イオンディライト株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼社長執行役員 グループ CEO:濱田和成、以下「当社」)は、2024年11月27日(水)に第一ホテル両国(東京都墨田区)にて「第6回イオンディライト技術コンテスト【清掃の部】」(以下、「本発表会」)を開催しました。
当社では、クリーンクルー (当社清掃スタッフの呼称)が日々の気づきや改善案を自発的に発信し、業務に反映できる風土醸成を目的に、2014年度より 「働きやすさ追求活動」として現場単位の小集団活動に継続して取組んでいます。2015年度からは「働きやすさ追求活動 取組み発表会」として、コンテスト形式の発表会を実施し、本発表会で第10回目を迎えます。
今回は、国内8支社、並びに当社グループが事業を展開する中国やアセアン各国を含めた国内外グループ各社から選抜された計16チームが、国内における外国人材の活躍促進やクリーンクルーのエンゲージメント向上、清掃ロボット活用をはじめとするDXの推進などの活動や成果を発表しました。
当社経営幹部による審査の結果、関東支社代表チーム(就業先:成田富里徳洲会病院)が最優秀賞に選ばれました。
【最優秀賞】
関東支社代表チーム(就業先:成田富里徳洲会病院 チーム名:成田 リイン ホイ(魂))
(発表内容)
特定技能外国人の就業による相乗効果
(取組み概要)
特定技能外国人の受け入れによる人手不足の解消に加え、既存人材のモチベーションアップや作業効率の向上、清掃受託範囲の拡大を実現した。 インドネシアから迎え入れた特定技能外国人のクリーンクルーたちは、現地での事前研修により清掃に関する知識と技能を有しているため、病院清掃の資機材の使用方法や職場のルールを伝えることで、短期間で業務内容を理解できた。そのため、人員に余裕が生まれ、作業効率の向上やお客さまへの新規業務提案数が増え収益改善につながった。清掃による美観の向上に加えクリーンクルーのモチベーション向上によりお客さまから高い評価を受けている。
【その他の入賞チーム】
● 優秀賞 第1位
株式会社アスクメンテナンス代表チーム(就業先:KKRホテル熊本 チーム名:泡とかがやき隊)
(発表内容)
スチュワード業務の新規受託について
(取組み概要)
同就業先では従前より日常清掃などを実施しており、その品質の高さにより、新たにスチュワード業務(ホテルの食器洗浄管理業務)の依頼を受けた。スチュワード業務のスタッフの悩みを事細かに集約し、勤務シフトやユニフォームを見直し、働き方改革をスピーディーに推進。徐々にスタッフが一丸となり、作業の標準化を進め、業務の品質アップを実現した。就業先からも評価をいただき、更なる業務の受託につなげる。
● 優秀賞 第2位
東北支社代表チーム(就業先:ザ・ビッグ潟上店、清掃会社:株式会社ジョンソン設備管理、チーム名:This is The Way(我らの道))
(発表内容)
清掃管理「新仕様 開発の取組み」
(取組み概要)
小型店舗(清掃面積 2,000 平方メートル 程度以下)向けに、清掃ロボットによる無人店内床清掃と、人によるサービス実施が必要なトイレ清掃業務を組み合わせた巡回清掃の新仕様を策定。ロボットは遠隔監視とレポーティングができる機種を選定し、店舗での協力を得ながら、検証を開始した。ご来館のお客さまから見える場所にロボットを設置することで、店舗における先進性アピールにもつながるという意見をいただくなど、新仕様開発に向け、就業先(店舗)・イオンディライト・(株)ジョンソン設備管理の「三方よし」となる取組を実施。
● 優秀賞 第3位
環境整備株式会社代表チーム(就業先:東北支店 業務課 チーム名:Adaptability)
(発表内容)
2つのAで課題解決 ~効率化を図りモチベーションアップ~
(取組み概要)
当初の課題であった定期清掃を行う業務課お人員不足を解消するため、3ヶ月という期間を設定し、業務効率の向上を実施するとともに働き方の改善を実施した。清掃業務における使用機材の課題を集約し、改善ポイントを特定。それらを踏まえ、コードレス機材を導入することで、作業の同時進行や安全性の向上を図り、作業効率が21%向上。その結果、クリーンクルーにゆとりが生まれ、活気ある部署へと変化した。
■ 当社専務執行役員 グループ経営管理責任者 阿久津による総括
清掃の現場では、人手不足への対応、共に働く仲間のモチベーション向上や安全確保といった共通の課題がある中、各チームが各々の課題に合わせて、日々、創意工夫を積み重ねていることが分かる発表内容だった。
本日の発表会を通じて、改めて、人の手による日々の創意工夫とその担い手であるクリーンクルーのエンゲージメントの重要性を感じた。人手不足が最大の経営課題となる中、当社においてもDXを進めている。しかしながら、DXも魔法の杖ではない。とりわけ、清掃業務においては、デジタル化が難しい領域が大きい。長年、清掃業務の効率化に取り組んできたことから、効率化の余地がほとんど残っていないように見えても、皆さんの成果を聴いて、決してそうではないことを感じさせられた。テクノロジーの進化を睨みながら、DXへ積極的な投資を行いつつ、継続的な改善活動を実施していくという姿勢が求められるのだと思う。当社が公表した新たな中期3ヵ年経営計画(2024年度-2026年度)においては、「生産性の向上」を重要テーマのひとつとして積極的な成長投資を謳っている。ぜひ、現場での新たな気づきを起点に生産性向上につながるテクノロジーの活用機会があれば、積極的に提案してほしい。
本日の発表会に参加された皆さんには、今後もリーダーシップを発揮しながら、職場のエンゲージメントや生産性の向上に向けた取り組みを継続してほしい。また、そうした取り組みがイオンディライトグループとしての競争優位性につながっていくものだと確信している。
当社は、「人間力」と「技術力」を兼ね備えた専門家人材を育成し、期待を上回るサービスの提供を通じて、お客さま満足度をより一層高めることを目的に2019年より設備管理・警備・清掃の3事業において「イオンディライト技術コンテスト」を開催しております。
当社では引き続き「働きやすさ追求活動」を通して、アジア各地で働くクリーンクルーが自発的に課題を考える力を高め、能力を最大限に発揮できる職場環境の形成に取組んでまいります。クリーンクルーの意欲や活力を引き出すことで「人間力」や「技術力」の向上を促進し、専門家集団として、安全・安心・快適な施設環境づくりに貢献してまいります。
※ 第1弾 (設備の部)につきましては、2024年11月14日付 「『第6回 イオンディライト技術コンテスト 【設備の部】』を開催」、第2弾 (警備の部)につきましては、2024年12月3日付 「 『第6回 喜び・働きがい向上プロジェクト ~“ありがとう”を成長へ!~』を開催」をご参照ください。