌工業協同組合 理事長 (2002年4月~現職)
全国醤油工業協同組合連合会 会 長 (2013年5月~2023年5月)
日本醤油協会 副会長 (2013年5月~2023年5月)
全国中小企業団体中央会 評議員 (2013年6月~2019年6月)
理 事 (2021年6月~2023年6月)
労働専門委員長 (2023年8月~現職)
三重県中小企業団体中央会 会 長 (2020年6月~現職)
日本缶詰びん詰レトルト食品協会 理 事 (1992年5月~現職)
レトルト食品部会 部会長 (1990年6月~現職)
総務委員会 委員長 (2013年11月~現職)
公益財団法人日本タイ協会 評議員 (2021年4月~現職)
【ヤマモリとは】

1889年三重県で創業して136年、老舗の総合食品メーカーです。醤油醸造業としての祖業以来「変革への挑戦」を続け、様々な業界初の技術及びマーケティングの革新を通じて、変化する市場のニーズを常に汲んだ取り組みを行ってきました。膨大なレシピベースと経験が支える「おいしさ」を礎にした”エンターテインメント&健康”をコンセプトにした商品の開発でお客様のスマイルを創造する企業として活動しています。
< 会社概要 >
企業名: ヤマモリ株式会社
代表者: 代表取締役社長執行役員 三林 圭介
本社所在地: 三重県桑名市陽だまりの丘6-103
創業: 1889年
設立: 1951年
資本金: 4億3500万円
従業員数: 802名 ※パートタイマー含む
事業内容: 醤油・つゆ・たれ・レトルトパウチ食品・飲料等の製造販売
公式サイト: https://www.yamamori.co.jp/