エスビー食品株式会社は、おうちスパイス人気が高まる中、より良いスパイス生活を皆様に送っていただくため、おうちスパイスに関する意識調査を実施しました。本調査は2021年5月28日から5月31日の期間、20歳~69歳の男女で、スパイスを1種類以上(※2)持っている600名(男性300名、女性300名)に対してインターネットによるアンケートを行いました。調査から、長引くおうち時間によって料理への意欲が楽しい人と苦痛に感じてしまっている人の二極化が起きてしまっていることが判明しました。また、スパイスを持つ人が増えたことで、スパイスを使いきれずに眠らせてしまう「休眠スパイス」という現象が生じていることが分かりました。(※1)参照:インテージSRI+ 洋風スパイス市場 2020年4月~2021年3月 推計販売金額前年比(※2)対象スパイス:TOPIC5の20種
■調査結果サマリー
------------------------------------------------------------------------------------
●TOPIC 1
おうちスパイスがトレンド化。コロナ禍で料理機会が増加。
市場は昨年比120%で、過去最高販売金額に到達。
加工食品の中でも市場が最も大きく伸長し、販売金額は昨対比約100億円増。
●TOPIC 2
8割以上がコロナ禍で料理をする機会が増加。
料理意欲の二極化が判明。約6割が「料理が楽しい」と回答。
職業によって料理意欲に差。
●TOPIC 3
コロナ禍の料理で困っていること第1位は「レシピのマンネリ化」。
次いで「献立を考えることに疲れる」、「料理をすることに疲れる」。
料理機会が増えたことで、料理疲れに進展。
●TOPIC 4
3か月以上使用していない「休眠スパイス」を4割以上が持っていると判明。
休眠スパイス第1位は「シナモン」、次いで「ナツメッグ」、「サフラン」。
●TOPIC 5
3個以上スパイスを保有する人が8割も。
中には20個以上所持する方も!
●TOPIC 6
スパイスを使った料理を食べたくなるタイミングは「元気になりたいとき」。
「レシピサイト」と「TVの紹介」をきっかけにスパイスを使った料理に挑戦することが多いと判明。
よく作るスパイスを使った料理は「カレー」、「麻婆豆腐」、「ハンバーグ」という結果に。
------------------------------------------------------------------------------------
●TOPIC 1
おうちスパイスがトレンド化。コロナ禍で料理機会が増加。
市場は昨年比120%で、過去最高販売金額に到達。
加工食品の中でも市場が最も大きく伸長し、販売金額は昨対比約100億円増。
コロナ禍の自宅での料理需要拡大により、2020年度は全ての加工食品カテゴリーの中で「香辛料」市場が最も伸長し、約100億円の販売金額増加となりました。
特に、今回取り上げた「シナモン」や「ナツメッグ」などを含む洋風スパイス市場は伸びが著しく、2020年度販売金額は、2010年度対比170%、+71億円の成長と大きく拡大。近年のスパイスカレーブームに加え、コロナ禍での自宅需要が後押しし、複数のスパイスを組み合わせた料理に挑戦する人が増えていることが影響していると予想されます。
●TOPIC 2
8割以上がコロナ禍で料理をする機会が増加。
料理意欲の二極化が判明。約6割が「料理が楽しい」と回答。
職業によって料理意欲に差。
「あなたの現在の料理に対する意欲を教えてください。」と質問をしたところ、「楽しい」もしくは「どちらかというと楽しい」と回答した人(以下、意欲層)は64.7%で、「苦痛」もしくは「どちらかというと苦痛」と回答した人(以下、非意欲層)は35.3%で、楽しんでいる人が多いものの二極化していることが判明しました。
「あなたは、コロナ禍で料理をする機会が増えましたか。」と質問をしたところ、83.2%の方が「増えた」もしくは「どちらかというと増えた」と回答しました。長引くコロナ禍で料理をする機会が増えたことにより、料理との向き合い方が変化したことが分かりました。
