学校法人 大和学園(京都府京都市 理事長 田中誠二: 以下 大和学園)は、株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介)と共同開発する「調理師教育VR」事業が、この度文部科学省の「令和2年度専修学校における先端技術利活用実証研究」に採択されたことを発表いたします。本事業では、大和学園の京都調理師専門学校が監修を行いVR特化型職業教育プログラムを開発。今後は京都市や京都府内の食関連業界と連携しながら、日本のおもてなしホスピタリティや食文化教育の普及、調理技術の発信、メンタルヘルス強化など多角的なアプローチを実施し、VR教材の開発と実証実験を行います。本事業により、技術教育の質的向上の視点で、今後対面授業が困難な場面においてもVRを活用した教育プログラムに一定の教育効果が見込めることを実証することで、「わが国における遠隔による技術教育」を更に推進し、新型コロナウイルス感染症等の様々なリスクに備えた職業教育を展開します。専用サイトにて独自の取り組みを日々公開中です。https://chefschoolkyoto.com/
■新型コロナウイルスの影響で対面の実習授業に制限
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、京都調理師専門学校では「学生の学びを止めない」視点を軸に、遠隔授業やハイブリッドラーニングを推進しています。
本校では2020年度より独自の遠隔授業コンテンツを開発。既に100本以上のオリジナルコンテンツを制作。
学生は24時間いつでもコンテンツにアクセス可能です。
更に、クラス担当別にアサインされた教員は定期的にWEB上でのホームルームを実施する等、コロナ禍にあってもタイムリーに学生の学修や就職支援をサポートしています。
そして2021年度に向けてより高いレベルの遠隔授業コンテンツを模索する中、専修学校における先端技術利活用実証研究事業の採択を受け、本校では、VRを利活用し調理師養成教育にイノベーションを起こすべく新たな教材開発に着手します。
■ニューノーマル社会を生き残る調理師養成をめざして
現在、調理師養成分野においては先端技術を活用した教育や研究の深堀は行われていない現状があります。その為、京都調理専門学校では本事業を通じてwithコロナ時代の新しい生活様式を軸とした調理師養成分野における職業教育の質的向上に寄与したいと考えています。
VR等の先端技術を利活用することで調理師学校の学生に対して、教育効果が高まることを実証し、これまで長年にわたり積み上げてきた日本の調理師養成教育の仕組みをさらに高度化することにチャレンジします。
そして、産業の高度化・複雑化に伴い、求められる能力も高度化・多様化している「調理師」という職業に就き、新型コロナウイルス感染症と共生するニューノーマルの社会において活躍できる人材の養成につなげます。
■本人目線のVR実習で、WITHコロナ時代に即した対面しない・集まらない実習を実現!
VRを活用した360度当事者目線での実習を映像に収録。複数人で別々の作業を分担して行うグループ実習や同時に複数の工程を効率よく学修するワンセルフ実習のコンテンツなど調理師として必要な一調理工程における全体の動きや調理プロセス、食材の衛生管理等を体感する厨房内でのリアルな実習体験ができます。
VRは、専用ゴーグルを活用すればいつでもどこでも反復学習が可能なため、従来の実習時間の中で学生の能力や練習時間の差で伸び悩んでいた学生も、授業時間外で何度でも自身の弱点を繰り返し学ぶことができ、反転学習の教材としてVRの教育効果が特に期待できます。新型コロナウイルス感染症の影響で緊急事態宣言が発出される等、何らかの事情により学校に休業要請が出た場合等にもVR教材の利活用が想定されます。
■学校法人 大和学園について (https://www.taiwa.ac.jp/)
学校法人大和学園は1931年創立。京都市内に京都調理師専門学校、京都栄養医療専門学校、京都製菓製パン技術専門学校、京都ホテル観光ブライダル専門学校の4つの専門学校とラ・キャリエール クッキングスクールを展開。「栄養、医療・福祉、調理、製菓・製パン、食育、ホテル、ブライダル、ツーリズム」分野の職業教育を提供し、専門知識と技能やホスピタリティマインドと人間力を兼ね備えたスペシャリストを養成しています。を掲げる。2021年からは第9次中期計画『レジリエント・アカデミー ~taiwa vision100 1st stage~ 』を掲げ、今後も「アカデミー・オブ・ホスピタリティ」として新たな未来を創造します。
■京都調理師専門学校について(https://www.kyoto-chorishi.ac.jp/)
高度な技術とマネジメント能力を養う和食・日本料理上級科、フランス料理上級科、イタリア料理上級科と和食、洋食、中華、カフェフード、デザート等幅広いジャンルに対応した調理師科、調理師科夜間部を設置しています。
実習中心のカリキュラムやプロ仕様の設備が整う環境で、即戦力となる調理師を養成しています。
2018年4月、京都・太秦の地に太秦新キャンパスを開学。校舎内には西日本最新の1分に1回空気が入れ替わる最高水準の換気システムを完備。食品を扱うプロを目指す養成施設がこだわるのはWITHコロナ時代を生き残る調理師を養成するための徹底した衛生管理です。2020年6月新型コロナウイルスの影響を受けながらも、先進的な取り組みを行っている高等教育機関として学校法人大和学園 京都調理師専門学校が文部科学省公式の「Afterコロナの時代の「新しい学びの姿」オンラインセミナー(YouTube)」に掲載されました。
■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/)
ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。
★一対多の遠隔VR実習を提供するジョリーグッド独自の「多接続リモートVR教育システム」
「多接続リモートVR教育システム」(以下 本VRシステム)は、自宅にいる複数の受講者に対してzoomやGoogle Meetなどのオンライン会議システムをつなぎながら、受講者のVRゴーグルを一斉にコントロールし、リアルな当事者目線の360度VR体験学習を提供することができます。
また注視してほしいポイントをタブレットに描画すれば、受講者のVR空間にリアルタイムに表示されるアノテーション機能などにより、VR空間でも直感的でスムーズな授業の進行を可能にします。講師と受講者が、どこか一箇所に集まることなく、各ポジションの360°視野を、どこからでもVRで一斉に体験学習できる次世代型医療教育システムです。昨今の新興感染症による休校や実習の休講の中においても、スムーズなリモートVR授業を進行することが可能です。
■コロナ禍における京都調理師専門学校の取り組み
京都調理師専門学校 オンライン授業の紹介 https://www.kyoto-chorishi.ac.jp/blog/21430/
オンライン授業の学外からの評価 https://www.taiwa.ac.jp/recruit/blog/hybrid_online_culinary
学校法人大和学園 法人としてのコロナ対応 https://www.taiwa.ac.jp/news/blog/2735/
アフターコロナを見据える「食」ウェビナー https://www.value-press.com/pressrelease/246383
調理師学校校内の新型コロナウイルス対策 https://youtu.be/OQvhIbxXBFo
調理師養成教育にVR学習を導入!ポストコロナ社会を見据えた職業教育にイノベーション!3か年の実証事業がスタート https://youtu.be/d_UDOpZovJ0