
株式会社きゅうりトマトなすび(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:佐々木佑介、以下「CTE」)は、農業特化型AIエージェント「ノウノウ」を中心とするサービス群を拡充し、営農計画・営農記録から、人員配置、資材在庫、受注・出荷、経営管理までを支援する「ノウノウシリーズ」を一般公開します。ノウノウクルー、ノウノウストック、ノウノウセールス、ノウノウマネジメントはβ版として提供を開始します。
また、農場の業務データとAIアプリケーションをつなぐ接続基盤「ノウノウMCP」を公開します。これにより、農業現場で蓄積された情報を、ノウノウ以外のAIからも活用できる環境の構築を進めます。
CTEが提供する農業特化型AIの累計AI対話実績は40,000件を突破しました。これまでの農業AIの利用実績をもとに、AIを単に「農業について質問すると答えるもの」から、農場固有の情報を理解し、実際の業務や意思決定を支援するAIエージェントへと発展させていきます。
■ 農業現場で使えるAIの仕組みをつくる
生成AIの性能は急速に向上し、農業について質問すれば、栽培方法、病害虫、農薬、肥料、経営など、幅広い知識について回答できるようになりました。
しかし、実際の農場で活用できるAIとなるためには一般的な農業知識だけでは足りず、「この圃場では、昨日何をしたのか」「今週、誰がどの作業を担当するのか」「肥料はあとどれだけ残っているのか」「現在の生育状況はどうなっているのか」「今月どれだけ収穫し、どれだけ販売したのか」「現在の収量予測に対して販売計画は適切か」といった、その農場固有の「現在の状態」を理解する必要があります。
さらに、AIが実際の業務を支援するためには、情報を検索して回答するだけでなく、農場で利用されている様々なシステムと安全に連携できる仕組みが必要です。CTEでは、この「AI」と「農業現場」の間を接続するため、Model Context Protocol(MCP)を活用した農業向け接続基盤「ノウノウMCP」を開発しました。
■ Model Context Protocol(MCP)とは
Model Context Protocol(MCP)は、AIアプリケーションと外部のデータやツールを接続するためのオープンなプロトコルです。
従来、AIと外部システムを連携するためには、それぞれのAIやサービスごとに個別の連携機能を開発する必要がありました。MCPを利用することで、対応するAIから共通の方式で外部データやツールへアクセスできるようになります。
CTEでは、この仕組みを農業分野に適用し、農業データや農業向け業務サービスをAIエージェントから利用するためのインターフェースとしてノウノウMCPを提供します。ノウノウMCPの特徴は、農業における計画、作業実績、資材、販売などの業務情報を、AIから扱えるようにする点です。個別のデータを取得するだけでなく、農場・圃場・作付けなどの関係性を踏まえて情報を活用できる農業向けAI基盤の構築を目指しています。
■ ノウノウシリーズを、AIエージェントから利用可能に
CTEでは、農業現場から経営までを支援する「ノウノウシリーズ」を展開しています。今回はノウノウシリーズを全面拡張した上、ノウノウMCPでは、これらのサービスが保持する情報や機能を、権限管理のもとでAIエージェントから利用できるようにします。
対象となる主な領域は以下の通りです。
ノウプラ作付け・生産・栽培・作業計画の作成と管理。

