なお、多くの自治体では食事券の加盟店を認証店に限定するなどし、感染対策との両立を図っている。販売・利用が再開された地域では、国への要請・相談のうえ、販売期間、利用期限をともに延長した。年末年始は販売を停止する可能性があるので、注意が必要だ。
Go To トラベル の再開時期は2022年1月末以降に
木原誠二官房副長官は12月6日のBS日テレ番組で、Go To トラベルの再開時期は2022年1月末以降になるとの認識を示した。また、同日の所信表明演説で、岸田文雄首相は「感染が際拡大した場合には、国民の理解を求めつつ、行動制限の強化を含め機動的に対応する」と主張。年末年始の感染状況を確認したうえで再開時期を確定するとしている。
新たなGo To トラベルの利用要件に関して現時点で決定しているのは、割引率を昨年実施時の35%から30%にするということである。割引上限額は14,000円だったものを、宿泊のみであれば7,000円、交通機関を使った場合は10,000円としている。
日帰りでの旅行の割引上限額は昨年実施時7,000円だったのを、新たなGo To トラベルでは、3,000円と半額以下とした。また、旅行先での飲食や土産物購入などに使用できる地域共通クーポンは一泊あたり旅行代金の15%を政府が負担していたが、平日3,000円、休日1,000円となる見込み。
さらにGo To トラベルを使用する際の新たな条件を設けており、利用者にワクチンと検査パッケージの活用を義務付けている。旅行後の2週間以内に陽性となった際の報告や旅行中の行動履歴の記録を促す方針だ。
飲食店は忘年会シーズンに利用客増加の後押しに
新型コロナウイルスの感染者の減少に伴い、販売・利用再開となった「Go To Eat プレミアム食事券」。1セットあたり、1,000~2,500円ほどが上乗せされているため、いずれの自治体でもチケットを販売開始すると即完売となる傾向が見られる。
プレミアム食事券の販売や使用が再開されることで、これから年末年始の忘年会シーズンを迎える飲食店。食事券の利用期間延長で利用客増加の後押しになるかもしれない。
また、Go To トラベルについては、政府は新たな変異種であるオミクロン株の感染状況などを見極めて、1月末以降に再開する可能性があるとしている。新型コロナウイルスの感染状況によって、行動制限の強化が強まる可能性も十分考えられるため、引き続き、今後の動きを注視したい。