上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況について

掲載日: 2023年05月25日 /提供:セイヒョー

2023 年5月 25 日
株式会社セイヒョー

上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況について

当社は、2021 年 11 月 24 日にスタンダード市場の上場維持基準への適合に向けた計画書を提出し、その内容について開示しております。2023 年2月 28 日時点における計画の進捗状況等について、下記のとおりお知らせいたします。



1. 当社の上場維持基準の適合状況の推移

当社の移行基準日時点(2021 年6月 30 日時点)において、スタンダード市場の上場維持基準のうち、「流通株式時価総額」について基準を充たしておりませんでしたが、その後、計画書に基づき改善を実施してまいりました結果、2023 年2月 28 日時点において、スタンダード市場の上場維持基準の全ての項目で基準に適合いたしました。

株主数 流通株式数 流通株式 時価総額 ※3 流通株式 比率
当社の適合状況 及びその推移
2021 年6月 30 日時点 (移行基準日時点)※1 984 人 2,484 単位 8.1 億円 57.5%
2023 年2月 28 日時点 ※2 760 人 2,436 単位 26.5 億円 45.1%
上場維持基準 400 人 2,000 単位 10 億円 25%
2023 年2月 28 日時点の適合状況 適合 適合 適合 適合

※1 東京証券取引所が移行基準日時点で把握している当社の株券等の分布状況等をもとに算出を行ったものであります。

※2 当社から東京証券取引所に提出した株券等の分布状況表をもとに算出を行っており、東京証券取引所にて審査を行った結果、上場維持基準への適合が確認されました。

※3 流通株式時価総額については、基準日以前3か月間における東京証券取引所の売買立会における日々の終値の平均株価をもとに算出しております。

2. 上場維持基準の適合に向けた取組の実施状況及び評価

(1)上場維持基準の適合に向けた取組の実施状況

当社は、上場維持基準への適合に向けた取組の基本方針として、上場維持基準を充たしていない流通株式時価総額の適合に向けて、①政策保有株主による政策保有株式の縮減(流通株式比率の向上)、及び②中期経営計画の達成による収益体質の強化(時価総額の向上)に取り組むことと定めております。

① 政策保有株主による政策保有株式の縮減(流通株式比率の向上)に関する実施状況

事業法人等をはじめとする既存株主が、所有する持ち分の一部を売却したものの、「3.上場維持基準の適合に向けた計画書提出後の新たな取組について(1)第三者割当増資について(流通株式比率の向上)」に記載のとおり、第三者割当による新株式の発行により、流通株式比率が一時的に低下いたしました。

② 中期経営計画の達成による収益体質の強化(時価総額の向上)に関する実施状況

中期経営計画2年度目の 2023 年2月期においては、売上高は大幅に計画を達成いたしましたが、各利益面につきましては、原材料価格・エネルギーコストの高騰に加え、アイスクリーム類を製造する新潟工場において製造設備入替時の不具合や機械トラブル等に伴う製造ロスが発生し、計画比大幅な未達となりました。

中期経営計画最終年度の 2024 年2月期においては、新潟工場における製造ロス削減に向けた体制を構築し、原価低減に努めておりますが、今後も原材料価格・エネルギーコスト等の上昇が継続すると想定していることや、昨今の急激な物価上昇に対応するため全従業員のベースアップを計画より上乗せ実施したこと等により、最終年度の数値目標に関しては以下のとおり見直すことといたしました。なお、売上高につきましては、製造コストの上昇に伴う販売価格の見直しを進めており、収益体質の強化を図ってまいります。

・数値目標

【修正前】 【修正後】
2024 年 2 月期 2024 年 2 月期
売上高 (千円) 4,000,000 4,200,000
売上総利益 (千円) 670,000 650,000
営業利益 (千円) 100,000 50,000
営業利益率 (%) 2.5% 1.1%

3.上場維持基準の適合に向けた計画書提出後の新たな取組について

(1)第三者割当増資について(流通株式比率の向上)

当社は、2022 年4月8日開催の取締役会において、株式会社 Wealth Brothers(以下「Wealth Brothers」といいます。)との間で資本提携契約を締結し、同社を割当予定先、2022 年4月 25 日を払込期日とする第三者割当による新株式を発行すること(以下「本第三者割当増資」といいます。)を決議いたしました。

