誰もが山づくりに参加できる社会へ。新しいカタチの観葉植物「戻り苗」販売開始。

掲載日: 2022年01月04日 /提供:ソマノベース

株式会社ソマノベース(本社:和歌山県田辺市/代表取締役:奥川季花/以下、当社)は、土砂災害による人的被害をゼロにすることをビジョンに掲げ、森林活用や木育、木材製品の開発を行なっています。この度、新しく「戻り苗」の販売を開始しました。戻り苗は購入者が林業で使用される樹種を育て、苗木として山に返すことで、誰でも山づくりに参加できる新しいカタチの観葉植物。山と人、そして人と人が木によって繋がることで、木を伐って植える循環が整った災害リスクの低い山づくりを目指します。




■「戻り苗」について
戻り苗は、誰もが山づくりに参加できる新しいカタチの観葉植物です。どんぐりから苗木を育てるセットになっており、購入者の元で育った苗木は、当社が引き取り、山へ植林します。育てる期間は約2年間。その後、苗木が植林される和歌山県の木材を使用した製品を購入することもできます。



戻り苗に入っているのは、どんぐり、木鉢、コンテナ、土、栄養剤など...どれも、家庭やオフィス、教育現場などの室内で元気に育つよう、樹木医のアドバイスを受けながら選定しました。国産ヒノキで作った木鉢は、香りと手触りを楽しんでいただけるように拘って、和歌山県田辺市の職人が一つ一つ手で作っています。



■誰もが山づくりに参加できる、新しいカタチ
私たちソマノベースの原点にあるのは、2011年に起こった「紀伊半島大水害」。代表奥川はこの水害で被災し、土砂災害により大切な人や町を失いました。同じような悲劇が起こらないようにすべきことは何か、長年模索を続け、見つけたのが土砂災害と「山づくり」の関係でした。



木は、自然の力で土砂災害のリスクを下げる役割を担っています。根は山の表面の土を掴み土砂の流出を防ぎ、幹は水分を溜め込んで、川に大量の水が流れ込むことを防ぎます。

一方で、木材価格の低下や人手不足などの多くの課題から、山を管理する人たちは「植林」にお金が割けず、伐採した後も新しい苗木が植えられない山が増えていきました。そうした山は災害リスクが比較的高く、危険な状態にあるとも言えます。

木を適切に使い、また植える、その循環を守ることは災害リスクの低い山をつくる上で大切なこと。戻り苗は、どこにいても、どんな人でも、苗木の生産に関わることができます。その点で、この循環に寄与できると当社は考えています。



■ONLINE STORE
この度、より多くの方にご購入いただけるよう、オンラインストアをオープンしました。どんぐりの育て方や私たちが大切にしたいストーリーなども掲載しています。普段の生活で山について考えることは少ないかもしれません。ですが、災害は身近なもので、いつ誰の身に起きるか分からないもの。木や山、災害など、何かのキーワードに興味をお持ちいただけた方は是非ご覧いただけますと幸いです。

戻り苗 ONLINE STORE:https://modrinae.myshopify.com/
戻り苗 instagram:https://www.instagram.com/modrinae.jp/

■戻り苗にかける企画者の思い


「どんぐりから苗木を育てる」という新しい山づくりへの関わり方に大きな可能性を感じています。戻り苗が生み出すのは、山が豊かになるだけでなく、関わる人も楽しめる…そんな自然と人が共存する持続可能な関係性です。ご家庭やお店、オフィスや学校など、様々な場所で、戻り苗を通して自然に意識を向けていただけたら幸いです。育ててくださる皆様と共に未来の山をつくっていくことを心より楽しみにしています。




私はデザイナーとして、林業界の外から入った者として、いかに林業や山づくりを身近に感じてもらえるか、ワクワクしながら関わりを持ってもらえるかを考え続けてきました。木材の最も大きな魅力は「生きていた」ことだと思います。木々の一生に触れていただき、愛していただき、少しばかりでも戻り苗に出会う前より「木が好きだ」と言っていただける方が増えるようにしたい。戻り苗は決して私たちからの一方的なメッセージではなく、お客様とのコミュニケーションの上で常にアップデートされ続けるプロダクト、ブランドであり続けたいと考えています。

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