-●ほかにも鴨肉を使ったさまざまな商品がありますね。
現在約30種類ほどの加工品を扱っています。その中での売れ筋は、「紅茶鴨スモーク」に次いで、挽きたての黒コショウをまぶした「紅茶鴨パストラミ」ですね。
そのほかにも鴨南蛮専用の商品「紅茶鴨なんばん」や、和食店向けのお惣菜メニュー「紅茶鴨ジャンボ博多巻き」、焼き鳥店向けの「紅茶鴨モモ串」なども人気があります。
また、2010年には生肉同様にお使いいただけることを目的とした、「紅茶鴨プレーン」を発売しました。独自の製法により温度処理条件をコントロールして、まるで生肉のようなコクと風味を引き出しています。こちらの製法は社外秘なのですが、一度お使いになられると、リピートしてくださるお客さまが多いですね。商品開発は何度も試行錯誤を重ね、完成するまでに半年くらいはかかるので、常に市場の動向にアンテナを張り、先を読みながら開発しています。
独自のトレーザビリティシステムを構築
-●食の安心・安全についてとても力を入れていますね。
そうですね。鳥インフルエンザなどの問題もありましたので、安心で安全な紅茶鴨の安定供給には社内全体で重きをおいています。まず、養殖場では、合鴨それぞれの成長に合わせて飼育し、合鴨へのストレスを与えないような環境作りを大切にしています。獣医も常勤しているので、鴨の健康状況に合わせた飼育を行っています。
次に農薬などの安全対策では、採卵場や飼料、飼育場、処理工場のすべての過程を独自のトレーザビリティシステムにより一貫して、安全の管理を実施しています。また、処理工場では決められた処理基準に従って加工しています。孵化場から製品出荷まで大きくわけても10回以上の厳しい検査をしており、弊社が定めた製造基準をクリアしないと輸入しないというほど徹底しています。安心で安全なものを安定供給することが、お客さまへの信頼に繋がっていきますので、正直人手はとてもかかっていますが、そういった部分は惜しみません。
-●今後の展望をお教えください。
今まで業務用向けに商品開発を進めてきましたが、今後は未開拓な量販店やスーパーなど小売店に向けた商品を増やしていきたいと思っています。まだまだ一般家庭の食卓には鴨肉はメジャーではないので、多くの方に気軽に食べていただけるような商品を発売していきたいと思っています。今後も鴨肉のパイオニアとして甘んじることなく、多くの方々に「紅茶鴨」を覚えていただけるような商品を提供していきたいと思います。
コックフーズ株式会社
お話:東京営業所 所長 関谷孝夫様
〒108-0023 東京都港区芝浦2-13-4
TEL:03-3454-1731
事業内容:食肉加工業