本第三者割当増資は一時的に既存株主の持分の希薄化を招くデメリット及び流通株式比率が一時的に低下するものの、Wealth Brothers は将来的なエグジットを想定しており、当該時期が到来した際には、市場での売却による流通株式比率の向上が予想されます。株主割当増資や新株予約権を利用したファイナンス等と比べて、当社に必要な資金を確実かつ早期に調達でき、かつ、投資家に現実に株式を保有いただくことで投資家の目線を既存株主の利益と共通化することができるというメリットがあるため、本第三者割当増資を実施いたしました。

(2)資本提携後の営業戦略について(時価総額の向上)

当社は、Wealth Brothers より、事業面における今後の協力分野について提案を受け、
① 国内外への販路の拡大
② SNSマーケティングの推進による WEB 販売の促進
を基本的な営業戦略として、当社製品の販売拡大に取り組んでおります。

① 国内外への販路の拡大

国内では、2023 年2月期において、自社ブランドのかき氷製品を中心に関東圏における新規取引先の獲得が進み、既存取引先への拡販についても堅調に推移いたしました。今後は、東北地方を中心に人気を博した「ビバオール」の本年秋の再販を目指す「ビバオール復刻プロジェクト」など、ブランド力のある自社商品の開発を進め、さらなる販路拡大を目指してまいります。

海外の販路拡大に向けた取り組みとして、2022 年9月1日付で米国の日系スーパーマーケットである NIJIYA MARKET(JINON CORPORATION)と売買基本契約を締結し、米国におけるテスト販売をスタートいたしました。また、2023 年3月1日付で台湾真弓通商股份有限公司の日本法人である株式会社真誠と製造委託基本契約を締結し、台湾真弓通商が新たに販売するPBアイスの製造を開始いたしました。海外におけるアイスの市場規模が年々拡大していなかで、高品質の日本製品に対する需要は高まっていると考えており、海外販路に関しても商機を逃すことなく積極的に拡大戦略を進めてまいります。

② SNSマーケティングの推進による WEB 販売の促進

当社の公式 Twitter での重点活動に加え、クリエイターによるプロモーション動画制作にも取り組んでまいりました。

2022 年7月 20 日に第1弾「放送事故すぎるアイス屋さんのCM」、2022 年 11 月 16 日に第2弾「なぜか最後まで見てしまうアイス屋さんのCM」、2023 年2月1日に第3弾「もはや放送事故なバレンタインCM」を公開しました。2023 年4月 14 日現在、各種 SNS 合計で 2,000 万回再生を超え、消費者の皆様に当社の存在を知っていただけるよう積極的に取り組んだ事項は、一定の成果を得ることに成功しました。今後も認知度向上を目的として取り組みを継続してまいります。

なお、本第三者割当増資に関する詳細につきましては、2022 年4月8日付「資本提携契約の締結、第三者割当による新株式の発行及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」をご参照ください。

(参考)中期経営計画「Creative2024」における、当社が目指す将来像、重点施策及び具体的な行動について

【重点施策】
① 製品開発力の強化
・製品開発室の活性化
・新製品に対する具体的販売目標の設定と進捗管理
② 自社製品の販売強化
・組織運営の見直し及び営業体制の強化
・営業活動管理の徹底
・もも太郎ブランドの積極的投入(CM・SNS 等の積極的活用)
・秋冬(年間)展開商品の販売強化(新製品の積極的開発投入)
③ 生産工場の生産性向上
・生産管理業務の構築と改善
・機械の更新、メンテナンスの計画的実行
・製品トラブルの撲滅とロスの削減
・5S、改善活動の推進
・労働生産性の改善
④ 品質管理体制の強化
・クレーム、製品トラブルの撲滅
・品質管理のマネジメント強化
・ISO22000システムの有効活用
⑤ 物流体制の強化
・在庫管理の徹底
・物流ネットワークの構築
・安全衛生の向上と環境整備
⑥ 新規事業の開拓
・三条工場の有効活用
・秋冬事業の拡大
・アンテナショップ「もも太郎ハウス」のリニューアル及び販売強化
・WEB販売事業の強化

以 上

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