BASF ジャパン、日本初の米づくりにおける雑草防除の成果保証型サービス「xarvio(R) HEALTHY FIELDS」を提供開始

更新日: 2025年01月30日 /提供:BASFジャパン

- 2020年にクロップサイエンスアワードの最も優れたデジタル農業技術に贈られる「Best Innovation in Digital Farming Technology」 を受賞したxarvio(R) HEALTHY FIELDS を国内で提供開始
- 節水型乾田直播栽培を行う水稲生産者を対象に、最大の課題である雑草防除をBASFが請け負い、その成果を保証
- xarvio(R) HEALTHY FIELDSは、増加傾向にある節水型乾田直播栽培を行う水稲生産者を支援し、持続可能な農業の実現に貢献


BASFジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石田 博基、以下「BASF」)は、農業の変革を目指すxarvioデジタルファーミングソリューションの新たなサービスである「xarvio(R) HEALTHY FIELDS(ザルビオ(R) ヘルシーフィールド)」 を国内で開始します。

xarvio(R) HEALTHY FIELDSは国内初の農業の成果保証型サービスで(2023年12月自社調べ、日本国内における「農業の成果保証型サービス」として)、水稲の節水型乾田直播栽培を行う農業者が対象です。節水型乾田直播栽培における最大の課題である雑草管理をBASFが農業者から受託し、その成果を保証します。

現在、水稲の栽培手法は、水を張った田んぼに田植えを行い栽培する移植栽培が主流です。しかし、農業者の高齢化による担い手不足に伴って農地の集約化が進み、農業生産の効率と生産性の向上が喫緊の課題となっており、少ない労力とコストで水稲を生産する手法として、乾田直播栽培技術が注目されています。

節水型乾田直播栽培では、水を張っていない田んぼに直接播種を行います。出芽後も湛水せず、必要に応じて灌水を行います。レベリング*1、育苗、代掻き*2、移植(田植え)、水管理など、水稲栽培において労力とコストがかかる工程を省くことがメリットである一方、田んぼに水を張らないため雑草が生えやすく、雑草管理が最大の課題です。

BASFは2024年に農業者と共同で、11ヘクタールの農地における節水型乾田直播栽培の実証試験を実施しました。AIを活用した栽培管理支援システム「xarvio(R) FIELD MANAGER(ザルビオ(R) フィールドマネージャー)」の雑草管理プログラムを活用して栽培を行った結果、雑草の抑制に成功し、移植栽培とほぼ同等の品質と収量を達成しました。さらに、工程削減によって労働時間を約70%削減*3、水を張らないことで田んぼから発生するメタンガスも約85%抑制*3されました。

2024年に節水型乾田直播栽培の実証試験を実施

農地の集約が進む昨今、栽培面積を拡大するためには労働力の確保や追加設備などの新たな投資が発生します。こうした中、農業者においては、栽培面積を拡大しながら収益性を確保することが課題となっています。本サービスの利用を通じて雑草管理をBASFに委託することで、農業者の投資負担を軽減します。

BASFジャパンのアグロソリューション事業部事業部長である野田信介は、次のように述べています。
「BASFは2019年にドイツ、2020年にフランスでxarvio(R) HEALTHY FIELDSのサービスを開始しており、この度、この革新的なソリューションを日本で提供できることを誇りに思います。農業のグローバルリーダーとして、xarvioデジタルファーミングソリューションと作物保護の技術を用いて、節水型乾田直播栽培を行う農業者に雑草管理の成果保証を行い、農業者の作業負担および投資負担を軽減して収益性を高めることを支援します。BASFは農業者が直面する課題への理解を深め、農業者およびステークホルダーの皆様とともにソリューションの開発に取り組み、持続可能な農業の実現を目指します。」

xarvio(R) HEALTHY FIELDSのサービスの概要は下記の通りです。

BASFはxarvio(R) HEALTHY FIELDSを通じて農業者に直接サービスを提供します。農業者からのサービスに関するお問い合わせはこちらで受け付けています。(電話:080-0000-0115またはメール:japan@xarvio.info)

*1 田んぼに水を入れる前に水田全体の高低差を均しながら整地する作業
*2 田んぼに水を入れた後、土を砕いて地面を均す作業
*3 概算値
*4 再播種に伴う雑草防除のやり直しなど、やむを得ない事情により例外的に追加費用が発生することがあります。
*5 作物の生育段階を00~99の数字で示す国際的なコード。xarvio(R) FIELD MANAGERの画面上で確認可能。xarvio(R) FIELD MANAGERが地域・品種・天気など、さまざまな情報をAIが解析してリアルタイムな生育ステージを予測します。



■xarvio(R)デジタルファーミングについて(BASFデジタルファーミング社のブランド)
xarvio(R)(ザルビオ(R))は作物生産の最適化を図る、最先端のデジタルソリューションです。「xarvio(R) FIELD MANAGER」と「xarvio(R) HEALTHY FIELDS」は高度な作物モデルプラットフォームに基づき、各ほ場の状況に応じたリアルタイムの推奨を提供します。xarvio(R)はユーザーが享受するメリットが実証されているテクノロジーです。農業者がより効率的かつ持続可能な方法で作物を生産し、収益性を向上させることを支援します。xarvio(R) FIELD MANAGERは世界7カ国で12万人以上の農業者とコンサルタント(総面積2,000万ヘクタール以上)が使用しています。
xarvio(R)についての詳細は、https://www.xarvio.com/jp/ja.html をご参照ください。

■BASFのアグロソリューション事業本部について
私たちのすべての行動の理由は、「農業が、好きだから」。農業は、急速に増加する人口に対応するため、健康的で手頃な価格の食料を安定的に供給するとともに、環境負荷を低減することが求められています。そのため私たちは提携パートナーや農業の専門家と協力し、あらゆるビジネス上の判断を持続可能性(サステナビリティ)を基準に行っています。2023年には9億ユーロを強力な研究開発パイプラインに投資し、革新的なアイデアから実用的なソリューションを生み出しています。当社のソリューションは、さまざまな作物システム向けに設計されています。種子、作物の形質、化学農薬、デジタルツールとサステナビリティのアプローチを組み合わせ、農業者・生産者とバリューチェーンにおけるステークホルダーが最高の結果を出せるよう支援しています。研究所、生産現場、オフィス、製造拠点のチームと共に、農業の持続可能な未来を築くために全力を尽くしています。2023年の売上高は101億ユーロでした。アグロソリューション事業部についての詳細は、https://www.agriculture.basf.com/jp または各種ソーシャルメディアをご参照ください。

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