農園芸のイノベーションカンパニーwelzo(本社:福岡県福岡市博多区/代表取締役社長 金尾佳文)が主導し鹿児島・宮崎を中心としたサツマイモ経済圏を支えていくために立ち上げました産学連携のコンソーシアム「みんなのサツマイモを守るプロジェクト-Save the Sweet Potato- 公式サイト:https://www.savethesweetpotato.com/ 」(九州大学や薩摩酒造株式会社、小鹿農業生産組合などと共に設立、以下通称”SSP”)は、サツマイモ経済圏の復興への道を切り開くため、九州大学との間で先進的な共同研究を推進しています。2018年に国内で初めて確認されたこの疾病は、サツマイモの主要産地である鹿児島と宮崎において特に大きな影響を及ぼしました。
写真 左:九州大学田代幸寛准教授 右:株式会社welzo取締役/SSP Project Leader 後藤 基文
SSPは、情報共有、品種開発、研究、啓発活動の四つの柱を中心に、病気対策に全力を尽くしています。加えて、日本名門酒会、井上酒造、くしまアオイファーム、シブヤグループといった業界のリーダーたちとの戦略的連携を深めており、その取り組みの影響力は日に日に増しています。
九州大学との共同研究から得られた知見
九州大学の田代幸寛准教授が率いるチームは、サツマイモ基腐病の原因となる微生物の同定と、土壌の健全化に向けた研究を進めています。この研究は、病原体の特定が困難であるにも関わらず、土壌微生物の生態と機能についての理解を深め、持続可能な農業に繋がると考えています。
未来への展望
写真 :九州大学田代幸寛准教授
SSPと九州大学の連携によるこの先進的な取り組みは、サツマイモ基腐病への効果的な対策と産業の復興に向けた貴重な一歩を意味しています。有機肥料や植物成長促進微生物の利用やそれらの研究開発を通じて、サツマイモ農業の持続可能な再建への道筋が描かれることを最終的な目標としてしております。
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(URL: https://www.savethesweetpotato.com/post/kyushu_tashiro)
タイトル:サツマイモ基腐病の病原菌は見つけにくい? 土壌環境微生物学の研究から見た基腐病の特徴と、微生物の働き:九州大学・田代先生インタビュー
SSPについて
みんなのサツマイモを守るプロジェクト(SSP)は、サツマイモ基腐病の影響から日本のサツマイモを守り、産業の再興を目指す画期的な取り組みです。研究、開発、社会との連携を通じて、サツマイモの未来をサポートしていきます。
「みんなのサツマイモを守るプロジェクト-Save The Sweet Potato-
※SSP公式サイト:https://www.savethesweetpotato.com/ 」の活動理念、目的:
1、基腐病に対する情報を農家、焼酎メーカー、大学などの関係者全員で共有し、知恵袋としての機能を強化。
2、未だ解明されていない基腐病に対する防除法を研究し、発信していく。
3、東京大学発アグリテックベンチャーのCULTAを含めた連携により基腐病に強い新たなサツマイモの品種の開発なども視野に入れて、知見の集約や研究を進めます。
4、世間へ広く基腐病の現状を知って貰うことでサツマイモ経済圏へ応援需要を生み出していく。
後藤 基文 / 株式会社welzo Biz Promotion Division 取締役/SSP Project Leader
「サツマイモ基腐病に立ち向かうため、SSPは業界を超えた連携を強化しています。私たちは、情報の共有、耐病性のある品種の開発、効果的な防除方法の研究、そして社会への啓発活動を通じて、サツマイモの持続可能な未来を守るために尽力しています。特に、九州大学との共同研究は、この闘いにおける重要な一歩です。科学的根拠に基づいた実践的な対策を通じて、サツマイモ経済圏の持続可能性を確保し、特に九州の宝である焼酎文化を守るための道を切り開いていく所存です」
【株式会社welzo 概要】
食・農業を通して、持続可能な社会と人々の暮しを豊かにする商品やサービスを提供する、農業資材・家庭園芸用品・飼肥料原料を中心に取り扱う専門商社です。2022年で創業 101 年を迎えたニチリウ永瀬は、2023年1月1日をもって、「株式会社welzo」に社名を変更。BtoB を中心としたビジネススタイルを築き、国内に 19 拠点を置いています。社内外のビジネスパートナーと共創し、ITやAIの技術を活用しながら、日本が直面する課題にも積極的に取り組んでいます。