報道関係各位
2021年7月28日
株式会社TRAVESIA
2021年ヒット予測ランキングに「国産クラフトシードル」が選ばれたりと、ここに来て人気が急上昇しているリンゴのスパークリングワイン、シードル。低アルコールで、ナチュラルなお酒として、幅広い世代から人気を得ています。
そんなシードルの世界で「異端児」と呼ばれているのが、スペイン北部のシードル。ちょっと変わった「食事に合う酸っぱいシードル」が、阪神梅田本店の「#HANSHIN ナビセレ POP UP SHOP」アイテムのひとつとして、7月28日(水)から、8月3日(火)まで、阪神梅田本店1Fイベントスペースにて紹介されます。
”独自の進化を遂げたスペイン・バスク地方のシードル”
スペイン語でシードルは「シドラ(Sidra)」と呼ばれています。最も生産量が多いのが、北西部のアストゥリアス州、そしてそれに続くのが、独自の言語と文化で知られているバスク地方です。豊かな自然から生まれる食材を活かした美食の土地サン・セバスティアンは、近年日本でも有名になりました。
スペインの北部は、乾燥した中南部と異なり、雨が多く、「緑のスペイン」と呼ばれるほど青々とした山が広がっています。上水道のない昔、リンゴの果汁を発酵させたシードルは、保存の効く、安全な飲料として、生活に欠かせないものでした。食卓においては水代わりに飲まれていました。15世紀のバスクの漁船は、乗組員一人あたり、一日3リットルのシードルを積んで、遠洋漁業に出かけていたそうです。
”幅広い食事に合う、「酸っぱい」シードル”
そうした歴史から、スペインのシードルは、日本のものとはまったく異なるフレーバープロファイルを持っています。甘すぎるシードルは肉や魚といった食事には合いません。スペインのシードルは、微発泡・超辛口のスタイルへと、独自の変化を遂げていきます。
原材料となるリンゴは、食用ではなく、シードルのための専用品種を使います。専用品種はタンニンがしっかりしており、これで造られたシードルは、食事の脂を流して口の中をスッキリさせる力があります。リンゴにはクエン酸やリンゴ酸が含まれています。それらがシードルの柔らかな酸味となるために、唐揚げや、魚の塩焼きなど、レモンをかけるような料理との相性は抜群です。
ワインと異なるのは、酸っぱい食事にも合わせやすいことです。「酸味 x 酸味」の効果が働くため、衝突が起こりません。魚介のマリネや、アジの南蛮漬けのような料理も、自然に流し込むことができます。また柔らかな酸味は、タレをつける料理ともマッチします。焼肉や焼き鳥の脂をスムースに流してくれるので、食事が進みます。
”「エスカンシアール」は高いところからコップに注ぐ”
スペイン・バスク地方のシードルの特徴は、とにかくドライで食事に合うこと。これを楽しむための最良の方法は、高いところから滝のようにコップに注いで泡立てることです。風味の「固い」リンゴを使っているので、こうして泡立てることで、爽やかなリンゴの香りが立ち上ります。ワイングラスよりは、口の開いたコップの方が、酸味を柔らかく感じるので良いとされています。
この注ぎ方、スペインでは、スペイン語で「注ぐ」という意味のエスカンシアール(escanciar)が、そのまま使われます。瓶を高く持ち上げて、細く少しずつ、口の開いたコップに注ぎます。バスク地方のシードルは、30-60cmぐらいの高さから注ぐのが一般的です。エンタテインメント性があるので、テーブルを囲んでこれを行うと、とても盛り上がります。
【生産者(Isastegi Sagardotegia, S.L.)について】
イサステギ・ファミリーは、400年の昔から何世代にも渡りその伝統を守り続けている、現地大手生産者のひとつです。2017年に制定された原産地呼称「バスク地方のナチュラルシードル」の印がついたドライシードルを輸出しています。すでに2年前からオーガニック栽培を始めており、2022年の認証獲得に向けて準備を整えています。
イサステギ・ナチュラルシードルはコルクがそのまま注ぎ口になります。慣れない人でも簡単に泡立てることができます。
www.travesia.jp/isastegi-2021
【イベントに関するお問合せ先】
阪神梅田本店 宣伝広報部
電話:06-6345-1823
【商品に関するお問合せ先】
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