埼玉県飯能市は、森林、林業、木材産業や森林文化のPRを目的に、森林啓発プロモーションビデオ「森林(もり)と生きる」を令和3年5月28日(金)から公開します。
森林は土壌の保全、水源かん養※、地球温暖化防止などの機能を有しており、さらに、環境保持にとどまらず
木材の供給など製品や機能でも広く恩恵をもたらしています。
※降雨時の急激な増水を抑え(洪水緩和)、しばらく雨が降らなくても水の流出が途絶えないようにする(水資源貯留)など、水源山地から河川に流れ出る水量や時期に関わる機能
飯能市は、市域の約75%を森林が占め、古くから西川林業地で産出される「西川材」を中心に林業で栄え
森林や林業とともに歴史や文化を育んできました。
また、平成17年には「森林文化都市」を宣言しています。
しかしながら、近年、材木利用の減少や担い手不足等から適切に整備されない森林が増加していることが
全国的な問題となっており、飯能市も例外ではありません。
今回制作した森林啓発プロモーションビデオ「森林(もり)と生きる」では
「西川材」や林業の歴史を振り返るほか、市内の林業や木材産業の担い手が出演し
森林のあり方や役割、その大切さについて語ります。
本プロモーションビデオを公開することで、森林文化のPRに加えて、森林整備や「西川材」の活用
森林教育・環境教育に繋げ、「森林文化都市」として自然と都市機能が調和するまちの創造を目指します。
森林啓発プロモーションビデオ「森林(もり)と生きる」
フルバージョン(約24分)https://youtu.be/4kIP75d6bL8
ダイジェストバージョン(約7分)https://youtu.be/tBcZaQtU93c
西川材について
飯能市を中心とする西川林業地で生育する埼玉県産の優良木材で、首都圏を中心に建築などに使用されています。長い伝統と林業者の強い愛林思想、丁寧な育林作業に支えられ、材の色、艶がよく、年輪が緻密で節が少ないのが特徴です。
【参考】森林文化都市宣言全文
飯能市は、首都圏にあって奥武蔵の豊かな自然に恵まれたまちであり、その歴史・文化、人々の情感は、森林とともに育まれてきました。
人々が森林とのふれあいを通じて心身ともに森林の恵みを享受し、環境との調和や資源の循環利用を生活の中で生かしていくことが求められる時代にあって、本市では、森林資源を活用し、新たな森林文化の創造により、心豊かな人づくりと、活力のあるまちづくりを推進します。
ここに森林と人とのより豊かな関係を築きつつ、自然と都市機能とが調和するまちの創造をめざし、「森林文化都市」を宣言します。
平成17年4月1日