ノウレコ日々の作業や観察結果の記録・整理と、営農履歴の蓄積。

ノウノウビジョン画像・3D技術を活用した作物の状態や生育情報の可視化。
※個別見積り

ノウノウクルー(β版)作業者情報、勤務予定、作業割当、作業実績の管理。

ノウノウストック(β版)肥料・農薬・農業資材の在庫と利用履歴の管理。

ノウノウセールス(β版)取引先、受注、出荷予定・実績、販売履歴の管理。

ノウノウマネジメント(β版)予算・原価・収益・予実などの経営情報の可視化と管理。

ノウノウハブ組織内に蓄積されたナレッジや外部データの集約・活用。

これにより、
「明日の作業予定と必要な人員を教えて」
「在庫が不足しそうな資材はある?」
「今週の生育状況と作業履歴を踏まえて、来週注意すべき点を整理して」
「収量予測と受注状況を比較して、過不足がありそうな品目を教えて」
「今月の作業時間と資材費を含めて、圃場別の収益状況を比較して」
ノウノウMCPを通じて、計画、記録、在庫、販売、経営などの情報をAIエージェントが横断的に参照・活用できる環境を整備します。対応するデータや機能は順次拡充する予定です。
■ ChatGPTなど、ノウノウ以外のAIからも農業データへ
ノウノウMCPの大きな特徴は、CTEが提供するAIだけに利用環境を限定しないことです。
MCPに対応するAIアプリケーションからノウノウMCPへ接続することで、利用者が普段利用しているAI環境から、自身がアクセス権限を持つ農場データや農業サービスを利用できる環境を目指します。
例えば、普段利用しているAIに、「今日の農場の状況をまとめて」と依頼すると、生育情報、作業計画、営農記録、人員、在庫など複数の情報を横断して確認する。
あるいは、「来週の出荷予定に対して収量は足りそう?」と聞くと、生育・収量予測と販売・出荷情報を組み合わせて回答する。
このように、利用するAIと農業データを分離することで、農業事業者が用途に応じてAIを選択できる、オープンな農業AI環境の構築を目指します。
ノウノウMCPでは、利用者がノウノウシリーズ上で管理する農場データに加え、外部の農業データやサービスとの連携も進めます。農研機構が提供する農業データ連携基盤「WAGRI」のAPIにも対応し、WAGRIを通じて提供される各種農業データを、AIエージェントから利用できる仕組みを提供します。
CTEでは今後も、農業機械、環境センサー、気象情報、流通・販売システムなど、様々な農業関連サービスとの接続を進めていく予定です。
■ 「農業特化AI」から「農業AIエージェント」へ
CTEではこれまで、農業特化型AI「ノウノウ」、営農記録AI「ノウレコ」、作物体の状態をデータ化する「ノウノウビジョン」などを通じ、農業におけるAI活用を進めてきました。
また、2026年にはJA全農と、AI・デジタルツインを活用した施設園芸における生育データ取得技術の現場実装を開始しました。
さらに今回、ノウプラ、ノウノウクルー、ノウノウストック、ノウノウセールス、ノウノウマネジメントなどを含むノウノウシリーズを拡張し、作物の状態から、計画、作業、人員、在庫、販売、経営までを一つのデータフローとして接続する農業経営AIプラットフォームへと発展させました。
CTE自身が一つの巨大なAIアプリケーションを作るのではなく、農業に必要な「データ」「意味」「業務機能」をAIから利用可能な形で提供してまいります。
■ 今後の展開
CTEでは今後、ノウノウMCPを通じて利用できるデータ・機能を順次拡充します。
また、JA、生産法人、農業関連企業、研究機関、農業IT事業者などとの連携を通じ、組織やサービスをまたいだ農業データ活用を進めます。
将来的には、AIが農場の状態を把握・分析し、次に必要な作業を提案するだけでなく、利用者の確認・承認に基づいて業務システムと連携し、その結果を再び農場の記録へ反映する仕組みを実現し、AIと人が協調して農業を運営するための基盤構築を目指します。
CTEは、農業AIを特定のチャット画面の中に閉じるのではなく、農場、データ、業務システム、そして様々なAIをつなぐことで、次世代の農業デジタル基盤を構築してまいります。
■ 株式会社きゅうりトマトなすびについて
株式会社きゅうりトマトなすびは、農林水産業に関連する現場に特化して、最先端のデータサイエンス技術を社会実装する東大発農業AIスタートアップです。デジタルツイン農業基盤や農業特化型AIエージェントを通じて、農業現場のデジタル化を起点とした食農バリューチェーン全体のDXを推進しています。
■ お問い合わせ
ノウノウシリーズは、農業生産者、農業法人、JA、農業関連企業などを対象に提供しています。
サービスのご利用、法人向け導入相談、デモンストレーション、ノウノウMCPを活用したシステム連携・共同開発については、以下よりお問い合わせください。
株式会社きゅうりトマトなすび
公式サイト:https://www.cte-agri.com/
Email:info@cte-agri.com
お問い合わせ:info@cte-agri.com