また、料理に対する意欲の質問回答を職業別に分析すると、会社員が2極化される中、専業主婦(主夫)の非意欲度が高いことが分かりました。コロナ禍で料理をする機会が増えた人は意欲が高く、コロナ前から日常的に料理をしており負担が増加してしまった人は意欲が低くなってしまった可能性が見られました。
●TOPIC 3
コロナ禍の料理で困っていること第1位は「レシピのマンネリ化」。
次いで「献立を考えることに疲れる」、「料理をすることに疲れる」。
料理機会が増えたことで、料理疲れに進展。
「コロナ禍で料理について困っていること」を質問したところ、「レシピのマンネリ化」が最も多く49.8%の方が回答しました。また、「献立を考えるのに疲れてしまう」や「料理をするのに疲れる」といった選択肢が並び、料理機会が増えたことで、コロナ禍ならではの悩みが発生していることが分かる調査結果となりました。
●TOPIC 4
3か月以上使用していない「休眠スパイス」を4割以上が持っていると判明。
休眠スパイス第1位は「シナモン」、次いで「ナツメッグ」、「サフラン」。
「コロナ禍でおうち時間が増え、新たなスパイスを購入しましたか。」と質問をしたところ、コロナ禍で新たなスパイスを購入した人が26.2%もいることが分かりました。また、コロナ禍でスパイスを購入した方に対して、所持しているスパイスの種類数を質問したところ、8割以上の方が3種類以上のスパイスを保有していることが分かりました。
●TOPIC 5
3個以上スパイスを保有する人が8割も。
中には20個以上所持する方も!
「お持ちのスパイスのうち、3か月以上使っていないスパイス」について質問をしたところ、44.2%の人が3か月以上使っていないスパイスを持っていることが判明。最も多い回答のスパイスは「シナモン」で、次いで「ナツメッグ」「サフラン」、ほかにも「コリアンダー」「ローレル」「クミン」など、レシピでよく使われるスパイスが挙がりました。
また、 「3か月以上使っていないスパイスについてどのように思うか」と尋ねたところ、「もったいないから使いたい」「使いたいが、使い方が分からない」「使いたいが、スパイスを使った料理を作るのが難しく、ハードルがある」といった選択肢が並び、3か月以上使っていないスパイスを活用したいと考えてはいるが、スパイスを使った料理のレパートリーが少なく使えていないという実態が分かる調査結果となりました。
●TOPIC 6
スパイスを使った料理を食べたくなるタイミングは「元気になりたいとき」。
「レシピサイト」と「TVの紹介」をきっかけにスパイスを使った料理に挑戦することが多いと判明。
よく作るスパイスを使った料理は「カレー」、「麻婆豆腐」、「ハンバーグ」という結果に。
「スパイス料理を食べたくなるタイミング[複数回答]」について質問をしたところ、「元気になりたいとき」が最も多く、52.7%の人が回答しました。精神的・肉体的に力をつけたいときに、スパイスの効いた料理を求める人が多いということが分かりました。
また、「スパイスを使った料理を作る際のきっかけ」について質問をしたところ「レシピサイトで見た」 が31.2%と最も多く、次いで「TVで紹介していた」も24.3%と並びました。インターネットやマスメディアでのスパイスを使った料理の掲載・報道を目にし、「作ってみたい」という気持ちになることで、挑戦していることが判明しました。
また、「よく作るスパイスを使った料理」を質問したところ定番のカレーが64%と最も多い結果となりました。次いで花椒を使った代表的なスパイスを使った料理の麻婆豆腐や、家庭料理として人気のハンバーグが多く挙げられました。中にはアクアパッツァやシナモンロールといった家庭で作るにはやや珍しい料理もあり、スパイス料理の幅広さが分かる結果となりました。
また、スパイスを使用する理由を尋ねたところ、手軽に本格的な味わいを作れることを挙げる人が多く、スパイス人気を裏付ける結果となりました。