【Q】料理の提供時間はどのように測定しているのですか?
POSレジをカスタマイズして、オーダー端末から注文を受けたらバーコードを出力するようにしています。料理が提供できたら担当者がバーコードを読み取って、POSで提供時間を計っているのです。店舗数が増えるにつれて、本部ではどうしても現場で何が起きているか細かく把握できなくなります。電話で聞いてみても、実際の状況はわかりません。
お客様に喜んでいただく、タイ料理を普及するといった理念は、目には見えません。実現できているかどうかの判断材料のひとつとしてシステム化して数字を読むことが必要だと思っています。
新しい時代にグローバルに活躍する外食ベンチャーとして
【Q】社会的にインバウンド需要の増加が注目されていますが、変化は感じますか?
在住外国人のお客様は多いですが、現時点で外国人観光客が目立って増えている実感はありません。もちろん観光地に近い店舗では増えつつありますし、在住外国人のお客様対応に加えインバウンド対応は今後、力をいれていきたいところです。
我々の場合、やはり同胞のクチコミもあってタイのお客様は多いです。従業員にとっても自国のお客様に喜んでもらえるのは誇らしいことでしょう。むやみに宣伝に力を入れるより、魅力を高めることで、自然にお客様から選ばれる店でありたいです。
ですから、QSCレベルの向上、特に食材の質をあげ、料理の品質向上に力を入れていきたいですね。たとえば、エビを完全無添加でよりプリプリした品種に変え、肉や麺もより美味しく品質のよいものに少しずつレベルアップしています。薄利多売にはしません。良いものをお客様が許してくださる最大の価格でしっかり売っていく、それが結果としてお客様の満足に結びつくと思っています。
【Q】今後の展望をおきかせください。
2017年にタイに初出店し、海外進出を果たしました。次はアメリカへの進出を計画しており、2021年オープンを目指して少しずつ準備を進めているところです。
タイ料理は辛いだけでなく様々な味があり、食材も比較的身近なので、どの国の人にも馴染みやすいと思っています。一説によるとアメリカはすでに7000店近いタイ料理店があるともされますが、チェーン展開しているタイ料理店はあまりないようです。
アメリカではフルサービスではなく、ファストカジュアルな業態でタイの食文化を伝えることができれば、と考えています。時間をかけてじっくりと、それこそ3世代くらいかかってもいいので確実に、食を通じてタイの文化の魅力を根付かせていきたいです。日本人なんですけどね(笑)。
株式会社SUU・SUU・CHAIYOO
設立:2004年9月
事業内容:レストラン経営・プロデュース、雑貨輸入販売
住所:東京都大田区大森北1-8-2 icot大森 地下1階 101区画
代表者:代表取締役 川口洋
公式HP:http://www.sscy.co.jp/