■「大助」開発背景
スーパーマーケットや青果店で目にするカット済みのパイナップルは、皮むき後にカットを行ったものです。固いパイナップルの皮をむくのは容易ではなく、大量処理を行う食品加工場では筒型のカッター装置で芯ごと一括処理する方法が主流ですが、歩留まりが悪く、歩留まりを重視して1つ1つ手作業でむく方法は手間と時間がかかってしまいます。スーパーマーケットなどのインストア販売では、バックヤードに大型装置は置けないため、1つ1つ手作業でむく方法が主流となっており、人手不足もあり新鮮なカットフルーツの安定供給が難しいのが課題でした。
アストラは、こうした課題を解決すべくパイナップル自動皮むき装置「大助」を2019年に開発致しました。
「大助」は高い皮むきの品質を保ちながら、歩留まり改善と人手不足解消を同時に実現します。
■「大助」の特徴
1.高い歩留り性能
専用に開発したピーラーブレードを電動制御しながらパイナップルの形状に沿って皮をむきます。むきあがりの表面はなめらかで、剥皮後の変色やドリップを軽減します。この結果、歩留まり約55~60%(※実測値。天地カット前)を実現し、フードロス対策に貢献します。
2.作業者を選ばない簡単操作
ボタン1つで操作できるので、作業者の習熟度を問わず常に皮むきの品質を維持できます。
3.お手入れが簡単
食品工場内の使用も想定しているため、丸ごと水洗いが可能です。また、各部品は工具不要で取り外しができ、本体とは別個に洗浄・消毒ができ衛生的です。製品は卓上に乗るサイズで、作業後は手で持ち運んで収納する事が出来ます。
国内外のカットフルーツ工場、青果市場、スーパーマーケット等で採用実績があり、高い評価を頂いております。フルーツ消費の多い海外への展開も進めております。
■台湾パイナップルにも対応
台湾パイナップル(金鑚パイナップル)はハワイ種と比較すると全体的に柔らかく、芯まで食べることが可能です。旧来の「大助」はパイナップルの芯の固さを利用して果実を固定する方式だったため、金鑚パインは固定が安定しませんでした。しかし、昨今の需要増加に応えたく、「大助」のアタッチメントパーツとプログラムを改良し、金鑚パインの皮むきにも対応可能となりました。
通常のパイナップルと同じく、金鑚パインにおいても皮むき後の歩留りは55~60%程度(※実測値。天地カット前)となります。芯抜きを行わない「大助」は芯まで食べることのできる金鑚パインと相性がよく、皮むき後に切り分けるだけで消費者への提供が可能となります。
既に台湾の各企業様から引き合いを多数頂いており、本年度の初回ロットは完売となりました。インストアのカットフルーツ用途をはじめ、6次化での利用や加工品工場、露店販売まで幅広くご使用頂いております。
■FOOMA JAPAN 2021にて「大助」を展示致します。
アストラは、FOOMA JAPAN 2021 国際食品工業展に出展いたします。
オレンジ・リンゴ・キウイなどの皮むき機「瞬助(KA-700H)」「匠助(FAP-1001)」、パイナップル・メロン・マンゴーの皮むき機「大助シリーズ(KA-750等)」に加え、新開発のパイナップル皮むき機を当展示会にて発表いたします。
導入ご検討中のお客様はぜひ会場で性能をお確かめください。
日時:2021年6月1(火)~4日(金)
会場:愛知スカイエキスポ(愛知県国際展示場) ホールD(小間番号:D-353)
出品:電動ピーラー「大助(だいすけ)」KA-750
電動ピーラー「瞬助(しゅんすけ)」KA-700H
高速電動ピーラー「匠助(しょうすけ)」 FAP-1001
新開発のパイナップル皮むき機・発表予定
※完全来場事前登録制に変更となりました。
事前にWEBにてクイックパス(入場証)を入手の上ご来場ください。
■「大助(だいすけ)」KA-750スペック
本体寸法:幅 260mm × 奥行き 500mm × 高さ 480mm
本体重量:約25kg
対応果物:パイナップル、メロン、マンゴー、カボチャ他
処理速度:約220個/毎時(※パイナップルの場合、抜き差し時間含む)
※アメリカ NSF規格を取得
※ヨーロッパ圏 CE対応済
■会社情報
社名 :株式会社アストラ
代表取締役 :一條 浩孝
所在地 :〒960-0231 福島県福島市飯坂町平野字平田4-1
設立 :平成3年(1991年)
事業内容 :農業用加工・省力化機器の開発~製造・販売
資本金 :1,000万円
公式サイト :https://e-astra.co.jp/
紹介動画: