コアラのマーチ製品箱へのクローズドリサイクル開始。古紙原料の安定供給と品質維持のための取り組み

掲載日: 2025年01月23日 /提供:ロッテ

株式会社ロッテ(以下、ロッテ)狭山工場では、生産ロス等で排出された製品箱等の古紙を、コアラのマーチの製品箱としてリサイクルする取り組み(クローズドリサイクル 注1)を2025年1月より開始しました。回収された古紙の利用先管理が可能となり、トレーサビリティが向上したことにより、この取り組みが実現しました。
ロッテではESG目標に「循環型社会への貢献」を掲げ、プラスチック削減、リサイクル素材や環境配慮紙の活用等の環境配慮設計に取り組むだけでなく、廃棄後の有効活用や資源循環にも取り組んでいます。

注1 マスバランス方式によるクローズドリサイクル。マスバランス方式とは、ある特性を持った原料(この取り組みでは、ロッテ工場より排出した古紙)がそうでない原料(一般に回収された古紙)と混合される場合に、原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性を割り当てる手法のこと。



■取り組み背景
日本では、古紙全体の回収率は81.6%、古紙利用率は66.8%(注2)と高い水準にあるものの、菓子箱等に使用される白板紙(しろいたがみ)の原料になる雑誌古紙の発生量は年々減少しており、製紙業界において深刻な問題となっています。安定した古紙需給を支え古紙品質を維持するためにも、古紙分別排出のより一層の徹底や品質の高い古紙供給体制の整備が求められています。こうした社会的背景を受け、ロッテでは、事業所から排出される古紙についてトレーサビリティを向上させ、貴重な再生資源である古紙の確保及び有効活用を行う取り組みを始めました。

注2 公益財団法人 古紙再生促進センター 2023年推計
   http://www.prpc.or.jp/wp-content/uploads/kaisyuritu.pdf
   http://www.prpc.or.jp/wp-content/uploads/riyouritu.pdf
   日本製紙連合会 
   https://www.jpa.gr.jp/file/release/20210201000000-1.pdf


■サーキュラーエコノミーの実現に向け
当社はこれまでも、製品の容器包装は環境に配慮して設計してまいりました。本来の機能である品質保護性を担保した上で、できるだけ紙やプラスチックといった原材料の使用量を削減するなど、省資源化やリサイクルしやすい容器包装の開発に取り組んでいます。あわせて廃棄後の包装資材の有効利用に取り組むことで、循環型社会への貢献を目指しています。

ロッテ公式HPサステナブル取り組み内、サーキュラーエコノミー概要
https://www.lotte.co.jp/corporate/sustainability/environment/circulareconomy.html


■これまでのロッテ工場におけるリサイクルの取り組み

事例1. 浦和工場で排出された段ボール古紙のクローズドリサイクル実施
「クローズドリサイクル」とは、自社で使用済みとなり廃棄されたものを、回収・再資源化を経て、再び自社製品に使用・利用することです。当社では、2023年より、浦和工場から排出される段ボールのクローズドリサイクルを実施しています。



事例2. 狭山工場でガムボトル・ラベル台紙マテリアルリサイクルの取り組みをスタート
「マテリアルリサイクル」とは、廃棄物を新たな製品の原材料として再利用するリサイクル方法です。当社は、森林資源の持続的な調達やCO2削減等の環境負荷低減に寄与するため、2024年9月より一般社団法人ラベル循環協会(以下、J-ECOL:ジェーコル)の支援により、これまで焼却されてしまい「古紙資源として扱われてこなかったラベル台紙」の適正な回収と処理により、資源循環させるための仕組みを構築しました。



株式会社ロッテ
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